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名古屋めしの定番【きしめん】とは?歴史や特徴、おすすめの食べ方を解説

名古屋めしの定番【きしめん】とは?歴史や特徴、おすすめの食べ方を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年2月14日

“きしめん”をご存知だろうか?きしめんは、うどんに似た麺料理だが、その麺はうどんよりも薄く、そして幅が広い。今回は“麺ネタ”のひとつとしてきしめんに注目し、歴史や食べ方、うどんとの違いなどについて解説する。

  

1. きしめんは"名古屋めし"のひとつ

名古屋めしとは

美食の国として知られる日本。中でも愛知県名古屋はグルメの激戦地区であり、B級グルメを中心に名物料理が多い。そんな名古屋の名物料理を"名古屋めし"と呼ぶ。名古屋名物を扱う店が他の都市部へ進出すると同時に名古屋めしという言葉も周知された。尚、名古屋めしに含まれるのは名古屋生まれの料理だけではない。他の地で生まれた料理の味付けなどに工夫を凝らし、名古屋らしくアレンジしたものもある。味付けは総じて濃厚という特徴を持つ。また、料理だけではなくサービスも含まれ、喫茶店などでコーヒーを注文するとトーストなどが付いてくる朝食サービスも名古屋めしのひとつである。

名古屋めしの種類

先ほど解説した通り、名古屋めしには、名古屋で生まれたものと名古屋以外の地で生まれた料理をアレンジしたものとがある。それぞれの代表料理を以下に示す。
① 名古屋生まれの名古屋めし
・あんかけスパゲッティ
・台湾ラーメン
・手羽先の唐揚げ
・小倉トースト
・味噌カツ(他説あり)
・ひつまぶし(他説あり)
② 名古屋以外で生まれた料理をアレンジした名古屋めし
・きしめん
・天むす
・どて煮
・味噌煮込みうどん
・ういろう
・エビフライ
・カレーうどん
・みそおでん
名古屋めしとされるものは、ここで紹介したもの以外にもある。全国的に有名な地鶏である名古屋コーチンや愛知ならではの八丁味噌(豆味噌)、溜り醤油、エビなどを使う料理が多い。

2. きしめんの歴史と特徴

きしめんの歴史

江戸時代前期に書かれた"東海道名所記"では、きしめんは三河国芋川の名物とされている。三河国芋川とは、現在の愛知県刈谷市。江戸時代の後期には、名古屋ではきしめん、江戸(現在の東京)では"ひもかわ"と呼んでいた記録が残されており、これは芋川(いもかわ)が訛ったものだと記されている。きしめんという名前の由来には諸説あり、「もともとキジ肉入りの伝統料理だったため、キジ麺が転じてきしめんとなった」「麺ではなく碁石型だったため"碁子麺(きしめん)"と呼ばれた」「紀州(現在の和歌山県と三重県南部)の人が作った"紀州麺(きしゅうめん)"が転じてきしめんとなった」などと伝えられている。

平たく幅の広い麺が特徴

きしめんは、麺の平たい"平打ちうどん"のひとつ。何と言っても平たくて幅の広い麺が特徴である。きしめん以外にも、群馬県の名物"ひもかわうどん"や岡山県の"しのうどん"も平打ち麺を使っている。

うどんとは違う?

きしめんの原料は、小麦粉と水、そして塩。これらを練って作られる。原料、作り方共にうどんと全く同じだが、何が違うのだろう?日本農林規格ではきしめんはうどんの一種だが、「幅が4.5mm以上で厚さ2.0mm未満の帯状に成形したものは、干しひらめん、ひらめん、きしめんなどど記載することができる」としている。麺に厚みのないきしめんは、うどんに比べて茹で時間が短く、そしてコシが弱い。また、麺がちぎれやすいという違いもある。

3. きしめんの食べ方

最後に、きしめんの食べ方を紹介する。

基本のきしめん

麺を茹で、しょうゆベースの温かいつゆをかけて食べる。具は鰹節・ネギ・油揚げ・鶏肉が一般的だが、もやしや絹さやなどの野菜やかまぼこを乗せることもある。

アレンジきしめん

うどん同様、きしめんも様々な食べ方ができる。カレーきしめん、味噌煮込みきしめん、カルボナーラきしめん、肉味噌がけきしめん、坦々きしめんなど、うどんやパスタ、ラーメンの代わりに使ってみてはどうだろうか。ただし、麺がちぎれやすいため、茹で時間を調節する必要がある。

家庭で作る簡単・絶品きしめん

  • 納豆きしめん
    暑さで食欲のない夏や残暑の厳しい秋、二日酔いの時などにオススメのメニュー
    ① きしめんを茹で、水洗いする
    ② 麺を皿に盛って大根おろしをたっぷり乗せ、その上に納豆(1パック)とミニトマトを乗せる
    ③ 濃いめのめんつゆをかける
  • 親子きしめん
    鶏肉と卵を使った料理。家庭ならではの美味しさを味わうことができる
    ① 鶏肉を食べやすいサイズに切り、ネギを斜め切りにする
    ② 鍋で鶏肉を炒め、色づいたらネギも入れる
    ③ 濃いめのめんつゆを入れて煮て、具を取り出しておく
    ④ 鍋に卵を割り入れ、火が通ったら火を止める
    ⑤ 茹でた麺に④のつゆをかけ、③で取り出した具を乗せる

結論

名古屋名物"きしめん"について解説した。きしめんを食べられる店は、全国的に見てもそれほど多くない。名古屋を訪れた際には是非食してみたいものだ。ちなみに、平たい麺と言えば山梨県の"ほうとう"も有名だが、ほうとうは麺の形状をしていない場合があるため、きしめんとは異なりうどんには分類されない。"うどん雑学"として頭の片隅に入れておこう。
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  • 公開日:

    2018年1月 8日

  • 更新日:

    2020年2月14日

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