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実はシャンパンと似ている!?紹興酒が老酒より希少な理由

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年4月23日

ほんのり甘くて飲みやすい紹興酒は、日本でも人気のある酒のひとつである。中華料理には紹興酒が欠かせないという人もいるだろう。紹興酒と並ぶ、中国の酒に老酒=ラオチュウであるが、双方が同じものだと思ってはいないだろうか?実は紹興酒と老酒は、同じものとは言えない側面がある。今回は、紹興酒と老酒の違いを学びつつ、紹興酒の希少性についてリサーチしていきたい。

1. 紹興酒と老酒と中国酒

世界のなかでも、群を抜いて古い歴史を持つ中国。「中国4000年の歴史」なんていう言葉が存在するのも、この古い歴史あるからである。日本にも、中国から伝わった文化が数多く存在している。中国は美食の国としても知られ、北京・広東・上海・四川料理は4大料理として、発展を遂げた。中国の酒という視点で見てみると、果実を原料にした果酒、蒸留酒全般を指す白酒、そして醸造酒を指す黄酒の3つに分類できる。

老酒とは

黄酒をさらに細分化したものに、紹興酒と老酒がある。老酒は、黄酒のなかでも長期熟成させたものを指す。醸造酒とは日本酒やビール、ワインなどのように、原料の酵母をアルコール発酵させて作る酒を指す。多くの黄酒は米や麦を原料とし、これを甕などで熟成させるて作る。色は褐色、独特の風味と深い甘みが特徴的だ。

紹興酒とは

紹興酒は老酒の一種。スパークリングワインのなかでも、シャンパーニュ地方で作られたものをシャンパンと呼ぶように、紹興酒も、中国浙江省紹興市で作られたものだけに付けることが許された名称なのだ。紹興市は、上海の南に当たる場所。中国のなかでも水に恵まれていることで知られ、この水源が紹興酒の誕生に大きく寄与したと考えられている。色や味わいは老酒と同じく、褐色で甘みが強い。

2. 紹興酒と老酒の違い

紹興酒と老酒の違いをまとめてみよう。まず老酒は、中国の伝統的な醸造酒である黄酒を長期熟成させたものである。その数はかなり多く、バリエーションも豊富。材料、作り方もさまざまだ。スパークリングワインのなかでも特別、美味しいといわれるのがシャンパンであるように、酒のなかでも特に美味しい酒として知られるのが紹興酒である。

前述のように、紹興市で作られたものだけが名乗ることができる名称である。伝統的な黄酒の原料は米や麦であるが、紹興酒に使われているのは、もち米と麦麹だ。

日本での分類

日本へ輸入される老酒の多くは、紹興酒である。そのため、日本では老酒と紹興酒が混同されがちとなり、老酒=紹興酒と捉えている人も多い。だが日本で飲むことのできる老酒の多くが、紹興酒であることも事実。

紹興酒の味

紹興酒は熟成年数が経つにつれて熟成が進み、カドが取れ、旨みと甘みが増していく。3年ものは、まだまだ酸味が残っている状態で、さっぱりといただくことができる。20年ものになると、テクスチャーもよりとろっとしていて、色味も濃くなる。ヴィンテージワインならぬ、ヴィンテージ紹興酒である。

3. 紹興酒と老酒の豆知識

生産地の名前

黄酒や老酒は、中国ではポピュラーな酒である。実は日本酒のルーツになったのも、この黄酒だと言われている。中国では、酒に生産地の名前をつけて呼ぶことも多く、上海老酒や北京老酒などが存在する。

花彫酒とは?

紹興市では、女の子が生まれると、お祝いとして贈られた米を使って酒を作る風習がある。そのときに使用する甕には、女の子のお祝いということで、美しい花模様が掘られている。このことから、作られた紹興酒を花彫酒と呼ぶようになった。

紹興酒の作り方と飲み方

薬酒と呼ばれる粳米と、やなぎ蓼の粉末を混ぜて作る餅のようなものは、黄酒に欠かすことのできない存在で、味の決め手と言っても過言ではない存在だ。無論、紹興酒にも、この薬酒が入っている。紹興酒は常温、またぬる燗にして飲むと、ぐっと香りが華やかになり、旨い。ロックが主流と思われがちだが、温めて飲んでみると、また印象が変わるかもしれない。

結論

紹興酒と老酒は、双方ともに中国の黄酒と呼ばれる醸造酒なので、大枠で捉えれば同じだとも言える。しかし、きちんと違いを理解すれば、紹興酒がいかに特別で旨い酒なのかお判りいただけたのではないだろうか。シャンパンにおけるシャンパーニュ州のように、紹興市で作られたものだけに付けられるという希少価値にも心惹かれる。老酒にはさまざまな種類があるようだが、日本ではあまり見かけることがない。機会があれば、飲み比べてみたいものだ。
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