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掃除用品

クエン酸を使った掃除の注意点とは?正しい使用方法や活用術を解説

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2022年8月18日

ナチュラルクリーニングの代表であるクエン酸。環境にも体にもやさしいと愛用している方も多いだろう。しかし、クエン酸には使い方によって注意しなければならないこともある。クエン酸を使った掃除方法や場所別の使い方、保管上の注意点などを紹介しよう。クエン酸を安全に、もっと使いやすくするために、ぜひ参考にしてもらいたい。

  

1. クエン酸とは?

クエン酸
クエン酸とは、酸っぱいレモンや酢などに含まれる酸味成分の一種だ。安全性の高い、自然由来の原料であるため、下水に流しても川や海などを汚染することはない。また、人体にも悪影響がないため、食品添加物としても使われている。

クエン酸で掃除できる汚れ

クエン酸は酸性なので、アルカリ性汚れを中和して以下のような汚れを落とすことができる。
  • 水道水のミネラル成分が固まった水垢
  • トイレの黄ばみやアンモニア臭
  • お風呂の石けんカス
  • 洗濯槽の汚れ
さらにクエン酸は除菌作用があるので、掃除をしながら消臭・除菌が可能だ。

2. クエン酸を使って掃除する際の注意点

漂白剤
クエン酸は、ナチュラルクリーニングができるクリーナーとしてやさしいイメージがある。しかし、掃除するときはいくつかの注意点がある。

塩素系漂白剤と混ぜて使わない

クエン酸は、使い方によっては命の危険性がある。それは、塩素系漂白剤との併用だ。お風呂掃除などで使うことの多い塩素系漂白剤(カビキラーなど)。クエン酸での水垢掃除と同時に塩素系漂白剤でカビ掃除をしようとすると混ざってしまう。混ざると化学反応によって有害な塩素ガスが発生してしまうので注意が必要だ。クエン酸と塩素系漂白剤を使った掃除は、別々の日にすると安全だ。

使う前に素材を確認する

クエン酸を使ってはいけない素材がある。酸と反応して変色、腐食、劣化などのトラブルが起こる可能性があるので注意しよう。
たとえば大理石などの石材は、アルカリ性のカルシウムやマグネシウムを多く含んでいる。そのため、クエン酸で掃除すると溶けてしまい、ツヤがなくなってしまう可能性がある。
鉄などのサビやすい金属も、クエン酸で掃除をするのはNGだ。金属を酸化させてサビができる可能性がある。不安な場合は、掃除をする前に目立たない場所にクエン酸を塗って、変化がないかチェックしてみよう。

高濃度で使わない

クエン酸は基本的に水に溶かしてから使うが、濃度には注意。クエン酸の濃度が高ければ効果もアップするが、素材や肌へのダメージも大きくなる。
クエン酸は「水200ml:クエン酸小さじ1杯」が基本だ。汚れの頑固さによって濃度を濃くすることはできるが、その場合にはゴム手袋をつけて肌荒れを予防しよう。

長い間つけ置きしない

クエン酸を使った掃除でよく使われるのが「つけ置き」だ。水垢掃除のときにも、クエン酸をかけてから放置するというシーンがよくある。放置時間が長ければ長いほど水垢の分解は進むが、長すぎると素材自体にダメージを与えてしまうので注意が必要だ。つけ置き時間は1~2時間程度から始め、ひと晩を限度としよう。

目に入らないようにする

クエン酸は自然素材なので、多少口に入っても問題はない。ただし、目に入ると非常に痛むので注意が必要だ。もし目に入ってしまったら、すぐに水で洗い流す。痛みが引かないようであれば、眼科を受診しよう。

3. クエン酸を使った掃除方法

クエン酸と重曹
クエン酸は汚れの性質や使い勝手などにより、さまざまな方法で掃除できるのが特徴だ。

クエン酸スプレーとして使う

最も使い勝手がいいのがクエン酸スプレーだ。基本の配合「水200ml:クエン酸小さじ1杯」で作ろう。
軽度な水垢なら、クエン酸スプレーを吹きかけて、5分くらい放置して擦れば落ちる。使ったあとは、必ず水洗いしてクエン酸を洗い流そう。

クエン酸パックとして使う

クエン酸スプレーで落ちない頑固な汚れは、クエン酸パックにして掃除する。クエン酸を吹き付けたあと、蒸発しないようにキッチンペーパーを巻き付ける。5~20分ほど放置し、汚れを浮かしてから掃除する。

クエン酸ペーストとして使う

クエン酸は、ペーストにして掃除すると頑固な汚れに効果的だ。とくにトイレの黄ばみや尿石の掃除に役立つ。用意するものはクエン酸と水だけ。「クエン酸大さじ3:水小さじ1」が基本だ。

重曹と併用する

クエン酸と重曹をダブル使いする掃除の方法もある。重曹は弱アルカリ性だが、弱酸性のクエン酸と一緒にすることで発泡する。出てくる気体は二酸化炭素で、健康被害はないので安心しよう。
この発泡作用によって、頑固な汚れが浮かび上がって掃除しやすくなる。手が届かないパイプの掃除や、排水口の掃除をするときに便利だ。
まず重曹を排水口にカップ半分くらいたっぷり振りかける。2リットルのお湯にクエン酸大さじ2杯溶かして振りかけた重曹の上に流す。発泡しながらパイプを流れることで、汚れも一緒に落ちていく。

4. クエン酸の場所別の使い方

掃除用具
クエン酸の場所別の使い方を覚えておくと掃除が効率的になる。

キッチンの掃除方法

水垢が付きやすいキッチンでは、クエン酸水を吹きかけてからスポンジで擦り落とそう。まな板や魚焼きグリル、生ごみなどの臭い消しにもクエン酸スプレーが活躍する。

お風呂の掃除方法

お風呂は水垢や石けん、皮脂汚れなどの掃除に効果を発揮する。クエン酸はお風呂掃除には欠かせない。クエン酸スプレーで汚れをゆるめてから、スポンジなどで擦り落とす。頑固な水垢はクエン酸パックで落とそう。

トイレの掃除方法

トイレでは便器や便座、壁や床、タンク上の水垢などの掃除にクエン酸を使うと効果がある。また、トイレにこもってしまいがちなアンモニア臭にもクエン酸は効果がある。

リビングの掃除方法

家の中でペットを飼っている場合には、クエン酸スプレーが大活躍する。ペットのトイレや餌置き場のまわりにクエン酸スプレーをふっておけば、アンモニア臭などを中和して臭いを消すことができる。

5. クエン酸の保管上の注意点

クエン酸
クエン酸は保管方法にも注意しよう。直射日光の当たらない冷暗所で保管する。また、湿気があるとで固まってしまうことがある。成分が変質する可能性もあるので、できるだけ密閉した容器に保管しよう。さらに、一度水に溶かしたクエン酸水は早めに使い切ること。1週間が目安だ。

結論

クエン酸を使った掃除では注意点もある。具体的には、塩素系漂白剤と混ぜない、掃除する素材の確認、高濃度や長時間のつけ置きなどだ。クエン酸は、スプレー、パック、ペーストと汚れによって使い方を変えると、効率よく掃除できる。クエン酸を保管するときは、湿気や直射日光を避ける。一度水に溶かしたクエン酸は、できるだけ早く使い切るようにしよう。
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  • 更新日:

    2022年8月18日

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