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パキラの育て方!水やりのコツや剪定、植え替えなどを詳しく解説

パキラの育て方!水やりのコツや剪定、植え替えなどを詳しく解説

投稿者:ライター 西村七海 (にしむらななみ)

鉛筆アイコン 2021年9月 7日

観葉植物の中でも人気のパキラ。初心者にも育てやすく、風水的にも家に置くとよいといわれる。今回は、パキラの水やりのコツや剪定、植え替えなどの育て方を徹底解説していく。パキラの育て方を知りたい方や、今後パキラの購入を検討している方はぜひ参考にしてほしい。

  

1. パキラとはどんな植物?

そもそもパキラとはどのような植物なのだろうか。育て方の前に、まずは基本的な情報や、パキラの特徴を知っておこう。

パキラの基本情報

・学名:パキラ グラブラ
・園芸分類:観葉植物
・原産:中南米
・形態:常緑高木
・樹高:10cm〜20m
・耐寒性:弱い
・耐暑性:強い

パキラの特徴

パキラは原産地では20mにも生長する高木。熱帯の日当たりのよい場所を好むため、暑さに強いが寒さには弱い。葉は艶のある濃いグリーンで、放射状に広がるのが特徴的である。一般的な観葉植物として目にするパキラは、細い幹のものや、揷し木による太い幹もの、苗を数株よじって編んだものなどバリエーションも豊富だ。

2. パキラの育て方が分かる栽培カレンダー

パキラの植え替えや剪定など、1年のどのタイミングで行うべきかを把握しておこう。パキラの育て方が分かる栽培カレンダーをチェックしてほしい。

パキラの年間栽培スケジュール

・植え替え:5〜7月
・肥料:4〜11月
・剪定:5〜7月

パキラの植え替えや剪定は、生長が活発な5〜9月頃であれば問題はない。しかし可能であれば、生長期に入る5〜7月が最適だ。

3. パキラの栽培に適した環境

パキラの育て方において、栽培に適した環境を整えることは大切だ。日当たりや置き場所、温度、土などについて知っておこう。

日当たり・置き場所

パキラは日当たりと風通しのよい場所を好む観葉植物。日陰でも育つが、あまりに日が当たらないと形が悪くなり、病害虫が発生しやすくなる。室内であれば、日当たりのよい窓際に置くのがおすすめだ。室内の日当たりがよくない場合は、屋外に出して日光浴をさせてあげよう。ただし真夏の直射日光が当たりすぎると、葉焼けを起こすこともある。寒冷紗やレースカーテンで遮光しよう。

また、エアコンの風が当たるとパキラが枯れてしまうおそれがある。日当たりと風通しがよく、エアコンの風が当たらない場所で育てよう。

管理温度

パキラは暑さには強いが、寒さには弱い。冬越しには、5〜7度以上の温度が目安となる。最低でも5度以上をキープしよう。

パキラは暖かく湿度が高い環境を好む。しかし水はけが悪い土を使うと、根腐れを起こすおそれがある。土選びの際は、水はけのよいものを選ぼう。市販のものや、自分でブレンドしてもよい。観葉植物用の土・赤玉土・鹿沼土を2:1:1の割合でブレンドするのがおすすめだ。

4. パキラの育て方1|水やりと肥料

パキラの基本的な情報や栽培環境についてわかったところで、育て方を解説していく。まずは水やりと肥料についてだ。

夏の水やり

日当たりのよい場所で育てているパキラは、土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをする。こうすることで、古い水や汚れなどを流して、土の中をキレイな状態に保てるのだ。日が当たりにくい場所や日陰で育てている場合は、水やりを控えてやや乾燥気味な状態をキープしよう。

また、室内でパキラを育てている場合は植木鉢の下に受け皿を使っているかもしれない。受け皿にたまった水を放置すると根腐れや害虫が発生するおそれがある。たまった水を捨てて、清潔にしておこう。

冬の水やり

冬はパキラの休眠期にあたる。しかし室内で常に暖かい状態にあれば冬であっても生長するため、夏と同様に水やりを行う。寒さに当たって葉が落ちている場合は、水やりの頻度を減らす。2週間〜1ヶ月に1度くらいのペースにしよう。

肥料

パキラは肥料がなくても育つ観葉植物だが、与えることで生長は早くなる。生長が緩慢な冬は、肥料焼けのおそれがあるため避けよう。詳細な時期については、先ほど解説した栽培スケジュールを参考にしてほしい。

濃度を調節した液肥を10〜14日に1回程度与える。または緩効性の置き肥を与えてもよい。置き肥の場合は、幹から少し離れた土の上に置こう。有機肥料ではなく、化成肥料であればコバエが発生しづらくなる。

5. パキラの育て方2|植え替え

続いてのパキラの育て方は、植え替えについてだ。植え替えを行うのは、根が張るスペースを確保して土に栄養を補給するためである。パキラは生長が早いため、放っておくと根詰まりを起こして水を吸収できなくなってしまう。植え替えのタイミングと方法を把握しておこう。

植え替えのタイミング

パキラの植え替えの時期についてはすでに解説したとおりだが、生長期に入る5〜7月頃が最適である。植え替えを丁寧に行っても、根はどうしても傷ついてしまう。パキラの負担を少しでも減らすため、気温や湿度が安定した、晴れた日の午前中に植え替えを行うのがおすすめだ。

植え替えの方法

新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、土を1/3の高さまで入れておく。パキラを引き抜いて、株周りについている古い土を1/3程落とす。このとき、傷んで黒くなっている根は剪定バサミなどで切っておこう。新しい鉢の中心にパキラを入れて、縁から2〜3cmの高さまで土を入れる。割り箸で土の表面をつつきながら、根の周りにも馴染ませよう。鉢底から流れるくらいたっぷりと水をやれば完成だ。

6. パキラの育て方3|剪定

続いてのパキラの育て方は、剪定についてだ。パキラは剪定することでサイズ調整や健康維持でき、見栄えもよくなる。

剪定のタイミング

パキラの剪定の時期は、すでに解説したとおりだが、5〜7月頃が最適だ。生長時期のため、剪定しても新しい芽が出て形も整いやすい。

剪定の方法

パキラの剪定の際は「成長点」を意識しよう。幹や枝にある節のようなものが成長点だ。パキラは成長点から新たな芽が生えてくるため、その2cm程上でカットするとよい。

パキラの全体を見て、徒長(ヒョロヒョロと間延びした枝)があれば、バランスが悪いため切る。葉が繁り過ぎて風通しが悪い場所があれば、すべての葉に日が当たるよう考えて剪定しよう。傷んだ枝や葉も切ってしまうとよい。徒長して大きくなり過ぎたパキラは、一度丸坊主にしてお手入れをしなおすことも可能だ。

7. パキラの育て方4|挿し木で増やす方法

パキラは揷し木をして増やすことができる。育て方の知識の1つとして知っておくとよいだろう。

挿し木とは

揷し木とは、剪定したときに出る枝を土に植える、または水につけて発根させ育てる方法だ。すでにパキラを育てているなら、新たな苗を購入せずに、パキラを増やせる。

挿し木のやり方

パキラを剪定したときに出る枝を10〜20cmほどの長さにする。水を吸いやすいよう、切り口は斜めにしよう。葉が多すぎると無駄に水分を必要とするため、最低限の枚数にするとよい。切り口を水につけてから、新しい鉢に植える。土は揷し木用のものがおすすめだ。たっぷりと水をやり、土を乾燥させないよう注意しながら、発根するまで半日陰で管理しよう。

水耕栽培で増やすことも可能

水耕栽培で増やす場合は、先ほど解説したように枝を用意し、水を入れたコップなどに入れるだけでよい。発根促進剤を入れておけば、より早く根が出る。直射日光の当たらない、レースカーテン越しの明るい日陰に置いて根が出るの待つ。しっかりと根が出たら、鉢植えに植え替えよう。

8. パキラで注意すべき害虫と病気

パキラを育てるうえで注意したい害虫と病気を解説する。パキラは丈夫な観葉植物で病気になりにくいが、害虫が発生すると生長不良などにつながるため、しっかり把握しておこう。

ハダニやカイガラムシなどに注意

パキラを育てるときは、ハダニやカイガラムシなどに注意しよう。とくに屋外で育てていると被害に遭う可能性が高まる。ハダニは葉の裏に発生してパキラの栄養を吸い取ってしまう。湿度が苦手なため、葉の裏にも水をかけるなどして予防しよう。カイガラムシは樹液を吸って株を弱らせるため、注意したい。

根腐れにも注意が必要

パキラはたっぷりと水やりをする必要があるが、与え過ぎたり、受け皿に水がたまったままにすると根腐れを起こすおそれがある。水はけの悪い土に飢えている場合も同様だ。水はけや与え過ぎに注意しよう。

パキラが枯れる原因は?

パキラが枯れる原因として、栽培環境として適さない置き場所や害虫などが考えられる。日当たりや風通し、エアコンの風が直撃しないかなど、上述の育て方をもとに確認してほしい。先ほど解説したハダニやカイガラムシなどの害虫も、パキラを弱らせて枯れさせるかもしれないので注意しよう。

9. パキラの花言葉と風水

育て方とは関係がないが、パキラは風水においても人気の観葉植物だ。花言葉や、風水で見るパキラを解説しよう。

パキラの花

パキラは5〜6月頃、白や赤の花が咲く。大きく生長した実生株だけが開花させる。

パキラの花言葉

パキラの花言葉には「快活」「勝利」といったものがある。パキラの強い生命力を感じさせるポジティブな花言葉だ。

風水における効果

パキラは負のエネルギー、悪い気を吸収してくれるといわれる。気の流れが活発になるリビングや玄関に置くのもよいだろう。そのほか、発財樹(Money Tree)とも呼ばれるパキラは、仕事運アップ効果があるともいわれている。

10. パキラは初心者にもおすすめ!人気の観葉植物をぜひ育ててみよう

パキラはその力強い生命力から、初心者にもおすすめの観葉植物だ。育てるのはそう難しくはないだろう。水やりや植え替え、肥料など、パキラの育て方については当記事を参考にしてほしい。ぜひ人気の観葉植物であるパキラを育ててみよう。

結論

パキラの育て方について徹底解説してきた。頑丈で難しい育て方のコツなどもないため、初めての観葉植物にもおすすめだ。金運アップなど、風水においても人気がある。インテリアグリーンをお探しの方は、パキラを検討してみてはいかがだろう。
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  • 更新日:

    2021年9月 7日

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