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芸術才能を伸ばす「シュタイナー教育」の4つの特徴とは?

投稿者:ライター 佐々倉亜貴子(ささくらあきこ)

2019年7月29日

シュタイナー教育は世界中で実践されている教育法の1つであり、俳優の斎藤工さんもこの教育を受けていたことから注目を集めている。哲学者が提唱したシュタイナー教育では、知能よりも人間の精神教育を重要視しており「芸術的な教育法」とも言われる。今回は「テレビ禁止」「テストがない」「12年間の一貫教育」など独特な教育法でも有名なシュタイナー教育について紹介する。

1. シュタイナー教育とは?

シュタイナー教育とはオーストラリア出身の哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育法である。今日では教育分野だけでなく、シュタイナーの思想は社会や経済、医学など幅広い分野に影響を与えている。

シュタイナーは第一次世界大戦の戦火の中、健康な社会の再現には知能だけではなく人間の精神的育成が必要であると考えた。そして終戦直後となる1919年、ドイツで労働者の子どもたちのための学校として「自由ヴァルドルフ学校」を設立する。この学校で提唱された教育法が「シュタイナー教育(ヴァルドルフ教育)」として広まり、現在では世界60カ国に1,039校のシュタイナー教育を導入校が存在する。

2. シュタイナーの特徴的な4つの教育法

シュタイナー教育では、提唱者のルドルフ・シュタイナーの思想をベースに、独特なカリキュラムが実施される。中でもシュタイナー教育の特徴的な4つの教育法を紹介しよう。

芸術的な授業

シュタイナー教育では、芸術に触れることで人は感情が高まり、その対象に対して集中力が高まると考えられる。そのため、あらゆる分野で歌や詩、物語を折り込んだ芸術的な授業が行われる。

テレビは非推奨

幼少期においてシュタイナーは健康な身体作りが一番大切であると提唱し、手足をたくさん動かして遊ぶことが重要であるとしている。テレビやゲームなどはじっとして見ることが多く、受動的な遊びであるため、シュタイナー教育においては非推奨とされる。
そのためシュタイナー教育を行なう幼稚園や保育園でもテレビやビデオ、CDなどを置かず、キャラクターものの持ち込みや設置を禁止している場合が多い。

エポック授業

シュタイナー教育では「エポック」と呼ばれる時間がある。この時間では数週間、国語、数学、理科、社会などの主要教科の中から一教科だけを選んで学ぶ。現在学んでいる教科以外の教科は全くやらず、1つの教科に集中することで、各科目への知識を深められるとされている。

教科書を使わずテストがない

シュタイナー教育は試験で高得点を取ることが目的の教育法ではない。興味や知識を得る喜びが学習の動機となることが理想であるため、成績を点数化して競うようなテストは行われない。

また、高校を除きシュタイナー教育では教科書を使わない。教科書の代わりに板書をし、自分だけの教科書を作っていく。

3. 幼稚園や保育園以降はどうなる?シュタイナー教育のメリット・デメリット

ここではシュタイナー教育のメリットとデメリットを検証してみよう。

シュタイナー教育のメリット

シュタイナー教育が目指すのは「自分の意思を持って行動できる人間」である。自由な発想を持ち、自ら進んで行動する力を身につけられるのがメリットだ。

また、シュタイナー教育の授業には芸術的な要素が多くあるため、芸術性に富み自由な発想を持つ人間になって欲しいと願う場合、おすすめの教育法だろう。

シュタイナー教育のデメリット

シュタイナー教育は偏差値を上げるための教育法ではないため、ペーパーテストが苦手な生徒も多い。しかし、目的や興味を持って学習に取り組んでいるためAO入試や面接などには強みを発揮する。

成績よりも内容や気持ちを育てる教育法のため注意が必要だ。また、提唱者であるルドルフ・シュタイナーは哲学者であるため、その思想を理解することがシュタイナー教育では不可欠となってくる。

4. 日本でシュタイナー教育を受けるには?

では実際に日本でシュタイナー教育を受けるにはどうしたらよいのだろうか?日本においては各地にシュタイナー学校(シュタイナー学園)と呼ばれる学校が存在する。

シュタイナー教育を受ける一番簡単な方法はこのような学校に通うことだ。シュタイナー教育は高等部までの12年間一貫教育となっており、学校法人が2校、フリースクールが6校存在する。

フリースクールの場合、高等部を卒業しても高校卒業の認定が貰えないのだが、在学中に高校卒業認定試験対策を行っているところもあるので確認する必要があるだろう。シュタイナー学校に通う場合には長期での教育になるため、しっかりと教育法などを理解した上で始めよう。

結論

シュタイナー教育は知識を詰め込むのではなく、子ども自身の才能を伸ばす教育を行う。そのため教育法や授業などユニークな点も多く、現在の国内教育の中では少し変わった印象を受けるかもしれない。シュタイナー教育の考え方を吸収し、普段の生活に組み込むのも1つの方法だろう。
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