目次
- 1. マタニティマークとは?意味や目的も解説
- 2. マタニティマークはどこでもらえる?主な無償配布場所を紹介
- 3. マタニティマークを紛失したら?どこで再入手できる?
- 4. マタニティマークのメリットとは?トラブルのリスクはない?
- 5. マタニティマークは持ち歩くのがおすすめ
- 江ノ島電鉄株式会社:藤沢駅、鎌倉駅
- 東京急行電鉄株式会社:全駅(こどもの国線および世田谷線の無人駅を除く)
- 小田急電鉄株式会社:全駅
- 東京都交通局:全駅(無人駅を除く)
- 京王電鉄株式会社:全駅
- 東京地下鉄株式会社:全駅
- 京成電鉄株式会社:全駅
- 東武鉄道株式会社:全駅(無人駅・委託駅を除く)
- 京浜急行電鉄株式会社:全駅
- 東葉高速鉄道株式会社:北習志野駅、東葉勝田台駅
- 埼玉高速鉄道株式会社:全駅
- 箱根登山鉄道株式会社:箱根湯本駅、強羅駅
- 相模鉄道株式会社:全駅
- 北総鉄道株式会社:全駅
- 新京成電鉄株式会社:全駅
- 横浜高速鉄道株式会社:全駅
- 東日本旅客鉄道株式会社:お客さま相談室
- 横浜市交通局:全駅
- 西武鉄道株式会社:全駅(無人駅を除く)
- 横浜新都市交通株式会社:新杉田駅、並木中央駅、金沢八景駅
- 電車で席を譲ってもらえた
- 飲食店で席に配慮してもらえた
- 体調不良に陥ったときに声をかけてもらえた
- 重い荷物を持ってもらえた
- マタニティマークをきっかけに温かい言葉をかけてもらえた など
- ※1:マタニティマークのデザイン及び利用方法について |厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/maternity_mark_riyou/index.html
1. マタニティマークとは?意味や目的も解説

そもそもマタニティマークとはどのような意味があり、どのようなマークのことなのかといった、ごく基本的なところからおさらいしていこう。
妊娠していることを周囲に示しやすくするマークのこと
マタニティマークとは、妊娠していることを周囲に示しやすくなる「シンボルマーク」のことだ。現在もっとも浸透しているデザインは、2006年から厚生労働省が推進しているものである。
マタニティマークの目的
マタニティマークには、やさしくほほえむお母さんとおなかの赤ちゃんが描かれている。妊婦が安全かつ快適に公共交通機関を利用できるようにという目的で作られた。世界初のマタニティマーク「BABY in ME」や、個人のオリジナルイラストで作ったマタニティマークを付ける方もいる。
マタニティマークが作られるまでの経緯
マタニティマークが普及する以前、おなかが目立たない妊娠初期の女性は、周囲からの配慮を受けにくいという問題があった。妊娠初期といえばつわりがひどい方もいるし、安定期に入る前で母子共に充分気をつけて過ごしたい時期でもある。周囲の方がそうした妊婦さんに席を譲るなどの配慮がしやすくなるよう、このマークが作られたというのが経緯だ。
2. マタニティマークはどこでもらえる?主な無償配布場所を紹介

上述のようにオリジナルのマタニティマークを作ることも可能だが、さまざまな場所で配布もおこなっている。たとえば次のような場所だ。
母子手帳の交付窓口(自治体の窓口)
厚生労働省推進のマタニティマークをあしらったグッズは、母子手帳の交付窓口など自治体の窓口で無料でもらえる。キーホルダーやストラップのほか車用のステッカーなどもある。
厚生労働省発表の「平成27年度マタニティーマーク使用状況調査」によると、平成26年に母子手帳とマタニティマークを同時配布した市町村は1,695に上った。自治体によっては交付時に産院の証明書が必要な場合もあるため、事前に確認しておくと安心だ。
首都圏や都市部の駅
首都圏や都市部の駅でもマタニティマークの無料配布を行っている。ほとんどの場合、家族も配布対象であることから夫が行ってももらえることが多い。ただし悪用防止の観点から母子手帳の提示を求められる場合もあるので事前に確認しておこう。なお地方では配布していない駅も多いのでご注意を。
【マタニティマークを無償配布している鉄道会社と駅】
妊婦向けのイベント会場
妊婦向けのイベントでは、参加特典としてマタニティマークをもらえることがある。時間が作れるようであれば、妊娠中の気分転換も兼ねてイベントに参加してみてはいかがだろうか?
マタニティ雑誌の付録
雑誌の購入費用がかかるため実質的に「無償」というわけではないが、マタニティ雑誌の付録で入手できることもある。キャラクターやブランドとコラボしていたり、デザインが凝っていたりするものも多く人気がある。
厚生労働省のホームページから無料ダウンロードも可能
マタニティマークには「広く周知し、妊婦にやさしい社会を作る」という目的があり、商標権を有する厚生労働省も無料ダウンロードを可能としている。画像をダウンロードすれば、写真を入れられるキーホルダーや印刷できるプラバンを利用してオリジナルを作ることも可能だ。
ただし使用規定に従う必要がある。たとえばイラストの改変や営利目的の使用は禁止されているので注意しよう。規定の詳細やダウンロード方法は厚生労働省のウェブサイト(※1)をご確認いただきたい。
3. マタニティマークを紛失したら?どこで再入手できる?

「大切にしていたマタニティマークを失くしてしまった」「著しく破損・汚損してしまいマタニティマークと判別できなくなってしまった」などという場合はどうすればよいのだろうか?
各所で再入手が可能
上述した各所あるいは別の配布場所などで再入手可能だ。ただし同じデザインであるとは限らない。またくれぐれも一人で何枚も受け取ることは控え、必要枚数のみに留めよう。本当に必要としている妊婦さんに行き届かないおそれがあるためだ。もちろん、悪用も厳禁である。
タイミングによっては在庫切れの場合も
マタニティマークの在庫量は窓口で異なる。タイミングによっては在庫が切れており再入手できないこともあるため覚えておこう。事前に、マタニティマークを受け取った(受け取りたい)自治体や駅に問い合わせておくと安心だ。
紛失したマタニティマークが、イベントの参加特典や雑誌の付録だった場合は「限定品」であることも多い。同じマタニティマークの再入手が困難な場合は残念だが、ほかのマタニティマークを入手しよう。
4. マタニティマークのメリットとは?トラブルのリスクはない?

マタニティマークをつける、つけないは個人の自由である。どちらにするか意思が明確な方は良いが、どうするのがよいか迷ってしまう妊婦さんもいるだろう。たとえばメリットや、トラブルのリスクなども踏まえて考えてみてはいかがだろうか?
マタニティマークをつけるメリット
一例だが、このようにマタニティマークをつけることによって周囲の人たちの「優しさ」「気づかい」に触れられたというケースが多い。もちろん、周囲の人たちもマタニティマークの意味や目的、妊婦さんの健康の重要性を理解しているからこそであろう。
マタニティマークが元でトラブルになるリスクは?
たとえば電車に乗ったとき、そこに居合わせた人たち全員がマタニティマークの意味や目的を正しく理解しているとは限らない。電車のみならず不特定多数が集まる場所は同様だ。そうしたケースでは配慮してもらえないこともある。また周囲の人にはわかりにくい(外見上そう見えない等)障害や体調不良を抱えている方が居合わせた場合、妊婦さんのマタニティマークのみ配慮されることにマイナスな感情を抱くかもしれない。
「わざとぶつかってこられた」「心無い声を浴びせられた」など、とりわけ公共交通機関といったいろいろな人が集まる場所では、トラブルのリスクがゼロとは言い切れない。多くの方は妊婦さんを気づかってくれるはずなので、過度に不安視したり警戒したりする必要はないかもしれないが、さまざまな人がいるということは認識しておいたほうがよいだろう。
5. マタニティマークは持ち歩くのがおすすめ

つける、つけないはTPOに応じて選べばよいので、マタニティマークは外出の際に持ち歩くことをおすすめする。電車のイスに座っている方の目の前で取り出すのは、あからさますぎてトラブルなどを招くため控えたいところだが、見せないにしても持ち歩いておけば、なにかのタイミングで周囲に示すことができるかもしれない。荷物になるようなものでもないので、ぜひマタニティマークを携帯しよう。
結論
マタニティマークは、母子手帳交付時に福祉保健センターで無償でもらえることが多い。あるいは、キャラクターなどとコラボした雑誌の付録、ダウンロードして作ったオリジナルのマタニティマークなどを使う方法もある。トラブルのリスクを懸念している妊婦さんも多いかもしれないが、つける・つけないは別として携帯をおすすめする。
(参考文献)
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