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小学校教諭が伝授!読書感想文を上手にまとめる4つのコツ

投稿者:
小学校教諭 岩間智恵美(いわまちえみ)

2019年7月29日

子どものころ、夏休みの読書感想文を書くとき「スラスラ書けるようになりたい」、「読書感想文を書くコツを知りたい」と思ったことはないだろうか。また、親の立場として、子どもが読書感想文に困っているときにどのように手助けをしたらよいのか気になっているという方もいるだろう。そんな方のために、今回は元小学校教諭としての経験から読書感想文を上手にまとめるコツを紹介していこう。

1. 知っておくべき読書感想文の書き方のルール

読書感想文の書き方にはいくつかルールがある。いくら内容がよくてもルールが守られていないと、コンクールにも提出することはできない。実際に筆者が小学校教諭をしていた時にも、内容がとてもよく書けていた作品をコンクールに出品する際に、ルールが守られていないためにやむなく全て書き直してもらったことがたびたびあった。ルールは細かい点もあるので守るのは大変かもしれないが、ぜひお子さんの原稿用紙を見てルールが守られているか確認してほしい。

提出するコンクールによって多少ルールが変わる場合があるので、もちろんその都度確認は必要だが、ここでは代表的な読書感想文の書き方のルールを紹介しよう。

代表的な読書感想文のルール

  • 題名は最初の行に上から2~3マス空けて書き始める。氏名は2行目の下に書き、名字と名前の間および一番下のマスは1マス空ける。
  • 話題が変わるときは段落を変える。
  • 文体は「である」調と「ですます」調どちらかに統一する。
  • 会話文の時には「」を使う。
  • 、。」を1番上のマスには書かない。前の行の1番下のマスの中に一緒に書くか、マスの下に書くようにする。

2. 読書感想文が書きやすい本の選び方

読書感想文の書きやすさは、どんな本を選ぶかという点に左右される。もちろん、その年ごとに決まっている「課題図書」の中から選ぶという方法もあるが、その課題図書の中に書きやすい作品が揃っているとは限らない。

そこで、読書感想文を書くための本はお子さんと一緒に選んでみよう。おすすめの選び方を下記に挙げる。

「お子さんの興味がある本」

読書感想文のスタートは本を読むところから始まるが、本を読むことが苦手な子にとっては、このスタートでつまずいてしまうことも多い。それを防ぐために、お子さんの興味があることが書かれている本を選ぶことをおすすめする。たとえば、野球を習っているのであれば、主人公が野球をしている本にしたり、動物が好きなら、動物が出てくる物語を選んだりすれば、いいスタートになるだろう。

「新しい知識が得られる本」

一般的に読書感想文は物語の本で書くことが多いが、物語に感情移入が苦手な子どもには、偉人の伝記など子どもが新しいことを知るきっかけになる本がおすすめだ。「そうだったのか!」という驚きはつい誰かに伝えたくなるものだ。その気持ちをそのまま文章にできれば、読書感想文がとても書きやすくなるだろう。

3. 本を読んで感じたことをメモに残しておく

読書感想文を書くうえで大事なポイントは、自分の素直な感想を書くということだ。しかし、読書感想文を書くことをプレッシャーに感じるあまり、書いているうちに自分の本当の気持ちから離れていってしまうことも多い。そうならないためにも、本を読みながらメモを取り、読書感想文を書く際の参考にするとよい。以下に、書きやすい形式と、メモを取る時のポイントを紹介する。

主人公になりきって書く

物語を読んでいる中で、「自分だったらこうしていたかもしれない」「すごく主人公に共感できる」という部分があったら書き留めておき、読書感想文を書く際にはそれを見ながら、主人公になりきって書き進める。

ノートに書き留めておく以外にも、読んでいる本のページに付箋を貼っていくという方法もおすすめだ。

自分の経験から書く

自分が興味のある内容の本を選ぶと、物語の中で自分の経験と似たような場面に遭遇することも出てくる。「友達とけんかした」、「野球の試合でホームランを打った」、「ペットのお世話」など、自分と似たような経験が本の中で出てきたら、そこにも付箋を貼って目印をつけておこう。

さらにその経験から、自身がどんなことを学んだのかという点までしっかり書くことができると、読書感想文をスムーズに書き進めることができる。

4. 読書感想文は3つの構成を意識してまとめる

読書感想文は、「はじめ・なか・おわり」の大きく分けて三部構成になるようにまとめてみよう。それぞれの内容は以下の点を意識してほしい。

はじめ

この部分では、なぜその本を読書感想文の本として選んだのか、その本との出会いについてを書いてみよう。

なか

この部分では、主に自分の考えを書く。簡単にあらすじを紹介したあとで、主人公になりきって考えを述べたり、自分の体験と照らし合わせて感じたことを書こう。

おわり

読書感想文の終盤では、この本を読んで自分は何を学んだのかをまとめて書くことが一般的だ。「なか」の部分で紹介した自分の体験との比較から、どんなことを思ったのか、これからどうしていこうと思うのかを書けるとよいだろう。

結論

読書感想文では、あらすじを一通り書いて終わっている書き方を多く目にするが、これではよい読書感想文とはいえない。あらすじで終わることを防ぐために、あらかじめ文章の構成を意識して、メモを取りながら読んだり、子どもが本を読み終わったときに「どうだった?」と問いかけてその内容を書き留めたりするように促してほしい。そのメモが読書感想文の軸となり、スムーズに文章を書き進める助けになるだろう。苦手意識を持つ子が多い読書感想文だが、これらのことを参考にして読書感想文も夏休みの思い出として楽しんで取り組んでもらいたい。
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