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スズメバチの活動時期はいつ?駆除方法や刺されないコツを解説

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2022年8月24日

スズメバチは活動時期によって数や凶暴性が異なる。駆除や対策のためにも、基本的な知識をチェックしておこう。そこで今回は、スズメバチの活動時期別に適した駆除方法を紹介する。刺されないための対策や、刺されたときの対処法とあわせて解説しよう。

  

1. スズメバチの活動時期

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一般的なスズメバチの活動時期は4~11月だ。活動時期別の特徴をそれぞれ紹介しよう。

春になると巣作りを開始する

4月下旬ごろになると、冬眠から目覚めた女王蜂が巣作りを開始する。フラスコ型の巣を作り、そこで産卵と子育てをするわけだ。この時期に見かける蜂は女王蜂と思ってよい。

夏から秋は要注意

6~11月は働き蜂が急激に増加するため注意が必要だ。フラスコ型だった巣は大きな球体になる。とくに8~9月はスズメバチが攻撃的になる活動時期だ。9月中旬くらいになると新しい女王蜂が生まれるため、働き蜂がより凶暴になる。夏や秋にスズメバチを見かけても、絶対に近づかないようにしよう。

冬になると女王蜂以外は死滅する

11月になると新しい女王蜂は巣立ちをする。働き蜂は冬を越すことができないため、11月下旬になるとほとんど死滅してしまうのだ。女王蜂は古い巣に戻ってくることはないので空っぽの状態になる。新しい女王蜂は土や古木の中で冬眠して、来年の春に新しく巣作りをするわけだ。

活動時期と気温には関係性がある

スズメバチの活動時期と気温の関係性は深い。スズメバチは寒さに弱く、18度以上になったら活動を始める。一方で15度以下になると動きが鈍くなり、10度以下だとほとんど動けない。
つまり気温が高い地域ほど活動時期は早まるわけだ。北海道など寒い地域は暖かくなるのが遅く、さらに寒くなるのも早いため活動時期は短い。ちなみにスズメバチは水にぬれるとうまく飛べないため、雨の日も苦手な傾向がある。

2. 活動時期別のスズメバチの駆除方法

殺虫剤
スズメバチの活動時期別に駆除方法をまとめた。安全に駆除するための基礎知識として、チェックしてほしい。

4~6月の駆除方法

女王蜂の巣作りを防ぐ

女王蜂を捕獲すれば巣作りを防げる。市販の捕獲器を使用するほかには、手作りすることも可能だ(※1)。ペットボトルに誘引剤を入れて設置すれば、中に女王蜂が入ってきて駆除できる。また、木の枝や軒下など、スズメバチが好む場所に営巣阻止効果がある殺虫スプレーを吹きかけておくのも効果的だ。

殺虫スプレーで駆除する

女王蜂を見つけたら、スズメバチ対応の殺虫スプレーを吹きかけよう。まだ働き蜂がいないため集団で襲われるリスクが少ない。スズメバチは雨に弱いので、梅雨の活動時期を狙って駆除するのもよいだろう。
巣もまだ小さいので比較的安全に駆除できる。防護服や厚手の洋服を着用して、2mほど離れた場所から吹きかけてほしい。スズメバチが活動しない夜に作業するのがポイントだ。

6~7月の駆除方法

殺虫スプレーで駆除する

飛んでいるスズメバチは、スズメバチ対応の殺虫スプレーを吹きかけて駆除する。また、巣ごと駆除する場合は大きさを確認しよう。自分で駆除できるのは15cm以下でフラスコ型の巣だけだ。それ以上に大きな巣や球状の巣は働き蜂の数が多いので、殺虫スプレーを使った駆除は諦めたほうがよいだろう。駆除が可能な場合は、十分に準備したうえで慎重に作業してほしい。

エサタイプの駆除剤を設置する

エサタイプの駆除剤を使えば、巣に近づくことなく駆除することが可能だ。巣から10mくらいの場所に設置すると、中のエサにスズメバチがおびき寄せられる。持ち帰ったエサを巣の中のスズメバチが食べることで、まとめて駆除できる仕組みだ。巣の場所がわからない場合は、スズメバチがよく飛んでいる場所に置いておこう。

8~11月の駆除方法

専門業者に依頼する

スズメバチが最も凶暴になる活動時期なので、殺虫スプレーで駆除するのは諦めたほうがよい。専門業者に依頼して駆除してもらうのが確実だ。また、一部の自治体ではスズメバチ駆除に関する援助を行っている。巣を駆除したい場合は電話などで相談してみよう。

エサタイプの駆除剤を設置する

8~11月の活動時期でもエサタイプの駆除剤は有効だ。ただし、巣に近づくだけで襲われる恐れがあるので、設置するときは十分に注意する。スズメバチが巣に戻った夜の時間帯に、周りを十分に確認したうえで設置してほしい。

3. スズメバチに刺されないためにできる対策

ズボン
スズメバチの毒は強いため、駆除中は刺されないための対策が重要になる。効果的な4つの予防法を紹介しよう。

素肌を出さないようにする

駆除する際には刺されないように素肌をしっかりと隠す。防護服が理想だが、ない場合は厚手の長袖を着用してほしい。保護メガネや手袋、長靴、帽子を着用し、首にはタオルをまいて肌の露出をなくすことが重要だ。

黒っぽい服装をしない

スズメバチは黒いものを狙う習性がある。駆除するとき着用するものは白でそろえるのがおすすめだ。髪の毛も白い帽子やヘルメットでしっかりと隠しておこう。スズメバチの活動時期は、駆除中以外も黒っぽい服装は避けたほうがよい。

甘い香りをまとわない

スズメバチはにおいに敏感だ。香水や化粧品、整髪料には警戒フェロモンと同じ成分が含まれていることがあり、刺激してしまう恐れがある。駆除のときや活動時期はこのような甘い香りの使用は避けよう。

スズメバチを見つけても騒がない

駆除中や活動時期はスズメバチを刺激するような行動はNGだ。走ったり手で払ったりすると、攻撃される危険性が高まる。近くにスズメバチが飛んできた場合、静かにゆっくりと距離をとることが重要だ。

4. スズメバチに刺されたときの対処法

救急車
スズメバチの活動時期に刺されてしまうケースは少なくない。もしものときの対処法を覚えておくと安心だ。

すぐに応急処置する

  • 体を低くしてゆっくりと離れる
  • 傷口を手で絞りながら水で洗い流す
  • 刺されたところを水でしっかりと冷やす
  • 抗ヒスタミン軟膏またはステロイド軟膏を塗る

念のため救急車を呼ぶ

応急処置をしたあとは、なるべく早く病院を受診してほしい。自分で病院に行くのが難しい場合は救急車を呼ぶ。一方で呼吸困難や吐き気、発疹といったショック症状が出た場合は、ただちに電話して救急車を要請することが重要だ。目や複数の箇所を刺された場合も同様のことがいえる。

結論

スズメバチの活動時期は4~11月とされている。8~9月はスズメバチの数が多く凶暴性も高い。まだ数が少ない4~6月なら駆除しやすいので早めに対処しよう。スズメバチに刺されないための対策や、刺されたときの対処法も、あわせてチェックしておくと安心だ。
(参考文献)
※1:大府市役所「スズメバチトラップについて」
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2022年8月24日

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