2023年6月 8日目次
1. 風呂釜の寿命はどれくらい？
風呂釜は使用しているうちに劣化する。急な故障で慌てないために、寿命の目安をチェックしておこう。
風呂釜の寿命は約10年
風呂釜の寿命（耐久年数）は10年が目安だ。また、多くのメーカーでは部品の保有期間を、機種の生産終了から10年としている。10年を過ぎて風呂釜が故障した場合、修理に必要な部品が用意できない可能性が高い。
メーカーによる修理が受けられなくなるまでの期間が、10年というわけだ。壊れたのが10年以内であれば修理を依頼する、10年を超えたら買い替え（交換）するというように、ひとつの判断基準にもなる。
2. 風呂釜の寿命が近づいたときの症状
10年という寿命はあくまで目安だ。もっと早く壊れることもあるので、風呂釜の寿命が近づいたときのサインを見逃さないようにしてほしい。
風呂釜の寿命を知らせるサイン
【お湯が沸かない】
風呂釜の寿命が近づくとお湯がうまく沸かなくなる。部品の劣化が考えられるので、修理もしくは交換が必要だ。一方で浴槽のフィルターの汚れが原因で、お湯が沸かなくなるケースもある。キレイに掃除したうえで、症状が改善されるか確かめてみよう。
【着火時に音がする】
着火した際に「ボンッ」という音がした場合、熱交換器が故障している可能性が高い。ホコリが詰まって着火しにくくなり、異常着火したと考えられる。そのまま使用するのは危険なので、修理もしくは交換を検討してほしい。
【種火がつかない】
種火がつかない主な原因は着火装置や熱電体の不具合だ。無理に種火をつけようとするのは危険なので、すぐに使用を中断する。自分で対処しようとせず、メーカーや業者に相談することが大事だ。
【異臭がする】
古い風呂釜に汚れが蓄積すると異臭が発生する。追い焚き機能をよく使用するご家庭の場合は、とくに髪の毛や垢が入り込みやすい。風呂釜の異臭を放置すると故障の原因になるので、早めに交換を検討しよう。
なお、積雪や落ち葉で給排気筒（トップ）がふさがると、排気ガスが浴室内に逆流するので注意が必要だ。不完全燃焼による一酸化中毒の恐れがある。給排気筒をふさがないようにして、もしも入浴中に気分が悪くなったときは、すぐに換気をしてほしい。
3. 寿命を迎えた風呂釜の交換方法
寿命を迎えた風呂釜は交換が必要になる。交換方法とタイプ別の費用相場を、詳しくまとめた。
業者に依頼して交換する
風呂釜の交換には「ガス機器設置スペシャリスト」という、専門の資格が必要だ。自分では交換ができないので、業者に依頼してほしい。複数の業者から見積りをとったうえで、内容や費用を比較するのがおすすめだ。
タイプ別の交換費用の相場
【バランス型】
浴槽に接して設置されており、主に古い住宅で使用される。給気と排気を屋外で行うため不完全燃焼が起きにくいが、浴槽が狭くなりやすい。本体の費用は3～10万円、工事費用は4万円ほどになる。
【屋外設置型】
屋外に設置するタイプの風呂釜だ。浴室を広く使用できるのがメリットで、据え置きタイプと壁掛けタイプに分かれている。本体価格は3～8万円、工事費用は3万円くらいだ。
【設置フリー型】
ポンプでお湯を循環させる仕組みになっており、設置場所を選ばない。2階に浴室がある場合でも対応が可能だ。本体価格は9～15万円、工事費用は4万円ほどで、他のタイプと比較して高い傾向がある。
4. 風呂釜が寿命を迎えたらリフォームもおすすめ
風呂釜が寿命を迎えたら、リフォームを検討するのも選択肢のひとつだ。給湯器への交換やリフォームするメリットを紹介しよう。
給湯器への交換や浴室のリフォームをするメリット
風呂釜は一酸化炭素中毒などのリスクがあるため、給湯器に交換すると安全性が高くなる。高機能で使いやすく、浴室を広く使えるようになるのがメリットだ。
浴室自体をリフォームすれば、断熱性や掃除のしやすさがアップして、より快適に使用できるだろう。一方で給湯器への交換や浴室のリフォームは費用がかかるので、安くすませたいなら風呂釜を交換するほうがよい。
結論
風呂釜の寿命は10年が目安だ。10年を超えると修理ができなくなるので、交換を検討してほしい。お湯が沸かない、種火がつかないなど、寿命のサインもあわせてチェックしておくと安心だ。寿命を迎えた風呂釜の交換方法や、リフォームする選択肢についても、あわせてチェックしておこう。
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