1. そろばんに期待できる3つの効果とは

そろばんは計算の鍛錬だけでなく、次の3つの効果に期待できるという。(※1)
右脳を刺激する
そろばんでの計算は「右脳」を使って処理をすることが判明している。算数の授業のように、数字を一つ一つ処理するのではなく、右脳のイメージで処理してから、左脳で正確な数値に変換する、というのだ。また、指先を使ってそろばんを弾く行為そのものが脳への血流を促し、よい効果を与えるという。右脳トレーニングともいえるそろばんは、ひらめきやイメージ力を鍛え、記憶力や情報処理能力の向上にも期待できるといわれている。
集中力を促す
そろばんは、集中力の向上効果にも期待できるという。なぜなら、そろばんは時間と戦いでもあるためだ。たとえば珠算能力検定試験2級では、8桁の計算を10回するみとり算10問、解が9桁ほどになるかけ算20問、わり算20問を「30分以内」に解かなければならない。制限時間内で解くトレーニングを繰り返すうち、集中力や注意力の向上にも効果に期待できるという。
速読・速聴を促す
制限時間があるそろばんでは問題をすばやく読む速読に加え、すばやく聞き取る「速聴」の上達にも期待できる。そろばんには、読み手が読み上げた問題をどんどん解いていく「読み上げ算」というトレーニングがあるためだ。速聴は、判断力や記憶力の向上に期待ができるといわれている。
2. いつからどうする?そろばんのはじめ方

右脳トレーニングとしても効果が期待できるそろばんは、何歳から、どのように始めるとよいのだろうか?
そろばんの開始時期は年少~低学年
開始年齢についていえば、幼稚園や保育園の年少(3~4歳)から小学校低学年頃に始める子どもが多く見られる。3~4歳といえば、言葉の発達やコミュニケーション力の上昇が見られ、周りの大人や友達とのやりとりも楽しめるようになる時期だ。そろばんを習うには、ある程度コミュニケーションができるようになってからが望ましいといえる。ちなみに、そろばん教室に通っている子どもの平均年齢は9歳程度である。
そろばんは独学より教室のほうがいい?
そろばんの学習は、教室に通うのと独学とどちらがよいのか迷っている方もいるだろう。もし「いずれは教室へ通わせたい」と考えるなら独学は控えたほうがよい、という説があることをご存知だろうか。
そろばん教室の先生によっては教え方や指使いが微妙に異なるため、最初に独自のクセが付いていると、初めから学び直さなければならないためだ。教室通いにせよ独学にせよ、週2~3回の頻度で20分程度の学習を繰り返すのが効果的だとわれているため、はじめる際は参考にしてほしい。
そろばん教室の先生によっては教え方や指使いが微妙に異なるため、最初に独自のクセが付いていると、初めから学び直さなければならないためだ。教室通いにせよ独学にせよ、週2~3回の頻度で20分程度の学習を繰り返すのが効果的だとわれているため、はじめる際は参考にしてほしい。
3. そろばんを習う前に確認したい注意点

右脳によいといわれるそろばんだが、習う前にチェックしておきたいポイントもおさらいしておこう。
まず、そろばんは通い放題や週2~3回通うことを義務化している教室も多いという点だ。ほかにも既に習い事を多く抱えている場合は両立しにくい。1週間に2~3回そろばん教室へ行き、さらにほかの習い事をするのは、子どもにとっても親にとっても時間的な負担がかかる可能性が大きい。
次に、子どもが現段階でそろばんを習うことができるかを見てあげる必要があるという点だ。そろばんは伝統的な習い事のため、挨拶や教室内のルールがしっかり決まっている場合が多い。また、時間が正確に区切られている訳ではなく、入室してからある程度学習して自由に帰って良いという仕組みの教室も多いため、昨今の他の習い事とシステムが異なる。
ある程度の自主性や、ルールを守ることができるかどうか、長時間集中して座っていられるかという点も習う前に確認しておこう。特に、最近では未就学児童を受け入れる教室も増えているが、学校で授業を受ける経験をしていない年齢、または小学校低学年で長時間は集中力が続かない場合は、こうした環境にいることが難しいこともある。
まず、そろばんは通い放題や週2~3回通うことを義務化している教室も多いという点だ。ほかにも既に習い事を多く抱えている場合は両立しにくい。1週間に2~3回そろばん教室へ行き、さらにほかの習い事をするのは、子どもにとっても親にとっても時間的な負担がかかる可能性が大きい。
次に、子どもが現段階でそろばんを習うことができるかを見てあげる必要があるという点だ。そろばんは伝統的な習い事のため、挨拶や教室内のルールがしっかり決まっている場合が多い。また、時間が正確に区切られている訳ではなく、入室してからある程度学習して自由に帰って良いという仕組みの教室も多いため、昨今の他の習い事とシステムが異なる。
ある程度の自主性や、ルールを守ることができるかどうか、長時間集中して座っていられるかという点も習う前に確認しておこう。特に、最近では未就学児童を受け入れる教室も増えているが、学校で授業を受ける経験をしていない年齢、または小学校低学年で長時間は集中力が続かない場合は、こうした環境にいることが難しいこともある。
結論
江戸時代に流行った寺子屋では「読み・書き・そろばん」といわれ、勉強の代名詞にもなっていた。もちろん現代の子どもにもよい影響を与えるという報告は多い。向き不向きもあるが、子どもによっては、いままで発揮できなかった能力を大いに引き出せる可能性もある。都内の平均的な月謝は6,000円(※2)といわれているため、気になる方はこの機会にお近くのそろばん教室をチェックしてみてはいかがだろうか。
参考文献
(※1)日本珠算連盟:「そろばんの効用」