このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。

熱燗とぬる燗は何度違う?奥深い日本酒の「燗」のお話

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2019年10月24日

暑い夏には冷やして、そして寒い冬には温めて美味しい日本酒。いろいろな種類があり、更にいろいろな温度で楽しむことのできる日本酒は、その幅広さゆえに敷居が高いイメージを持たれている。今回は、「熱燗」「ぬる燗」などの違いを織り交ぜながら、「燗」について解説する。日本酒について知り、怖がらずに日本酒をオーダーできるようになろう!

\この記事をシェアする/     
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

1. 「燗」ってそもそも何?燗の歴史を知ろう

「燗」はお酒を温めること

「燗(かん)」とは、お酒を温める行為を意味する。お酒を温めることを「お燗をする」とか「燗を付ける」と言い、居酒屋などでよく「お燗して」や「燗を付けて」と聞くが、これは温めた日本酒をオーダーしているのである。ちなみに、温められたお酒は「燗酒(かんざけ)」と呼ばれる。ところで、日本酒以外に温めて飲む酒をご存知だろうか?日本では日本酒以外に燗を付けることはほぼないが、中国では古くから紹興酒を温めて飲んでいる。また、寒い日や特別な日などにワインやビール、ウィスキーなどを温めて飲む国もある。とは言え、これらは通常冷えた状態で飲むお酒を温めて飲むこともあるという話で、云わばイベントのようなもの。それ故、好みによって幅広い温度で楽しむことのできる日本酒は世界的に珍しいタイプのお酒と言える。

燗の歴史

では、日本酒はいつから温めて飲まれていたのだろうか。燗の歴史は古く、奈良時代の頃には既に始まっていたと言われている。暖房器具のない時代に、燗をしたお酒を飲みながら体を温めたのだろう。燗酒の文化は貴族に愛読された詩集の詩句がきっかけでまずは貴族に広まり、その後江戸時代には一般庶民にも広まった。それ以降、現在まで好みによって日本酒を温めて飲む習慣は続いている。燗をする際に使われるものと言えば徳利(とっくり)であるが、江戸時代には既に徳利が使われていた。

2. 日本酒の種類とタイプ

「燗」について説明したが、ここで日本酒の種類、そして日本酒のタイプについても簡単に触れておく。ちょっとした知識を頭に入れておき、日本酒をオーダーする時の参考にしてほしい。

日本酒の種類(特定名称)

日本酒は米から作られる。米の表層部に含まれる様々な成分を削ることによって日本酒の香りや味が良くなるため、玄米の状態から米を削って使われる。その削る割合を"精米歩合"と言う。例えば"精米歩合60%"と表示されている日本酒は、表面を4割削った米から作られているというわけだ。日本酒の分類にはこの精米歩合のほか、使用する原料や香味などが関係する。
  • 吟醸酒
    精米歩合60%以下、原料は米・米麹・水・醸造アルコール、固有の香味・色沢が良好
  • 純米酒
    原料は米・米麹・水、香味・色沢が良好
  • 本醸造酒
    精米歩合70%以下、原料は米・米麹・水・醸造アルコール、香味・色沢が良好
    ※上記の3種類に大吟醸酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒、特別純米酒、特別本醸造酒の5種を加えて更に細かく分類した計8種類での表示が許可されている。

日本酒のタイプ(味わい・香り)

  • 薫酒(くんしゅ)
    フルーティーな味わいが特徴、爽やかで香りの高いタイプ。吟醸酒や大吟醸酒に多い
  • 熟酒(じゅくしゅ)
    お酒好きに愛される味わい。様々な味わいが混ざり合った甘みや酸味が特徴。
  • 爽酒(そうしゅ)
    爽やかでみずみずしく、日本酒独特の香りは控えめ。日本酒が苦手な人にも好まれる。
  • 醇酒(じゅんしゅ)
    ザ・日本酒と言えばこのタイプ。米らしい香りが豊かな日本酒の原点。

3. 熱燗とぬる燗の差は何度?燗の違いを調査

では、いよいよ温度について解説しよう。日本酒を温める時は、その温度幅ごとに「○○燗」や「○○酒」、「○○冷え」と呼ばれる。これさえ把握しておけば、居酒屋でも料亭でも「□□□(日本酒の名前)を○○燗で」とスムーズにオーダーすることができるだろう。

~常温

  • オン・ザ・ロック(冷やした日本酒を、氷を入れたロックグラスに注いで飲む。生酒や純米酒向き)
  • 雪冷え(5℃前後)
  • 花冷え(10℃前後)
  • 涼冷え(15℃前後)
  • 常温以下の日本酒は、まとめて「冷酒」と呼ばれる。香りの高いタイプや爽やかな日本酒は冷酒がおススメ。

常温~40℃

  • 冷や(冷蔵庫に入れず、常温に置かれた日本酒。理想の温度は15~20℃ほどであるため、夏は軽く冷やし、冬は軽く温めると良い)
  • 日向燗(33℃前後)
  • 人肌燗(37℃前後)
  • 日本酒本来の風味を味わうことのできる飲み方が「冷や」である。お酒をじっくりと楽しみたい人向け。コクのあるタイプの日本酒には、お酒の旨みが引き立つ日向燗・人肌燗が最適。

40℃~

  • ぬる燗(40℃前後)
  • 上燗(45℃前後)
  • 熱燗(50℃前後)
  • 飛び切り燗(55℃前後)
  • 温められた日本酒は、まとめて「燗酒」と呼ばれる。お酒の味がしっかりと伝わる飲み方。日本酒初心者やお酒に弱い人にはあまり向かないが、夏でも常に燗酒を飲む日本酒好きも多い。

結論

お酒を楽しむ時間は、大人だけに与えられた贅沢なひと時だ。存分に大人時間を楽しむには、雰囲気や料理に合ったお酒を選ぶことが大切である。料亭や割烹など日本酒の似合う空間でサラリと日本酒をオーダーできる男は、大人っぽくて格好いい。好みの日本酒だけでなく、好みの「燗」も見つけておこう。

おすすめ記事

ページトップへ ページトップへ