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日本だけ?ハーゲンダッツのアイスクリームが高価な3つの理由

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

2019年10月23日

高級アイスクリームのイメージが強いハーゲンダッツ。実はハーゲンダッツの母国アメリカではお手頃な価格で売られているという。なぜ日本では高価なのだろうか。アメリカで製造したものを輸送する過程での温度管理にコストがかかっているのかと考えてみたが、日本市場のハーゲンダッツは、群馬と愛媛に工場があり、そこで作られているという。調べてみると、高価な理由は3つあった。さっそく見てみよう。

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1. ハーゲンダッツは日本では高級路線のブランディング

ハーゲンダッツは1961年にニューヨークで生まれたアイスクリームブランド。日本に上陸を果たしたのは1984年のこと。当時の日本では、アイスクリームは子供のための食べ物といったイメージが強かったという。大人向けのご褒美スイーツといった高級路線に設定し、あえて価格を高くすることで、大人の購買層を獲得したといわれている。

ハーゲンダッツの価格が本国アメリカよりも割高なのは、消費者にとっては残念なことだが、日本においてアイスクリームを子どもっぽい食べ物から大人も楽しめる食べ物というイメージに塗り替えたのであれば、それは偉業ともいえるのではないだろうか。日本の食文化を広げた功績は大きい。

2. ハーゲンダッツは材料にこだわり

あえての高価格設定だけでなく、実際ハーゲンダッツのアイスクリームは、材料にこだわることでコストがかかっているようだ。

・正しく「アイスクリーム」である

日本では、食品衛生法の「乳及び乳製品の成分規格に関する省令」および「食品、添加物等の規格基準」により、カジュアルに「アイス」と総称で呼んでいる食品の種類が定められている。

◎種類別 アイスクリーム(乳固形分15.0%以上 うち乳脂肪分8.0%以上)
◎種類別 アイスミルク(乳固形分10.0%以上 うち乳脂肪分3.0%以上)
※牛乳と同程度の乳成分を含む。植物油脂使用の可能性もあり。
◎種類別 ラクトアイス(乳固形分3.0%以上)
※植物油脂使用の可能性もあり。
◎種類別 氷菓(乳固形分はほとんどなく、果汁等から作られたアイスキャンディーやかき氷)

たとえばハーゲンダッツのバニラは、乳脂肪分が15.0%なので、正しくアイスクリームに分類される。

また、ハーゲンダッツのアイスクリームは空気の含有量を極力低く抑えることで、コクのあるクリーミーな味わいを実現。空気が少ない分、材料を多く使っていることにつながっている。小さくてもカップを持つとどっしりと感じるのはそのせいである。

・よい材料を吟味

ハーゲンダッツのバニラの原材料は、クリーム、脱脂濃縮乳、砂糖、卵、バニラ香料のみ。北海道根釧地区の牛乳、日本では希少なマダガスカル産のレッドバニラビーンズを使用。
また添加物を使わず、卵黄の中のレシチンに乳化作用、脱脂濃縮乳の中のたんぱく質に安定作用を担わせている。

3. ハーゲンダッツは品質管理にコストをかける

ハーゲンダッツがコストをかけているのは、アイスクリーム材料だけでなく、品質管理も同様である。

ハーゲンダッツは前述のように無添加のため、温度変化に弱い。アイスクリームは温度が上がると、内部の氷の結晶「アイスクリスタル」が大きくなる。安定剤や乳化剤を使用すれば、それを防ぎやすいが、使用するとなめらかさを失ってしまう。材料中の成分にその役割を求めてもやはり限度がある。それゆえ、ハーゲンダッツのアイスクリームは、工場出荷から店頭に到着するまで、また店頭においても温度管理の失敗が致命傷になりかねないのだ。

ハーゲンダッツは、店頭で他のアイス類とは隔離された別コーナーに配置されていることが多い。それも温度管理、品質管理のためなのである。

結論

今回は、ハーゲンダッツのアイスクリームが高価な理由を紹介した。原料選び、品質管理においては独自のこだわりがあり、他とは一線を画している。ハーゲンダッツのストロベリー味を作る際、最適なストロベリー探しに3年、開発に3年、計6年かけたというこだわりも伊達ではない。購入するときは、自宅までの温度管理もぬかりなく。
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