厚揚げの消費期限はどれくらい？食べられない状態と正しい保存方法

1. 厚揚げの消費期限について

厚揚げを含めた加工食品には、賞味期限か消費期限を記載することが義務づけられており、傷みやすい食品には消費期限が表示されている（※1）。それでは厚揚げの賞味期限や消費期限はどれくらいなのだろうか？詳しく見ていこう。

パッケージされている厚揚げ

スーパーでよく販売されているパッケージされた厚揚げには主に賞味期限が表示されているが、中には消費期限が表示されているものもある。賞味期限は美味しく食べられる期限を示しているため、2～3日程度賞味期限が過ぎていても食べられる可能性が高い。

とはいえメーカーなどでは賞味期限内に食べきることを推奨しているので、可能であれば期限内に食べきるのが無難だ。また、厚揚げの賞味期限や消費期限は「正しい状態で保存」した場合の期限なので、開封済みであったり常温保存したりしている場合には期限に関わらず早急に食べることをおすすめする。

パッケージされていない厚揚げ

豆腐店などで手に入るパッケージされていない厚揚げは、賞味期限や消費期限が1～2日となっていることが多い。こちらは購入したらできるだけ早めに食べきるようにしよう。

2. 消費期限切れの厚揚げは食べられる？

ここからは、賞味期限や消費期限切れの厚揚げはいつまで食べられるのかについて見ていく。

状態を確認する

美味しく食べられる期限を示す賞味期限とは異なり、消費期限は期限を過ぎたら食べない方がよい期限を示している（※1）。消費期限が表示されている厚揚げの場合には、期限が過ぎていたら食べない方がよいだろう。賞味期限が過ぎている場合は、数日であれば食べられる可能性が高いものの、状態をしっかりと確認する必要がある。

傷んでいる状態

賞味期限が2～3日過ぎた状態ではまだ腐る可能性は低いが、少し水分がでてきて厚揚げならではのふっくらとした食感が損なわれてくる。4～5日経つと見た目には変化がないものの、酸っぱいにおいや味がしてきてしまう。この状態のときにはかなり傷んでいるので、食べるのはおすすめしない。においに気が付かずに調理し、口にしたら酸っぱかったというときはすぐに食べるのをやめよう。

さらに1週間以上たつと表面にぬめりが出て、2週間以上たつとカビが生えてくる可能性がある。見た目に変化があるのを確認した時点で食べてはいけない。傷んだ厚揚げを食べると食中毒になる恐れもあるため、においや見た目、味を必ずチェックして少しでもおかしいと感じたら、「もったいない」と思わず処分しよう。

3. 厚揚げの保存方法

最後に、厚揚げの正しい保存方法を確認しておこう。

基本は冷蔵保存

厚揚げを消費期限や賞味期限内に使うのであれば、冷蔵庫で保存するのが基本だ。もしチルド室があるならチルド室に保存するとよいだろう。未開封であればパッケージのまま、開封した場合には表面の油・水気をキッチンペーパーでふき取ってラップに包み、保存袋に入れて保存する。保存袋に入れた場合でも厚揚げの消費期限や賞味期限を確認したうえで、1～2日で使い切るようにしよう。

日持ちさせるには冷凍保存

厚揚げを消費期限や賞味期限内に使いきれなさそうなときには、冷凍保存すると1ヶ月程度日持ちさせることが可能だ。冷凍保存するときには厚揚げを薄めに切り、熱湯をかけて油抜きをしてキッチンペーパーでふき取る。その後ラップで包んで冷凍用の保存袋に入れて薄く平らにし、空気を抜いて保存しよう。

冷凍すると厚揚げ本来のふわっとした食感ではなく、高野豆腐のような弾力のある食感になる。凍ったまま調理でき、味がしみ込みやすく煮崩れしにくいので、煮物にぴったりだ。出汁や調味料を使って煮込んでから冷凍すると、食べるときの手間が少なくて済む。

結論

厚揚げは消費期限のあるものなら必ず消費期限内に、賞味期限のあるものなら2～3日以内に食べきるようにしよう。少しでも賞味期限が過ぎていたら傷んでいないかを必ず確認し、すぐに使わないとわかっていれば早めに冷凍保存するとよい。使い勝手がよく栄養もたっぷりな厚揚げを、上手に食卓に取り入れよう。

（参考文献）

※1出典：農林水産省・厚生労働省『食品の期限表示について』
https://www.mhlw.go.jp/