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あらゆる場面で大活躍!米ぬかの歴史とその活用法とは?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年6月17日

米は、白米だけでなく精米過程の副産物である米ぬかも、私たち日本人にとって非常に身近な存在だ。米ぬかの利用方法として、ぬか漬けや米ぬか油が有名だが、使われるようになった歴史については意外と知られていない。ここでは米ぬかの歴史や利用法について解説していく。

1. そもそも米ぬかとは?

イネ科の穀物の果実は穎果(えいか)と呼ばれ、表面の籾殻を除くことで果皮と種皮で覆われた玄米となる。玄米から果皮と種皮を除く過程を精白と呼ぶが、この際に得られる糠層および胚芽の混合物が米ぬかである。
米は、小麦やとうもろこしと合わせて世界三大作物の一つである。世界の米の年間収穫量は約7億tにものぼり、そのうち5000万t以上が、精米する過程で米ぬかとなる。ちなみに、米ぬかに塩や水などを混ぜて野菜類を漬けるぬか漬けは、日本人の伝統食として馴染みが深い。ぬか漬けは食べたいときに買ってくるという人も多いかもしれないが、自宅でも簡単に作ることができる。ぬか床さえできてしまえば、あとは自分の好きな野菜を漬ければよいだけだ。最近では、できあがったぬか床が入ったパックも販売されている。ぬか漬け初心者は、まず既製品で試して、上手にできるようになってから自分でぬか床を作ってみてもいいかもしれない。
また米ぬかの約20%は油分である。そのため米ぬかは、米ぬか油の原料としても用いられている。米ぬか油は、不飽和脂肪酸の一種であるオレイン酸の含有量が高いことが知られている。また、脂溶性ビタミンの一種であるビタミンEの含有量も高い。

2. 米ぬかが普及した歴史

現在のように米を炊飯して食べるようになったのは室町時代のことだが、江戸時代以前の日本人の主食は、白米ではなく玄米だった。米ぬかは非常に栄養豊富なので、精米前の玄米を食べることでビタミンやミネラルを補っていたという。
江戸時代に入ると精米技術が発達し、玄米から米ぬかを分離できるようになった。それにより白米を食べることが一般的に広まっていったが、その結果ビタミン、とくにビタミンB1不足に陥り、脚気(江戸患い)になる人が増えたそうだ。ビタミンは自分自身がエネルギー源になることはできないが、体内に吸収された炭水化物、脂質、たんぱく質からエネルギー源を作り出す反応をサポートしている。ビタミンが不足すると、効率よくエネルギーを作り出すことができなくなり、身体にさまざまな障害が起こる。
ぬか漬けは、このような食文化の変化による健康問題が深刻な江戸時代の初め頃に作られたといわれている。当時、ぬか漬けを食べることでビタミンを補えるということは、一般には知られてはいなかった。しかし、なぜかぬか漬けを食べると脚気になりにくい、脚気が改善したということが伝わり、江戸の庶民の食卓にはぬか漬けが欠かせなくなったそうだ。

3. 米ぬかには食用以外の活用法も

米ぬかには多くの有用な成分が含まれることから、ぬか漬けや米ぬか油といった食用としてだけではなくさまざまな分野で利用されてきた。
代表的なのは、石鹸の代表品としての利用法である。現代のように洗剤が十分でなかった頃、米ぬかを木綿などの柔らかい布で包んで、皿を洗ったり身体を洗ったりしていたそうだ。銭湯に行くときには、米ぬかを袋に入れ持参するか、袋のみを持参して銭湯の番台から米ぬかを買っていたという。また米ぬかを使って身体を洗うことは、汚れを落とすだけではなく、肌をしっとりとさせる美容効果もあった。
ほかにも米ぬかには、強力な抗酸化作用を持つフェルラ酸や、オレイン酸などが豊富に含まれている。このように米ぬかは、身体の外側と内側の両方に効果を発揮してくれる存在として、時を越えて現在まで注目され続けているのだ。
米ぬかは、石鹸やパックなどの美容のほかにも、掃除、食器用洗剤、洗濯、消臭剤、肥料などに利用されている。このように米ぬかの利用法は非常に多岐に渡る。米ぬかは100%自然由来のものなので、洗剤として使用してもほかの一般的な洗剤に比べて環境にやさしく、近年エコ意識の高い人々により有効な活用法が周知されているようだ。

結論

米ぬかはぬか漬けに始まり、美容や洗剤などさまざまな分野で利用されており、我々の日々の生活に密着している。米ぬかに含まれている豊富な栄養価や成分を知ってしまうと、捨てるのはもったいないと思うだろう。米ぬかの歴史を知ることで、米ぬかの価値を改めて認識し、自分なりの活用を図ってみてはどうだろうか。
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