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すぐできる子どもの「言葉の発達を促す」方法を小児科看護師が解説!

すぐできる子どもの「言葉の発達を促す」方法を小児科看護師が解説!

投稿者:看護師 BrunnerAkiko(ブルーナアキコ)

鉛筆アイコン 2019年9月 1日

公園や乳幼児向けの遊びの広場で他の子どもと交流する機会があるとときに「うちの子は発語が遅れている?」「同じ年頃の子と比べるとあまり話さない気がする」などと言葉の発達状況が心配になる方もいるだろう。専門家の支援が必要な場合もあるが、言葉の発達は家庭でのお父さんお母さんの関わり方でも変化してくる。そこで今回は、家庭でも取り組むことのできる言葉の発達を促す方法についていくつか紹介しよう。

  

1. 子どもの発語の状況をよく観察しよう

9か月~10か月健康診査においても喃語(なんご)の程度や種類、大人の発現に対する言葉の理解度などを確認するが、本格的に言葉の発達状況を確認するのは1歳6か月児健康診査からである。

そのため、この年齢未満の子どもの場合では発語する言葉の種類が少なくても焦る必要はないだろう。ただし、子どもとの関わりの中で子どもが「どのようなとき」に「どのような言葉」を発語しているのか、意味の有無や種類・タイミングなどについて確認することは子どもとの関わり方を考える上でも役立つためぜひ観察していただきたい。

2. 親子のコミュニケーションを深める

子どもの言葉の発達は親の関わり方も大きな影響を与える。特にコミュニケーションのとり方は、子どもの言葉の獲得に必須である。こちらでは、言葉の獲得を促すコミュニケーションのとり方のポイントを紹介しよう。

気持ちが通じる関わりをもつ

親はいつでも子どもと分かり合っている気持ちでいても実際は子どもと異なることもある。子どもは会話や理論で分かり合うことは難しいため、スキンシップや遊びなどを通して「楽しい」「おもしろい」「うれしい」など気持ちを共有することに心地よさを子どもが感じられる関わりを積極的にもつことが大切である。また、子どもの表情や反応に対して親が肯定的な応答をくり返していくことも重要になる。

子どもの行動や気持ちを代弁して表現する

子どもにとって自分の感じていることや考えていることを適切な言葉を用いて表現することはかなり難しい。そのため、親が子どもとの関わりの中で子どもが伝えようとしたいことを察した言葉でお手本となるように表現していくとよいだろう。

具体的には、2語文や3語文など子どもの発達に応じた方法を用いて「おやつ、おいしいね」「これ、いやだったんだね」「おてて、ぽかぽかだね」などとゆっくりとはっきりした発音で子どもに話しかけてあげることからはじめることをおすすめしたい。急激に種類を豊富な言葉を用いて話しかけるのではなく、少しずつ語彙を増やす気持ちで子どもの発した言葉もくり返しながらすすめていくとよいだろう。

3. 絵本を読み聞かせる

言葉の発達を促すためのアプローチ方法はさまざまある。その中でも家庭でも手軽に取り組むことができ、親も一緒に楽しむことができるのが「絵本の読み聞かせ」である。読み聞かせは、子どもたちに言葉の意味や感覚の理解を深めることに加えてコミュニケーションに必要な語彙力を増やし、物語の世界に入り込みながら言葉の意味やコミュニケーション方法などを学ぶことが可能だ。

ときには、お気に入りのページばかりを何度も選ぶこともあるかもしれないが、無理に先に進まずに子どもの興味や関心などに応じながら、繰り返し読み聞かせすることが大切なポイントである。絵本を選ぶときの注意点は、子どもの成長や発達によって言葉の理解の程度が異なるため、難易度の高い絵本を何度も読み聞かせても言葉の発達を促すことは難しいため年齢や発達に応じた絵本を選ぶこと大切だ。

4. 子どもが外界に興味をもつことができる体験を促す

子どもは受け身になりやすい環境で過ごすと、なかなか能動的な能力が身につかない。そのため、言葉の発達を促す関わり方の1つとして子どもが「自分でもやってみたい」「これは何かもっと知りたい」などと感じられるように、五感を活用して能動的な活動を促す体験を重ねることを支援することも大切だ。五感を豊かに刺激する体験は子どもの「この楽しさを誰かに伝えたい」など自分の感じていることを他者に伝えたいという意欲を生み出し、結果的に言葉の発達を促すことにつながるのである。

結論

今回は、家庭でも手軽に取り組むことのできる子どもの「言葉の発達を促す」方法について紹介したがいかがだっただろうか。子どもの言葉の発達は親の関わり方で大きく変化させることができる場合もあるが、短期間では成果はみえない。そのため、辛抱強く焦らずに毎日コツコツと積み重ねることをイメージしながらゆとりをもって子どもに関わるべきである。また、悩みがある場合には家族で抱え込まずに身近な保育士や保健師などの専門家に一言でも相談することをおすすめしたい。
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  • 更新日:

    2019年9月 1日

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