目次
1. 箸の持ち方を1本でトレーニングする方法

最初から箸一膳(2本)を使わず、「1本」でトレーニングする教え方を見てみよう。
1本トレーニングの持ち方
箸を1本用意し、利き手の親指・人差し指・中指で軽く持つようにする。
このとき、箸の上部(箸頭)から3分の1程度の位置を、親指と人差し指だけで挟んで、中指の爪の付け根を下側から添えるとよい。ちなみに、これは正しい「鉛筆持ち」と同じ箸の持ち方である。
このとき、箸の上部(箸頭)から3分の1程度の位置を、親指と人差し指だけで挟んで、中指の爪の付け根を下側から添えるとよい。ちなみに、これは正しい「鉛筆持ち」と同じ箸の持ち方である。
1本トレーニングの方法
正しく箸を持てたら、利き手と反対の手で箸を持つ手の薬指と小指を押さえ、人差し指と中指を伸ばす。それができたら、次は曲げる。箸先で数字の「1」を描くように、曲げ伸ばしの上下運動をおこなおう。
注意点は親指の関節が曲がらないようにすることだ。幼い子どもひとりだと難しいため、練習中は持ち手の薬指と小指を、親御さんが押さえてあげるとよい。
注意点は親指の関節が曲がらないようにすることだ。幼い子どもひとりだと難しいため、練習中は持ち手の薬指と小指を、親御さんが押さえてあげるとよい。
箸の持ち方の教え方
トレーニングに慣れてきたら、箸を1本持ったまま親指の付け根にもう1本の箸を入れよう。箸先を揃えたら、薬指の第一関節を2本目の箸の下に添える。これが正しい箸の持ち方である。
2. 箸の持ち方をスプーンでトレーニングするのもおすすめ

箸1本トレーニングで箸の持ち方をうまく教えられない際は、スプーンやフォークの持ち方から見直してみるのをおすすめする。なぜなら、スプーンを上手に鉛筆持ちできれば、スムーズに正しい箸の持ち方を体得しやすい、といわれているためだ。
生後5、6ヶ月から多くの家庭で開始する離乳食では、食材に慣れつつ、カトラリーにも慣らしていく。最初はスプーンの上からグーで握る「上手持ち」をするのが普通だ。これに慣れたら、スプーンの下から握る「下手持ち」を教えてあげるとよい。箸にあまりに慣れない場合、スプーンを持たせてみて、上手持ちや下手持ちになっていないか確認しよう。もし、上手持ちや下手持ちでしか食べられないのであれば、箸の持ち方を教えるのはいったん休止し、「鉛筆持ち」で食べられるように教えてあげてほしい。このステップを踏むことで、正しい箸の持ち方に大切な握力も養えるといわれている。
スプーンを持たせるときは、手の親指と人差し指だけ広げ、いわゆるピストルの形にして持たせてあげるとよい。これがうまくできない場合は、スプーンの持ち手にダブルクリップをつけ、折り曲げた持ち手部分に人差し指を添わせるようにして持たせるという方法もある。
生後5、6ヶ月から多くの家庭で開始する離乳食では、食材に慣れつつ、カトラリーにも慣らしていく。最初はスプーンの上からグーで握る「上手持ち」をするのが普通だ。これに慣れたら、スプーンの下から握る「下手持ち」を教えてあげるとよい。箸にあまりに慣れない場合、スプーンを持たせてみて、上手持ちや下手持ちになっていないか確認しよう。もし、上手持ちや下手持ちでしか食べられないのであれば、箸の持ち方を教えるのはいったん休止し、「鉛筆持ち」で食べられるように教えてあげてほしい。このステップを踏むことで、正しい箸の持ち方に大切な握力も養えるといわれている。
スプーンを持たせるときは、手の親指と人差し指だけ広げ、いわゆるピストルの形にして持たせてあげるとよい。これがうまくできない場合は、スプーンの持ち手にダブルクリップをつけ、折り曲げた持ち手部分に人差し指を添わせるようにして持たせるという方法もある。
3. 箸の持ち方を2本でトレーニングする教え方

はじめから箸一膳(2本)を使った箸の持ち方を教える方法もある。
一膳を使った箸の持ち方の教え方
- 利き手をピースの形にする。
- 下の箸を親指の付け根に通し、箸に薬指の爪の付け根を添えるようにして、薬指と小指を揃える。
- 親御さんが下の箸先に上の箸先を合わせてあげて、三角定規の角のように形作ったら、上の箸を中指の爪の付け根に乗せるように添え、親指と人差し指でつまむ。
一膳で箸の持ち方をトレーニングする方法
正しい箸の持ち方をキープしたまま上の箸だけ上下に動かすことで、箸の持ち方のトレーニングができる。ただし、子どもだけにさせると、手首から上下に動かしてしまい、指を使うトレーニングにならない。そのため、1本でのトレーニング同様、子どもが箸を持つ手の薬指と小指をお父さんお母さんが押さえるのがおすすめだ。
練習を続けて、親の手を借りずとも箸先でカチカチという音を出せるようになれば、もう一人前である。
練習を続けて、親の手を借りずとも箸先でカチカチという音を出せるようになれば、もう一人前である。
4. 箸の持ち方を教える時に気をつけたい注意点

子どもと箸の持ち方トレーニングをする際、一番念頭に置きたいのは「焦らず気長にやること」である。正しい箸の持ち方は一朝一夕で身に付くものではない。箸で上手に食べられないことは子ども自身がよくわかっているため、うまく食べられない、落としてしまう、といったことが何度も続くと、箸そのものに抵抗感を抱くこともある。
楽しく効果的に箸の持ち方トレーニングをするには、子どもが嫌になる前にトレーニングを終えることや、笑顔で教えることが大切だ。また、子ども用割りばしなどの滑りにくい箸を用意してあげるのも効果的だといわれている。
楽しく効果的に箸の持ち方トレーニングをするには、子どもが嫌になる前にトレーニングを終えることや、笑顔で教えることが大切だ。また、子ども用割りばしなどの滑りにくい箸を用意してあげるのも効果的だといわれている。
結論
箸の持ち方の教え方はいくつか種類があるため、子どもが嫌がらずに取り組めそうな方法で取り組んでみよう。箸を使って食べることは、ユネスコ無形文化遺産に登録された和食文化の一端を担う「日本の伝統」だ。今夜は家族で楽しい食卓を囲みつつ、伝統的で正しい箸の持ち方を教えてあげてはいかがだろうか。