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手紙

手紙を縦書きする際の基本マナー | 便箋や封筒の書き方を解説

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2022年7月14日

最近は、メールでのやり取りが当たり前になってしまった。縦書きで手紙を書く機会がめっきり減ったのではないだろうか。しかし、ビジネスでも日常でも、重要な手紙では縦書きが必要になることが多い。ここでは、縦書きの手紙の正しいマナーや基礎知識を紹介しよう。

  

1. 手紙の基本マナー

手紙
手紙には縦書きと横書きがあるが、基本的なマナーを改めて確認してみよう。

改まった内容の場合は縦書きにする

目上の方への手紙には、縦書きにするのが一般的だ。また、お礼状、お祝い状、お悔やみ状など、改まった手紙も縦書きにするのが基本的なルールとなっている。
しかし、親しい友人などへの手紙で内容が気軽なものであれば、横書きでも失礼にあたることはない。

基本構成を守る

縦書きの手紙には、基本構成という決まりごとがある。頭語の「拝啓」、結語の「敬具」、時候の挨拶などがある。さらに、「前文」「主文」「末文」といった構成を考えた手紙にする必要がある。

誤字脱字をしない

縦書きでも横書きでも同じだが、誤字脱字がないように細心の注意を払おう。書き終えたあとは読み直すことが大切だ。また、手紙を書いている途中で間違いに気が付いた場合、面倒でも最初から書き直すのがマナーだ。修正テープなどで直すのは失礼にあたる。

2. 縦書きでの手紙の書き方

手紙
では、具体的な縦書きの手紙の書き方を説明しよう。

前文の書き方

前文は基本的に次のような構成となっている。
1.頭語
末文に書く「結語」とセットになっている。一般的な頭語は「拝啓」で、目上の方にはもっと丁寧に「謹啓」とする。文字の空きを作らず、便箋の一番上から書き始める。
2.時候の挨拶
季節によって決まった表現があり、手紙を出す時期に合わせて書く。頭語のあと、1文字空けるか改行して書き始める。
3.近況を尋ねる・近況を知らせる
相手の健康を気遣う文章と自分の近況を伝える文章。ただし、手紙の本題を早く相手に伝えたい場合には、省いても失礼にならない。

主文の書き方

主文の基本的な書き方として、1通の手紙に対して伝えたいことや用件はひとつに絞ることを覚えておこう。また、マナーとして、行の末尾に相手の名前、行頭に自分の名前が来ないように注意が必要だ。

末文の書き方

末文は「結びの挨拶」と「結語」で構成されている。結びの挨拶は、手紙の締めくくりとなる文章だ。前文のような形式ばったものはないが、相手の健康などを気遣う文章など心のこもった一文を添えるのが一般的だ。
結語は、頭語とセットになっており、「拝啓→敬具」「謹啓→謹言」「急啓→早々」などとなっている。

後付の書き方

最後に後付として、日付、差出人の氏名、宛名を書く。注意したいのが手紙の枚数だ。2枚目が後付だけにならないように注意しよう。その場合には、全体を短くして1枚に収めるか、主文や結びなどを書き足すなどする。

脇付の書き方

脇付とは、相手に対してより敬意を表すために書く。便箋には宛名の脇に、封筒なら宛名の左下に書き添える。

副文の書き方

副文とはいわゆる「追伸」や「追啓」にあたるもので、主文に付け加えたい内容や強調したい事柄を書き足すものだ。ただし、目上の方に対しては失礼にあたるとして、使用しないのがマナーだ。

3. 手紙を入れる封筒の縦書きでの書き方

封筒
縦書きの手紙の場合、住所や宛先は和封筒を用いて縦書きにするのがマナーだ。

封筒の表面の書き方

和封筒に郵便番号の枠がある場合は、郵便番号の右端に合わせたところがスタートラインだ。ここから一文字下げたところから住所を書き始める。番地などの数字は少し悩むところだが、基本的に漢数字で書くのがマナー。しかし、番号によっては漢数字で書くと分かりにくいケースもある。その場合には、洋数字を使ってもいいだろう。
宛名は、中央の郵便番号の枠から1文字下げた所から書き、住所よりも大きな文字にする。

封筒の裏面の書き方

封筒の裏面には、差出人の住所と氏名を書く。郵便番号の枠の右側のラインに合わせて、1文字空けて住所を書き始める。氏名は住所よりもやや大きな文字で書く。封印は一般的に「〆」を使うことが多い。「×」にならないように注意しよう。

4. 封筒に入れる際の手紙の折り方

手紙
和封筒に手紙を入れるのにもマナーがある。封筒に入るように三つ折りに折る。まずは、下1/3を上に折り上げる。あとの1/3を折り下げて三つ折りにする。
封筒に入れるときは、封筒の裏側から見たとき、手紙の冒頭が右上になるように入れるのがマナーだ。

結論

改まった内容の手紙は、縦書きにするのが一般的だ。縦書きは前文、主文、後付、脇付、副文と基本的な構成が決まっている。縦書きの手紙は和封筒に入れる。表の住所や宛先、裏の住所や差出人も縦書きにする。手紙の縦書きのルールをしっかりと守りながら、用件の分かりやすい手紙を書こう。
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  • 更新日:

    2022年7月14日

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