1. どの計量ツールが向いている?バリエーションを確認しよう

計量スプーンで量る
計量スプーンを持って容器から容器へ移すだけなら、2~3歳あたりからでも挑戦することができる。まだまだ絶対に目を離せないしサポートも必要だが、一生懸命に取り組む可愛らしい姿を見られることは間違いない。初めのうちは砂糖や塩のようなものがやりやすい。小麦粉や片栗粉はちょっと息がかかっただけでも舞い散りやすく、醤油や酢のような液体はこぼれてしまいやすいからだ。
個人差はあるかもしれないが、4~5歳くらいになれば、どの調味料を何回ずつ入れてほしいという指示を出すだけでも対応できるだろう。ひらがなと数字が読めるようになっているのなら、何を何回ずつというメモ書きを渡すだけでもOKだ。
個人差はあるかもしれないが、4~5歳くらいになれば、どの調味料を何回ずつ入れてほしいという指示を出すだけでも対応できるだろう。ひらがなと数字が読めるようになっているのなら、何を何回ずつというメモ書きを渡すだけでもOKだ。
計量カップで量る
液体物や粉類を量ることが多い計量カップは、小さい子どもが自分でコップに飲み物を注げるようになるための訓練にも丁度よい。ひとりで量らせるなら、牛乳パックを一人で持てるようになっていることと、水道から自分で水を入れられるようになっているかどうかがポイントだ。小学生くらいなら、分数の基本的な概念を覚えるのにも役立つ。
秤りで量る
ひとりで量らせるなら数字や目盛を読めることが大前提だが、まだ読めない子どもと一緒に作業して数についてを覚えさせるきっかけにしても良いだろう。少量のものから多めのものまで幅広く対応できるのも効率が良い。
2. 量ってもらって作れる料理は?

ただ量ってもらうだけでも良いが、せっかくなら調理する楽しさも味わってほしいものである。そこで、子どもに計量を任せつつ親子で協力しながら簡単にできる、2つのレシピを紹介しよう。
生地を発酵させずに作るクリスピーなイタリアンピザ
使う計量ツールは、大さじスプーンと計量カップのみ。休日のランチに一緒に作って食べても楽しい一品だ。生地をこねる作業は親子で協力してみよう。トッピングは子どもに任せきっても良いだろう。オーブンから取り出す作業だけは、火傷の心配があるため大人が行うように。
■材料(2人分)
<生地>
小麦粉 カップ1杯と1/2
水 100cc
オリーブオイル 大さじ1
塩 少々
砂糖 少々
<トッピング>
ピザソース(ケチャップでも可) 適量
モッツァレラチーズ(ピザ用チーズでも可) 1/2個
ルッコラ 1束
生ハム 1パック
オリーブオイル 適量
■作り方
1.生地の材料を合わせ、ひとまとめになるまでこねる。
2.5mm程の厚さになるまでのばし、フォークで全体に穴をあける。
3.オイルを塗ってからソースをのばし、チーズと他のトッピングをのせる。
4.200℃に余熱しておいたオーブンで、約13分焼く。
■材料(2人分)
<生地>
小麦粉 カップ1杯と1/2
水 100cc
オリーブオイル 大さじ1
塩 少々
砂糖 少々
<トッピング>
ピザソース(ケチャップでも可) 適量
モッツァレラチーズ(ピザ用チーズでも可) 1/2個
ルッコラ 1束
生ハム 1パック
オリーブオイル 適量
■作り方
1.生地の材料を合わせ、ひとまとめになるまでこねる。
2.5mm程の厚さになるまでのばし、フォークで全体に穴をあける。
3.オイルを塗ってからソースをのばし、チーズと他のトッピングをのせる。
4.200℃に余熱しておいたオーブンで、約13分焼く。
刻んで混ぜるだけで激ウマ!自家製タルタルソース
使用する計量ツールは大さじスプーンと小さじスプーンだけ。ゆで卵のみじん切りもフォークを使って子どもでも手伝わせることができるが、玉ねぎときゅうりのピクルスを切る作業は大人が行おう。
■材料(4人分)
ゆで卵 2個
玉ねぎ 1/4個
きゅうりのピクルス 2本
★マヨネーズ 大さじ6
★レモン汁 小さじ1
★塩 小さじ1/2
★こしょう 少々
■作り方
1.ゆで卵・玉ねぎ・きゅうりのピクルスをみじん切りにする。
2.玉ねぎは水にさらした後、水気を切る。
3.すべての材料を合わせる。
■材料(4人分)
ゆで卵 2個
玉ねぎ 1/4個
きゅうりのピクルス 2本
★マヨネーズ 大さじ6
★レモン汁 小さじ1
★塩 小さじ1/2
★こしょう 少々
■作り方
1.ゆで卵・玉ねぎ・きゅうりのピクルスをみじん切りにする。
2.玉ねぎは水にさらした後、水気を切る。
3.すべての材料を合わせる。
3. 気を付けてほしいこと

簡単な手伝いとはいえ、体の小さな子どもにとっては難しいことだってあるだろう。2~3歳くらいの子どもだけでなく、5歳くらいの子どもでも、牛乳や醤油などの液体物になるとこぼしてしまうことは珍しくない。わざとじゃないならなるべく叱らないように気を付けて、次のやる気につなげてあげよう。
もしもこぼしすぎて後片付けが面倒になりそうなら、小さなビニール製のシートや防水性のあるマットを敷くことをお薦めする。卓上なら大き目のトレイでも良い。これなら、万が一こぼしてしまったときでも、サッと外して水洗いや水拭きすれば良いだけで気が楽だ。
手に傷があるときは、鷹の爪や胡椒のようなスパイスが刺激になることがあるので注意しよう。小さな子どもは少し目を離した隙に好奇心で口に入れてしまう恐れがあるため、扱わせないのが無難だろう。またタルタルソースのレシピに登場する生の玉ねぎだが、これも含まれる硫化アリルが胃の粘膜を刺激する可能性がある。気になるなら3歳くらいまでは避けておこう。アレルギーがある場合は、症状が出る可能性のある食品にも気を付けてほしい。
もしもこぼしすぎて後片付けが面倒になりそうなら、小さなビニール製のシートや防水性のあるマットを敷くことをお薦めする。卓上なら大き目のトレイでも良い。これなら、万が一こぼしてしまったときでも、サッと外して水洗いや水拭きすれば良いだけで気が楽だ。
手に傷があるときは、鷹の爪や胡椒のようなスパイスが刺激になることがあるので注意しよう。小さな子どもは少し目を離した隙に好奇心で口に入れてしまう恐れがあるため、扱わせないのが無難だろう。またタルタルソースのレシピに登場する生の玉ねぎだが、これも含まれる硫化アリルが胃の粘膜を刺激する可能性がある。気になるなら3歳くらいまでは避けておこう。アレルギーがある場合は、症状が出る可能性のある食品にも気を付けてほしい。
同じ量でも、重さは違う?
意外と忘れがちなことだが、5ccである小さじ1杯の水の重さは5gだが、食塩だと6gで、上白糖は3gとなる。ほかの代表的な調味料で見ても、醤油やみりんは6gだが酢は5gでサラダ油は4g......等々、バラつきがある。これを忘れてしまうと、例えば各々小さじ1杯の水と醤油を秤で量りたいというときに、本当は5gの水と6gの醤油にしなければならないところを5gの水と5gの醤油にしてしまうことがある。調味料の粒子や比重の大きさによって、同じ体積でも重さが変わってしまうということを覚えておこう。
結論
「量る」という手伝いには、食べることの大切さを教える食育として以外にも、数について教える要素が含まれているものもあるのがわかっていただけたのではないだろうか。ぜひとも取り入れて、親子で楽しく料理してほしい。