1. チーズの食べ過ぎによる健康への影響
・チラミンの生理作用
ナチュラルチーズに含まれるチラミンは、交感神経を刺激し、過剰摂取すると血圧上昇や頭痛、嘔吐などの症状を引き起こす可能性があります。
このアミンの量はチーズの種類によって異なり、人によっては特に強い反応を示すことがあります。(※1)
・前立腺がんのリスク
国立がん研究センターによる研究(※2)によると、乳製品の過剰摂取は前立腺がんのリスクを高めるとされています。
そのため、チーズの食べ過ぎも前立腺がんのリスクを高める可能性があると言われているのです。
しかしその一方で、乳製品は骨粗しょう症や一部のがん種のリスク低減に役立つ可能性も指摘されています。(※3)
なので食べすぎは避けたほうが賢明ですが、適量食べることを心がけるといいでしょう。
(参考文献)
※1出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」乳類/<牛乳及び乳製品>/(チーズ類)/プロセスチーズ
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=13_13040_7
※2出典:北海道立食品加工研究センター 報告 No.2(1996)ナチュラルチーズ中のチラミンの低減化(川上 誠 ・田村吉史)p21
https://www.hro.or.jp/list/industrial/research/food/archive/kenkyu/kenkyu_02/0205.pdf
※3出典:国立研究開発法人国立がん研究センター 乳製品、飽和脂肪酸、カルシウム摂取量と前立腺がんとの関連について
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/317.html
2. 1日の摂取量の目安
1日あたりのチーズの摂取量は約60gとされています。(※1)
これは約200kcalに相当し、ベビーチーズで約4個分、スライスチーズで約3枚半が目安です。
日常的にチーズを食べる場合は、60g程度を上限に考えておきましょう。
また、チーズは脂質や塩分も豊富なため他の食品とのバランスを考慮して食べることをオススメします。
結論
チーズはその美味しさからもついつい食べてしまいがちですが、摂取量には注意が必要です。
「こんな理由もあったんだ(汗)」と思った人は1日の摂取量を守り、バランスの取れた食生活を心がけましょう。
「こんな理由もあったんだ(汗)」と思った人は1日の摂取量を守り、バランスの取れた食生活を心がけましょう。