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バナナは種がないのになぜ繁殖できるのか?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

2019年9月19日

果物には種があるのが普通だが、よく考えてみるとバナナには種がない。植物は種から芽が出て成長し、実をつけて再び種ができ繁殖するものと考えるのが普通であるが、バナナや最近出てきた種なしフルーツはどのように繁殖しているのだろうか。ここでは、バナナの繁殖の仕組みについて詳しく見ていきたい。

1. バナナってどんな果物?

バナナは主に熱帯で栽培される多年草で、正確には果樹には分類されない。しかし、日本では果物として一般的に広く知られている。生食用のバナナと料理用のバナナが存在しており、料理用のバナナはでんぷんが多いという特徴を持つ。

バナナといっても色々な品種があり、1〜2mの樹高でできる三尺バナナや、樹高が5mにまでのぼるレッドバナナなどがある。日本では沖縄で三尺バナナが栽培されている。沖縄のバナナには「島バナナ」というものもあり、一般的なバナナよりも小ぶりで値段も高価だ。

日本の一般的なスーパーで買えるバナナは、フィリピンやエクアドルの輸入品が多く占めている。しかし、世界的に見ると生産量の第1位はインド、その下に中国、インドネシアと続く。日本へのバナナ輸入が始まったのは明治36年とされており、初期は台湾バナナが主流であった。

バナナは青い状態で収穫され、エチレンという植物ホルモンによって追熟を行い黄色の実になる。青々としたバナナよりも、果皮にシュガースポットと呼ばれる茶色い斑点がある状態のバナナのほうが、実の甘みが増して美味しく食べられる。

2. 種のないバナナはどうやって繁殖する?

「バナナには種が入っていないもの」というのが一般的な見解かもしれない。しかし、バナナをよく見てみると黒い斑点があることに気づくだろう。実はこの斑点はバナナの種の名残であり、もともとはバナナには小豆大の種が入っているのが普通だった。

バナナから種がなくなったのは、遺伝子の突然変異によるものらしい。種の入ったバナナは、染色体を2組持つ「2倍体」と呼ばれるものだが、種がないバナナは「3倍体」といって染色体を3組持っている。

子孫を残すためには、親株の脇から伸びる「吸芽」というものを利用する。バナナは実をつけると枯れてしまうが、根元に子株が出てくる。吸芽を1つ残して親株を刈り取るか、吸芽を別の場所に植え替えると花が咲いて実を付けられるという仕組みだ。

3. バナナは家庭菜園でも育つ?

沖縄で栽培されている三尺バナナは、樹高が1〜2mと低く、条件さえ揃えば家庭でも栽培することができる。耐寒性は弱いため、0℃以下になる地域で実を付けたい場合は、室内で冬越しさせた方がよい。

バナナの収穫期は不定期で、植え付けに適した時期も4〜9月と長い。生育中は水をたっぷりと与えるのがポイントである。春や秋は土の表面が乾いてから、夏は毎日水やりを行い、冬は乾燥気味に管理するのがポイントだ。

また、バナナの木を剪定する必要はないが、栽培中に幹の皮が枯れてしまうことがある。古皮をそのままにしておくと、枯葉から害虫が侵入したり、見栄えが悪くなったりするので、その都度はがした方がよいだろう。

肥料や水の管理をしっかりと行えば、家庭菜園でもバナナを育てることは可能である。野菜とはまた一味違ったバナナの栽培を、家庭でもぜひ楽しんでみてほしい。

結論

バナナに種が入っていないのは、遺伝子の突然変異によるものだった。日本国内でもバナナの苗が販売されているので、もし興味があれば栽培からチャレンジしてみてはいかがだろうか。栄養豊富で汎用性も高いバナナのことをもっと知って、より美味しく楽しく味わっていこう。
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