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生きる力の源「自己効力感」とは?子どもの学力にも影響を及ぼすって本当?

投稿者:ライター Brunner Akiko(ブルーナ明子)

2019年8月28日

「自己効力感」の有無や程度は子どもの人生にも多大な影響を及ぼすと、最近話題に上がることも多い。しかし自己効力感を高める方法というものは存在するのだろうか?この「自己効力感」は幼少期の子どもへの関わり方や子ども自身の体験によって多様に変化するという意見もある。今回は「自己効力感」の重要性と「自己効力感」を高める方法などについて詳しく探ってみよう。

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1. 自己効力感とは?

「自己効力感」(セルフエフィカシー)とは、カナダ人の心理学者アルバート・バンデューラによって提唱された概念のことである。

具体的には、何らかの課題や問題に直面した際に「自分は達成したり、乗り越えることができる」というような自分の能力や期待に応えられるという自信のことをいう。

この概念は大人のみならず低年齢の子どもにも存在し、特に子どもの場合は自己効力感を高めることは学力や人格形成に非常に良い影響を与えるといわれている。

日本の子どもたちは「自己効力感」が低め?

日本青少年研究所が2008年に実施した国際調査によれば、日本の子どもたちは他の国の子どもに比べこの「自己効力感」が低いという結果が出ており、ベネッセ教育総合研究所 研究員の木村 聡氏によれば日本の教育方法は「自己効力感」を上手に育てることができていないと言う。

自己肯定感が高い子どもは成績上位者であったとの調査も

木村 聡氏が小学校4年から中学2年生に行った調査によれば、女子の方が自己肯定感が高く、自己肯定感が高い子どもの方が学習時間が長く、成績も上位者であったという結果が出ている。

2. 「自己効力感」を高める方法や関わり方とは?

「自己効力感」を高めることは子どもにも好影響を与えることを紹介したが、実際にはどのような方法があるのだろうか。

自己効力感の提唱者であるアルバート・バンデューラは自己効力感を高める方法として「成功体験」「代理体験」「言語的説得」「健康な心身の状況」の4つを挙げている。

こちらでは、上記の方法を具体的に子どもとの関わりでどのように示していくべきであるのかについて解説しよう。

「成功体験」「乗り越え体験」をさせる

成功体験とは「自分の行動により目標を達成することができた」という体験のことであり、乗り越え体験は何らかの課題や問題に対して「自分で乗り越えられた」などの自信をもつことができる体験のことである。

多くの保護者は子どもの失敗を事前にサポートをする方もいるかもしれないが、それは逆に子どもの体験の機会を失うという可能性もあるようだ。万が一子どもが失敗してしまっても保護者が「子どもの努力を認めること」「励ますこと」「信じること」をきちんと表現して伝えていくことで自己効力感を高めていくことができるのである。

これは前述のベネッセ教育総合研究所が2015年に行った調査(※1)から「自己効力感」の高い子どもに共通する体験として報告されている。

「成功体験」を積み重ねられる配慮をする

前述の通り「成功体験」は子どもの「自己効力感」を高めるために欠かせない要素であるが1度だけの体験で高めることは困難である。そのため、子どもが少しずつ成功体験を積み重ねていくことができるような配慮も大切だ。

3. 「自己効力感」を高めるための声かけや褒め方のポイント

こちらでは「自己効力感」を高めるための声かけや褒め方のポイントを解説しよう。

十分に褒める

称賛することは子どもにとって成功体験同様に重要な要素である。

子どもからすると「親が自分の行いを見守っていてくれた」「信じてくれた」と実感できる要素でもあるため、決して失敗したとしても挑戦のために費やした子どもの努力や工夫などについて着目して具体的に分かりやすく褒めることが重要である。

子どもが萎縮することのない関わり方

両親ともに厳格な家庭の子どもほど自己効力感が低くなることが研究から明らかとなり、母親が子どもに関わることについて口出ししすぎることも自己効力感を低下させることが示唆されている。

これは、子どもが萎縮してしまうことが関連していると推察されているため、子どもが委縮することのない日々の関わりや声掛けを意識することも重要である。

4. 「自己効力感」を高めるおすすめの体験

「自己効力感」を高める体験を子どもに与えたいが何を選べばよいか分からないという方へ、おすすめしたい体験として「家事・労働」を紹介しよう。

小学生を対象にした「子どもの家事労働と自己効力感との関連」についての研究では親の養育態度のバランスや養育態度が優れている子どもほど生活技能が高く、その中でも「親から受容されている子ども」が特に優れていた。そして「生活技能が高いほど自己効力感も高い」という結果が報告されているため、ささいな家事であっても子どもにとっては「自分はできる」という自信を養うことができ、失敗を恐れない意識づくりを促すことができることが示唆されているのである。

子どもに「自己効力感」を高める機会を与えたい方には、子どもの成長発達に応じた家事労働を任せることをおすすめしたい。

結論

今回は「自己効力感」について詳しく解説したがいかがだっただろうか?研究調査から自己効力感の高い子どもほど「自己肯定感」をもつ傾向が明らかとなっていることに加え、自己効力感の高さは子どもの「学力の高さや学習の質と比例する関係」にあるとも示唆されるほど重大な概念である。そのため、ぜひこちらで解説した内容を参考に子どもたちの自己効力感を高めるための関わり方を意識していただきたい。

参考文献

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