1. 衛生的に食材を扱う

子どもは衛生的な知識が少ない。そのため、一緒に料理をするときは衛生面でも注意することを伝えていこう。
■手洗いをしっかりと
手には見えない菌がたくさん付いている。食中毒の原因となる菌は身近にいるので、知らない内に手に付いていることもあるのだ。そのため、食材に触る前には必ず手洗いを行なう。手の菌をしっかりと落とすには、石鹸をしっかりと泡立てることがポイント。手の平だけでなく、手の甲、指の間、爪の間、手首まで洗うことを伝えよう。
■食材を触るときの注意点
食材を持つと、手の温度で食材が傷みやすくなる。できるだけ早く作業していこう。包む料理はギョウザ、ロールキャベツ、シュウマイ、肉まん、パイ包み、大福など、扱う食材はさまざまだ。生肉を扱う場合は、スプーンで肉をすくい、できるだけ触らないように教えよう。子どもの年齢が小さいと、生肉を触った手で無意識に口元を触ることもあるからだ。手を洗うまではいろいろな場所を触らないようにしたい。また、大福など包んだあとに加熱しない食べ物は、直接食材にふれないよう手袋をして作業を行うと衛生的に扱える。
2. 楽しみながら作業する

包む料理は、具の量や、包むときの力加減で上手くいかないことがある。子どもは最初から上手くできず、皮が破けたり、具が端からはみ出てしまったりなど失敗することもあるだろう。失敗も多いかもしれないが、子どもと作る料理は楽しむことが一番だ。
■数をこなすことで手先が器用に
幼児や小学生は、まだ発達段階で大人よりも手先が不器用だ。しかし、何度も作業を繰り返すことで、上手くできるようになる。
子どもはコツをつかんだら上達は早い。上手くできたときは、たくさん褒めよう。
子どもはコツをつかんだら上達は早い。上手くできたときは、たくさん褒めよう。
■オリジナルを大切に
子どもは想像力が豊かである。ギョウザを作り始めると、大人と同じ包み方でなく、オリジナルな包み方をすることもあるのだ。
子どもの発想は、とても面白い。今後、料理をするときのインスピレーションになるかもしれない。子どもがしたいことを大切にしながら料理を行なうと、楽しい時間になるだろう。
子どもの発想は、とても面白い。今後、料理をするときのインスピレーションになるかもしれない。子どもがしたいことを大切にしながら料理を行なうと、楽しい時間になるだろう。
3. 作業前は準備をしっかりと

子どもと一緒に料理を行うと、ハプニングが起こることもある。
子どもの行動は予想できないため、包丁などの危険なものは作業台に置かないようにしたい。
子どもの行動は予想できないため、包丁などの危険なものは作業台に置かないようにしたい。
■材料は全て用意する
料理番組のように、使う食材や調味料は全て用意してから作業をはじめよう。調味料を量っている間に、子どもが危険なことをしてしまう可能性があるからだ。ギョウザであればひき肉と野菜を混ぜたタネまで作ったら、皮と水を用意して子どもと作業を始めるのも良いだろう。
■子どもが作業しやすい環境にする
子どもは目線が低く、大人が使う作業台だと作業が難しい場合もある。そのため、踏み台を用意して目線を高くすると作業しやすくなるだろう。また、大人が使う調理器具は使いにくい場合もあるため、子どもの手に合わせたサイズの道具をそろえるのもおすすめだ。最近では、100円ショップにいろいろな調理道具が置かれているので、子どもに合うサイズがないか見てみるのも良いだろう。
結論
包む料理は、包丁や火を使う作業に比べて危険性が低い。そのため、子どもと一緒に料理をしたいときにおすすめだ。子どもには難しいのではないかと思うかもしれないが、意外と上手く作ってしまうかもしれない。衛生的に食材を扱うことを教えて、楽しみながら作業をしたいものだ。