1. 換気扇掃除にセスキ炭酸ソーダがおすすめの理由
近年、掃除アイテムとして人気のセスキ炭酸ソーダ。重曹やクエン酸と同じく自然由来の洗剤として、多くの家庭で掃除や洗濯などに活用されている。このセスキ炭酸ソーダ、通称セスキは、換気扇の掃除にも効果が高い。その理由は、セスキの持つ性質にある。
セスキは酸性の汚れに効果的!
セスキは、水に混ぜるとアルカリ性になる。汚れを落とすためには、反対の性質で中和することが重要だ。換気扇の油汚れは酸性であり、アルカリ性のセスキが効果を発揮するというわけである。また、セスキは水に溶けやすい性質も持っているため、スプレーを作り、日頃から換気扇を含むキッチン周りの掃除に活用するのもよいだろう。
重曹と何が違う?
実は、重曹もセスキと同じくアルカリ性だ。しかしアルカリ度は、セスキの方が強い。アルカリ度が高いほど、酸性の油汚れに対する効果も高くなる。換気扇の油汚れは落ちづらいことも多いため、より洗浄力が高いセスキがおすすめだ。ただし、セスキはアルミを変色させる可能性がある。家庭の換気扇の素材はアルミであることも少なくないため、注意しよう。
2. セスキ炭酸ソーダで換気扇を掃除する方法
セスキ炭酸ソーダを使った換気扇の掃除方法を、「レンジフードの掃除」と「フィルター・ファンの掃除」にわけて解説していく。
セスキを使ったレンジフードの掃除
換気扇のレンジフードには、料理中の油がはねて付着している。とはいえ、フィルターやファンほど頑固な油汚れではないことが多いため、セスキスプレーを活用した掃除がおすすめだ。
1.水500mlにセスキ小さじ1の分量を目安とし、セスキスプレーを作る。
2.レンジフードに吹きかけ、油が浮いてくるまで少しおく。
3.油が浮いてきたら、拭き掃除をして完了。
1.水500mlにセスキ小さじ1の分量を目安とし、セスキスプレーを作る。
2.レンジフードに吹きかけ、油が浮いてくるまで少しおく。
3.油が浮いてきたら、拭き掃除をして完了。
セスキを使ったフィルターやファンの掃除
フィルターやファンは、レンジフードよりも掃除の頻度が低くなりがちなため、油汚れも落ちにくい可能性がある。その場合は、セスキによるつけおき洗いが効果的だ。
1.シンクや容器(ダンボールにビニールを被せてもよい)に40度ほどのお湯を張る。
2.湯量に適したセスキを入れてかき混ぜる。
3.取り外したフィルターとファンを入れて、30分ほどつけおきする。
4.油がゆるんだところで、スポンジや使い古した歯ブラシなどでこすり洗いする。
5.すすいで乾かしたフィルターとファンを、換気扇に戻して完了。
1.シンクや容器(ダンボールにビニールを被せてもよい)に40度ほどのお湯を張る。
2.湯量に適したセスキを入れてかき混ぜる。
3.取り外したフィルターとファンを入れて、30分ほどつけおきする。
4.油がゆるんだところで、スポンジや使い古した歯ブラシなどでこすり洗いする。
5.すすいで乾かしたフィルターとファンを、換気扇に戻して完了。
3. セスキ炭酸ソーダで換気扇掃除するときの注意点
セスキ炭酸ソーダは、換気扇掃除に高い効果を発揮することは解説してきた。しかし、掃除をする際に注意しておきたい点がある。
手荒れの原因になる
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性で、タンパク質も溶かしてしまう。重曹よりもアルカリ度が高いことは説明したが、洗浄力が高いということは、肌を痛めやすいということでもある。とくに肌が弱い方は、注意が必要だ。手荒れが気になる方は、掃除の際にゴム手袋を着用しよう。セスキが手についてしまい、ヌルヌルとしている場合はしっかりと洗い流す。流水でもとれなければ、お酢やクエン酸をかけて中和させるのも1つの方法である。
保存にはふた付きの容器を選ぶ
セスキは湿気を吸うと、固まってしまう。換気扇の掃除をして残った分は、しっかりと密閉できるふた付きの容器に保存するのが望ましい。
セスキスプレーは早めに使い切る
セスキスプレーはあまり長期保存ができないため、1〜2週間で使い切るようにしたい。長くとも1ヶ月以内には使い切るべきだ。換気扇の掃除のほかにも、キッチン周りでも活躍するが、一気に作りすぎないよう注意する。使い切れる量を考えよう。
結論
換気扇の掃除には、セスキ炭酸ソーダが効果的である。水に溶かすとアルカリ性になり、酸性の汚れである油を落としてくれるのだ。毎日の掃除や、レンジフードの軽い油汚れにはセスキスプレーによる拭き掃除、フィルターやファンの頑固な油汚れには、セスキを溶かしたお湯でつけおき洗いがおすすめだ。換気扇を掃除する際は、ぜひ当記事を役立ててほしい。