1. ほうれん草を食べすぎると...①消化不良のリスク
ほうれん草は食物繊維が豊富ですが(※1)、食物繊維の過剰摂取は消化不良を引き起こすことがあります。
食物繊維の1日の摂取目安量は20~25gとされており(※2)、ほうれん草100gあたりには2.8gの食物繊維が含まれています。
そのため小鉢1皿程度なら消化不良の心配は少なく、安心して食べることができますよ。
(参考文献)
※1 文部科学省
野菜類/ほうれんそう/葉/通年平均/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06267_7
※2 国立健康 ・栄養研究所応用食品部 辻 啓 介
食 物 繊 維 の 保 健 効 果P133
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim1987/8/2/8_2_125/_pdf
2. ほうれん草を食べすぎると...②結石症の可能性
ほうれん草に含まれるシュウ酸は、過剰に摂取すると結石症のリスクを高めます。
過去に結石症を経験したことがある人は、シュウ酸を過剰摂取すると再発する恐れがあるので注意しましょう。(※3)
シュウ酸の吸収を防ぐには、カルシウムを一緒に摂ることが効果的です。
小鉢1皿程度のほうれん草を食べる分には問題ありませんが、気になる人はカルシウム源として小魚などを一緒に食べるといいでしょう。
※3 新潟労災病院
ろうさいニュース -新潟労災病院-
http://www.niigatah.johas.go.jp/about/archives/200803-2.html
3. ほうれん草の1日の推奨摂取量
ほうれん草はカロテンを多く含む緑黄色野菜です。(※4)
成人の1日あたりの緑黄色野菜の摂取目安は120g、その他の野菜を230g摂ることが理想とされています。(※5)
ほうれん草も食べつつ、他の野菜とのバランスもとって健康的に摂取してみましょう。
※4 厚生労働省
緑黄色野菜 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
※5 国立研究開発法人 医療基盤・健康・栄養研究所
保健指導、食事、運動、エネルギー代謝に関するQ&A集|国立健康・栄養研究所
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/center/q_mr4.html
結論
ほうれん草は栄養価が高く、鉄分、カロテン、葉酸など多くの栄養素を含んでいますが、食べ過ぎには注意が必要です。
適量を守り、他の野菜もバランスよく食事に取り入れてほうれん草を健康的に楽しみましょう。
適量を守り、他の野菜もバランスよく食事に取り入れてほうれん草を健康的に楽しみましょう。