1. 片付けはいつからできる?

片付けを始める年齢
おもちゃや本、衣類などの身につけるものなど、子どもが生活をする中で片づけをするべきものはさまざまだ。種類によっては子どもが一人で片付けることが難しいものもある。それぞれ、いつから片付けをさせるとよいのかを見ていこう。
おもちゃ
一人で歩けるようになったら、おもちゃの片付けに挑戦しよう。簡単なものから始めて、おもちゃを収納する箱を子どものそばまで持って行き「ここに入れようね」と声かけをすれば、自分で箱に入れて片付けることができるだろう。
本類
おもちゃと同様に、歩けるようになった頃から絵本の片付けはできる。しかし、本を立てて収納することは、子どもにとっては至難の業だ。最初は、親が本と本の間に隙間をつくり、片付けるスペースを示してあげよう。
衣類
衣類などの片付けができると、幼稚園への入園や保育園の幼児クラスでの生活にも困らない。初めは上着をハンガーにかけるなど、簡単な片付けから始めよう。
2. 片付けがしやすいように収納を見直す

子どもが片付けをしやすい収納のポイント
種類別に収納できる入れ物を用意する
子どもに片付けを任せると、棚やクローゼットに押し込んでしまい、取り出しづらくなることがある。そこでまずは、おもちゃ、ブロック、本など種類別にまとめ、それらが別々に収まる入れ物を用意するとよいだろう。入れ物は中身に合わせてサイズを変えたり、中身を示したラベルを付けたりする。それぞれの入れ物に入れるだけで片付くように、蓋の付いていない入れ物がおすすめだ。
出し入れが簡単な収納にする
戸棚の扉を開けて箱を取り出し、箱の蓋を外して...としなければ物が出し入れできないとなると、子どもにとっては難しく片付けがすすまない。とくに引き出し式の収納棚は、見た目はすっきりと片付くが、引き出す力が弱い子どもにとっては使い勝手が悪く、片付けがしづらい。よく使うものは使いやすさを最優先し、オープン棚やカラーボックスを利用するなどして、すぐに出し入れできるようにしよう。
生活パターンに合わせた収納にする
遊ぶ・着替える・勉強する・寝るを、どこで行うかということを考え、使う場所で片付けられるように収納を見直そう。リビングで勉強をして、勉強道具は子ども部屋に片付けるという場合は、持ち運びがしやすい箱に勉強道具を入れておくとよい。子どもの意見を取り入れて収納を考えると、片付けをしなければならないという自覚も芽生える。
3. 片付けができる子どもに育てるコツ

お片付けタイムを決める
使ったものを元の場所に戻すことを常に実行するのは、子どもにとっては難しいことだ。そこで、1日のうちで使って散らかったものを元の場所に戻す「お片付けタイム」を決めよう。夕食前や寝る前に行うことで、片付けが生活習慣の一部になりやすい。
具体的に片付けの指示をする
「片付けなさい」と声をかけるだけの親は意外に多い。実は、そう言われても子どもは一体何をしたらいよいのかわからないものだ。「おもちゃはこの箱に入れてね」「これはあっちの部屋に持って行ってね」など具体的に指示を出して、片付けの方法を伝えることが大切なのである。
片付けができたら褒める
子どもが一人で片付けができたら、その場で思い切り褒めてあげよう。親に褒められることは、子どもの片付けようとする意欲につながる。子どもが「次からも頑張って片付けよう」と思えるような声かけが大切だ。
結論
子どもが片付けをできるようになるためには、親が正しい知識を持って誘導してあげることが大切だ。子どもの頃の習慣は、大人になってからも残るものである。子どもの頃から片付けの習慣をつけて、大人になってから心地よく生活を送るための手助けをしよう。