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微生物で野菜が美味しくなる!?気になるEM農法を徹底解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年2月15日

オーガニックは一時のブームを超えて、今やライフスタイルのひとつとして確立されつつある。中でも食の分野で定着が早く、多くの人に認識されつつある。そんな流れを受けて、今注目を集めているのがEM農法である。無農薬やオーガニックとは何が異なるのか?今回はEM農法の基礎知識を学びながら、その実力についてリサーチしていこう。

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1. EM農法とは

EMとは

まずはEMについて学んでいこう。EMはEffective Microorganismsを略した言葉である。有用な微生物群という意味で、琉球大学農学部教授の比嘉照夫氏が開発した、日本生まれの製品である。微生物と言うと、汚い、危険などのネガティブイメージを抱きがちであるが、実は人間の歴史は微生物とともにあると言っても過言ではない。多くの食品が生まれる過程においても、有用な微生物が効果を発揮してきた。特に日本では、醤油・味噌・漬物・日本酒など多くの伝統的な発酵食品が存在する。この誕生にも、微生物の存在が必須であったことはよく知られている。

EMのメリット

EMは、人間の体によい働きをしてくれる微生物の集まりである。自然界に存在する乳酸菌や麹菌、酵母、光合成菌などを採取し、適度にミックスして作られている。EMのなかには多くの微生物が存在しているが、どれも人間に有用なものである。すなわち、口に入ってしまっても問題がない。また培養ができるので、コスト面でも農薬などに比べてとても安価である。また、抗酸化作用が高いと言われている。

EM農法とは

EM農法とは、このEMを活用した農法のことである。土のなかは、数え切れないほどの菌が相互に影響し合って生きている。そこに
EMをまくことで、土のなかの微生物が活発に働き、化学肥料に頼ることなく、生産性、永続性、健康価値を高めることができるのだ。EMが農業に応用されるようになったのは1982年頃からなので、意外にも歴史が長いものである。

2. EM農法の基礎知識

基本条件

土壌にEMを散布すると、土壌自体の環境改善だけでなく、収穫量の増加、栄養素の増加、害虫被害の軽減など、多くのメリットが考えられる。ただ、これはある一定以上の密度で微生物がいることが条件。それまで化学肥料を使い続けてきた土壌の環境を改善するためには、より多くのEMが必要になると考えられるし、逆に有機農法を続けてきた土地であれば、少量でも効果が期待できるというわけだ。

EM農法と土壌

EM農法の鍵となるのは、土壌の環境にある。EMを活用することで土のなかの有用な微生物が増えると、必然的に病原菌や腐敗菌など、人間や植物を害する微生物の割合が少なくなる。微生物のなかには、有害物質を取り込み、植物に有用な物質に変換してくれるものもある。

EM農法と発酵

EMは、土壌の有機物を分解する効果もある。分解と言っても通常のそれとは異なり、発酵による分解を行う。発酵分解された有機物は、植物に吸収されやすい状態になる。さらに土壌にいた微生物たちが、それを餌として食べて活性化すると、ミミズなどの昆虫が増えることで、より豊かな土壌へと変化する。こうした好循環こそ、EM農法の得意とするところなのだ。

3. EM農法で作られる農作物

美味しさと抗酸化力

人間が「美味しい」と感じるひとつの要素に、抗酸化力がある。これは、長く新鮮さを保つ力とも言い換えることができる。生き物は、体内の必要物質が不足すると酸化しはじめる。すると代謝が悪くなり、劣化がはじまる。この原理から考えると、動物や植物は食材となった瞬間から、急速に酸化が進むことになる。ところが、EM農法で育った野菜は抗酸化力が高いため、酸化の速度が遅く、新鮮さが長持ちする。結果として、美味しいと感じられる期間が長くなるのだ。

美味しい理由

EM農法で作られる野菜が美味しい理由もまた、土壌の環境にある。EMを散布して、ある一定以上の密度で微生物が存在する土壌には、野菜にとって有益な栄養素が多く存在している。なかでもアミノ酸やタンパク質が多く、それらを養分として取り込むことで、野菜は病気に強くなる。大きく成長するだけでなく、栄養素が豊富になるのだ。

結論

もともと自然界に存在するものを利用するという観点こそ、EM農法の真骨頂。応用され始めた当初は、農業など限定的なものであったが、現在では河川の浄化や災害対策をはじめ、さまざまなシーンで活用されるようになった。今や家庭で使える商品も販売されている。地球との共存は、これからの大きなテーマ。そのひとつのツールとも言えそうだ。

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