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IQとは?テストで得られる数値の意味や「IQが高い子ども」の特徴も解説

IQとは?テストで得られる数値の意味や「IQが高い子ども」の特徴も解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年7月26日

「IQとは何か?」「IQテストで得られる数値は何を意味するのか?」「IQが高い子どもにはどんな特徴があるのか?」といった疑問にお答えする。日本とアメリカにおけるIQテストの捉え方の違いなども解説していくので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. IQとは?テストで得られる数値の意味も解説

IQテストのイメージ写真
まずはIQとはなにかという、ごく基本的なところを簡単に説明しておこう。

「知能指数(Intelligence Quotient)」のこと

IQとは人の知能レベルを数値化して示す「Intelligence Quotient」の頭文字をとったものだ。具体的な基準については後述するが、数値が大きいほど「能力が高い」、低いほど「能力が低い」という意味になる。

IQは「IQテスト」で計ることができる

IQは、検査可能な年齢に至れば専門的検査である「IQテスト(知能検査)」を受けることで計れる。一般的に小学校に入学してから受けることが多いが、近年では2歳頃から受験できるテストもある(テストの種類による)。

【現在は「DIQ(偏差知能指数)」が主流】

従来IQを導き出す方法として、知的発達の度合いを示す「精神年齢」と、実年齢である「生活年齢」を用いた数式が使われていた。だがこれには、年齢が上がるほど導き出される数値が低くなるという根本的な問題があった。
このため現在では「DIQ(偏差知能指数)」が主流となっている。こちらは年齢別の平均値を基準に導き出す方法で、同年齢の中で発達レベルがどの程度なのかを知ることができる。

IQテストで得られる数値とその判定基準とは?

  • IQ110以上:知的発達が進んでいる
  • IQ90〜110:普通
  • IQ90:知的発達が遅れている
IQは100を基準値(中央値)とする。110以上がいわゆる「IQが高い」と呼ばれる人たちだ。さらに120〜129で「優秀」、130以上で「きわめて優秀」となる。130以上の人の中でも、先天的に知能や学習能力が高く、他と比べて一部の才能が突出している人のことを「ギフテッド」という。
なお厚生労働省の基準では「51〜70:軽度知的障害」「36〜50:中度知的障害」「21〜35:重度知的障害」「20以下:最重度知的障害」となる。(※1)

2. 「IQテスト」のメリットとデメリットとは?

図書館で本を読む女児の写真
IQテストはパーフェクトではない。メリットもあれば、人によってはデメリットとなる部分も存在する。IQテストやIQのみでその人を評価してしまわないよう、正しく理解しておくことも大切だ。

IQテストのメリット|能力に応じた教育やサポートを受けやすい

子どものレベルに最適な教育を受ける機会を提供しやすくなる、能力開花のためのサポートを効果的に実践しやすくなるといった点が大きなメリットである。

【ただし年齢などにより変動することは覚えておきたい】

IQは年齢や発達によって変動する。もしIQに着目した教育に力を入れたいのであれば、常に専門家に相談しながら進めていくことが大切だ。

IQテストのデメリット|音楽や芸術、運動といった能力は評価できない

IQテストには言語・音楽・創作活動などは含まれない。つまり音楽や芸術の能力は評価できないということだ。「IQテスト=子どもの能力を100%評価できるものではない」という点は覚えておこう。

【世界共通ではないためバラつきがある】

またIQテストは世界共通ではない上、使用されるテストにも種類がある。国の方針などでテスト項目が異なることもあるため、あくまで「知能の一部を評価するもの」かつ「指標のひとつに過ぎない」と思っておこう。

3. 「IQが高い子ども」の特徴とは?

子どもの手のひらと「IQ」の文字の写真
IQテストで高い数値を獲得する「IQが高い子ども」には、どういった特徴があるのだろうか?

観察力・洞察力・記憶力・学習能力などが高い

IQが高い子どもは観察力・洞察力に優れており、同世代の子どもたちと比較すると「覚えが早い」という共通点がある。記憶力、または一度の経験で身につける学習能力などが高いということだ。たった一度しか教えられていないことでも、突然ひとりでできるようになるという子どもは、IQ値が高い可能性がある。

集中力が非常に高い

何かに取り組んでいるとき、時間を忘れたり呼びかけに応じなかったりすることがあるのもまた、IQが高い子どもの特徴のひとつだ。それだけ「没頭している=集中している」ということである。情報処理能力が高く、誰かの指示を受けなくても自ら思考を展開できるためといわれている。

興味や関心のあることが明確である

IQが高い子どもは、自己分析スキルも持ち合わせている。「自分は国語の書き取りよりも算数の問題を解く方が得意」など、興味や関心を持つ分野が明確というのも特徴だ。

4. 日本とアメリカではIQテストの捉え方が異なる

本を読みながら何かを指差す子どもの写真
最後にひとつ、日本とアメリカにおける「IQテスト」の捉え方の違いについてもお伝えしておこう。優劣をつけるものではなく、国により捉え方などに違いがあるということを単純に知っておいていただきたい。

日本におけるIQテストの目的

日本では、IQテストを「発達障害などの疾患の診断」や「適切な療育方法の方針決定」のために活用することが多い。(※1)

アメリカにおけるIQテストの目的

「ギフテッド」の判断材料のひとつにIQテストが使われる。IQが高い子どもをギフテッド認定し、その能力開花を効果的にサポートしているのだ。
日本ではギフテッドへの教育支援は限られているが、アメリカでは教育方法や種類が豊富である。私立はもちろん公立学校やホームスクーリングのプログラムまで幅広い選択肢がある。

結論

IQとは知能指数を示す指標のひとつ、言い換えれば「知能の一部を数値化したもの」である。能力をアウトプットする手段は実にさまざまだ。これから子どもにIQテストを受けさせようと考えているお母さん、お父さんはくれぐれも「IQが高いか低いか」でその子どものすべてを判断しないようにお願いしたい。
(参考文献)
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  • 公開日:

    2019年9月11日

  • 更新日:

    2022年7月26日

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