1. 手伝いには様々な種類がある

いきなり刃物を使うのは避けたいが、危なくないお手伝いは沢山ある。上手に誘導して子どもの自尊心も満たしてあげよう。
自分で出来た!簡単作業でも大丈夫
まずはケガのしようがない作業からだ。料理の具、食器の色柄などを子ども本人に「選んで」もらおう。そして、乗せる・挟む・並べる作業をしてもらう。これだけでも仕上げは本人が行ったという満足感が高い。もし可能なら盛り付け作業やトッピング、出来上がった料理や食器を配膳してもらおう。熱い汁物や重たい物は上級者向きなので避けること。
調理作業に加わる
野菜を洗う、葉物野菜を手でちぎる作業からデビューして、丸めたりこねたりする作業へ進む。泥遊びや粘土遊びが大好きな子どもも多く、料理でもそういった動作なら喜んでお手伝いしてくれるだろう。
注意力を要する手伝い
ただ丸めるのではなく綺麗に丸める。火を通しやすくするため平らに成形する。洗剤を使って滑りやすい状態の洗い物をする。卵を割るのもいい手伝いになる。
いよいよ包丁に挑戦
注意力が必要な手伝いが出来るようになったら、きゅうりやはんぺん等切りやすい食材をザックリ大きく切ることをさせてみよう。形やサイズが工夫された幼児用の包丁もある。皮を剥く作業は難しいが、ピーラーの皮むきからデビューさせるといいかもしれない。
2. 年齢別の具体例

それでは、おすすめの年齢別手伝いを具体的に挙げてみよう。
2歳頃からスタート
個人差はあるが、ママやパパの話を聞くことが出来れば大丈夫だ。サンドイッチやトースト、そうめんのトッピングはどうだろう。パンや具、そうめんはこちらで用意し、選ぶ・挟む・乗せるといった作業を手伝わせる。
3歳からは作業に参加
材料をボウルの中で混ぜさせたり、野菜を手で千切ったりしてもらおう。ラップを使えばおにぎりを作るのも簡単で、お型抜きクッキーも子どもが大喜びしてくれるだろう。
4歳なら注意力換気
滑る、力加減が要るといった手伝いにデビューする年頃だ。皿洗いはお湯だけの予洗いから始め、洗剤で滑るものはプラスチック素材を洗わせてみよう。定番の生卵割りならホットケーキを作ると、混ぜたり焼いたりする作業まで体験出来る。
5歳以上なら一連の作業を
親子で何か一品作ってみよう。野菜サラダでも、上級者ならカレーライスでもいい。使った道具を洗ったり片付けることも覚えられる。
3. 子どもに手伝ってもらう際の注意点

自分からやる気を出して手伝ってもらえるコツは何なのだろうか。
子どものやる気を尊重する
正直忙しい時に手伝いたいと言われたら、下準備や片づけは親が行うことになるので余計な手間が増えてしまう。それでもなるべく子どものやる気は活かしてあげよう。箸やスプーン等落としてもいい物の配膳や、最後の仕上げだけでも手伝わせてあげたい。
休日なら余裕をもって
手伝ってくれたことを褒めてあげるのが何よりのポイントだ。最初は失敗したり時間がかかるかもしれないが、決して否定しないであげよう。手伝いで親がイライラすると、大人の想像以上に子供は落ち込んでしまう。多少の失敗は目をつむってそっとフォローしてあげよう。特に休日なら時間と気持ちに余裕をもってあげられるだろう。
結論
大人が行った方が仕上がりも時間も効率的なことが多い、子どものお手伝い。しかし、小さな頃からお母さんやお父さんと料理をするというのは、子どもの自主性と集中力を育てる最高の体験だ。何より手伝いの良いところは親子のコミュニケーションがとれることだろう。普段忙しくて中々時間がとれないようなら、休日の朝や昼に親子でゆっくり料理してみよう。いつの間にか子どもが上手に手伝い出来るようになっていて、驚くかもしれない。