1. 型はめパズルとは

型はめパズルは、「はめ込みパズル」や形合わせボックスなどとも呼ばれる。実際にどのようなものか、解説しよう。
図形の型にはめ込むパズル
パズルと聞くと、ジグソーパズルのようにピースを組み合わせていくものをイメージするかもしれないが、型はめパズルは少し違う。丸や三角、四角、星形などの型に合わせて立体のパーツを選び、実際に型にはめていく。型がはまればそのピースは正解、はまらなければ不正解というようにピースの場所が分かりやすいので、ジグソーパズルよりも簡単に遊ぶことができる。
型はめパズルの種類
型はめパズルの種類は、大きく分けてニつある。一つは、立体タイプ、もう一つは平面タイプだ。双方、プラスティック製や木製など素材はさまざまであるが、立体タイプは、基本的に箱型になっており、各側面にさまざまな形の穴がある。その穴に同じ形のパーツをはめていく。平面タイプは、ボード状になっており、その表面のくぼみの形に合わせてパーツを選んではめていくものだ。
2. 型はめパズルがもたらす効果

手先の運動になる
パーツをつかみ、向きを変えるなどして型にはめていく型はめパズルは、手先を動かすのに最適なおもちゃだ。手先でつかんだり穴にはめたりすることは、大人には簡単だが、小さい子どもには難しい。型はめパズルはこのように手先を動かすトレーニングができる。また、手は「第2の脳」とも言われているくらい脳と密接な関係にあるので、どんどん動かして脳に刺激を与えるとよい。
集中力アップにつながる
子どもは飽きやすいものだが、型はめパズルは最後までやり遂げたいという気持ちになる子どもが多く、没頭して完成させようとする。それが集中力を維持することにつながるのだ。子どもが夢中になって型はめパズルをしているときは、少々間違えていても口出しせずに見守ってほしい。
色や形を理解できる
同じ色の同じ形を探すことで、子どもはさまざまな色や形を理解していく。特に形は、ただ見るよりも、実際に型にはめることでより理解が高まるので、型はめパズルによって図形認識能力が向上される。また同じ形でも向きを変えないとはまらないこともあり、パーツを立体として捉える力が養われることで、向きを合わせることができるようになる。
3. 型はめパズルの選び方

年齢で選ぶ
型はめパズルは難易度がさまざまなため、子どもの年齢を基準に選ぶことも1つの方法だ。定番の丸や三角のパーツをはめていくタイプは、1歳くらいから遊ぶことができる。定番の型はめパズルに慣れた子どもや2歳くらいの子どもには、いくつかに分かれたパーツを組み合わせて型にはめていく、少し難易度の高いものがおすすめだ。
デザインで選ぶ
素材が木製のものやプラスティックのもの、立体タイプか平面タイプか、など子どもの好みで選ぶこともできる。一般的にプラスティック素材のものはカラフルなものが多く、子どもの目を惹き、インテリアとしてもかわいい。木製のタイプは子どもの手に馴染みやすく、丈夫で長持ちだ。立体タイプはパーツを中に片付けられるので便利である。
メーカーで選ぶ
好きなおもちゃメーカーがあるなら、そのメーカーで型はめパズルを探してみてもよいだろう。型はめパズルを販売している主なメーカーは、アガツマやくもん出版、トイローヤル、ジョイパレットだ。
目的で選ぶ
型はめ以外に遊べる機能が付いているものや、パーツが数字やアルファベットになっているものもある。パズルに慣れることを目的とするならば、遊べる機能が付いているものが取り組みやすくおすすめだ。数字やアルファベットにも触れてもらいたいと考えている場合は、パーツが数字やアルファベットになっている型はめパズルもよいだろう。
結論
型はめパズルは、子どもの可能性を広げるためにも、ぜひとも取り入れてもらいたい知育玩具だ。子どもの好みや用途にあったものを選ぶことで、さまざまな能力を引き出す手助けとなる。また、親子で型はめパズルに取り組むことで、子どもの成長も感じられだろう。