1. 運動会用お弁当箱の選び方

大きさで選ぶ
運動会には、祖父母が来ることもある。事前に確認をして、人数に合った大きさのお弁当箱を選ぼう。サイズが大きすぎると中身があまり、小さすぎると中身が足りなくなってしまう。そこで、次のようなことを目安にして、お弁当箱の大きさを考えるとよい。
摂取量で考える
厚生労働省(※1)によると、身体活動レベルが普通の日本人の食事摂取量の基準は、以下のとおりだ。
・大人の男性...1日2650kcal
・大人の女性...1日1950~2000kcal
・子ども...1250~2250kca
これを1食分にすると、男性が約880kcal、女性は650~670kcal、子どもは420~750kcalになる。必要な摂取量が100kcalごとに、お弁当箱の大きさを100mlと考えるため、男性1人の1食分のお弁当を作るときには、摂取量から見ると880mlのお弁当箱を用意するということになる。お父さん、お母さん、子ども2人の4人家族だと、お弁当箱は3000mlくらいの大きさのものが必要だ。
・大人の男性...1日2650kcal
・大人の女性...1日1950~2000kcal
・子ども...1250~2250kca
これを1食分にすると、男性が約880kcal、女性は650~670kcal、子どもは420~750kcalになる。必要な摂取量が100kcalごとに、お弁当箱の大きさを100mlと考えるため、男性1人の1食分のお弁当を作るときには、摂取量から見ると880mlのお弁当箱を用意するということになる。お父さん、お母さん、子ども2人の4人家族だと、お弁当箱は3000mlくらいの大きさのものが必要だ。
移動手段で考える
食事摂取量でお弁当箱の大きさを考えることも大切だが、運動会の場所までの移動手段も考慮するべきだ。例えば、徒歩や車ではなく自転車の場合、安定した状態でお弁当を運ぶためには、自転車のかごに入るサイズのお弁当箱が望ましい。
デザインで選ぶ
お弁当箱には、さまざまな形がある。同じおかずを詰めても、お弁当箱の形や色、素材が違うだけでお弁当の雰囲気は変わる。子どもの好みに合わせたり、お弁当の食材に合うようにしたりするなどして、運動会という特別なときだからこそ、お弁当箱のデザインにもこだわりたいところだ。
二段型タイプ
ご飯とおかずをそれぞれ分けることができる、上下二段のお弁当箱だ。定番の四角だけではなく、丸型や他の形など豊富な種類がある。
多段型タイプ
重箱タイプとも呼ばれており、二段以上でのものである。基本的には四角形で、容量が大きいお弁当箱だ。運動会にたくさん家族が来る場合は、このタイプがおすすめだ。
取り皿付きタイプ
取り皿とお弁当箱が一体型になっているタイプだ。お弁当を用意することに夢中で取り皿を忘れてしまうこともあるので、一体型だと便利で助かる。
バスケットタイプ
竹などで作られたお弁当箱で、持ち手が付いておりバスケット型になっているお弁当箱である。サンドイッチやパン類を入れるのにピッタリだ。
2. 運動会のお弁当のおかずの詰め方と食中毒予防法

作り置きは適切に処理して食中毒予防を
運動会当日の朝に、お弁当のおかずをすべて一から作るのは大変で時間もかかる。そこで、前日におかずを作り置きしておくと非常に助かる。ただし、食品衛生の観点から作り置きは食中毒の危険があるという認識は持ち、適切な手順で調理する必要がある。
作ったおかずは必ず冷凍庫で保存して菌の増殖を抑え、当日朝は中心までしっかり火を通して前日の調理後に増殖した菌を殺菌する。温かく湯気が出ている状態では、お弁当箱に詰めず、粗熱が取れるまで冷ましてからお弁当箱に詰めよう。
作り置きに限らず、おかずが温かいままお弁当箱へ詰めると、水分と水蒸気で菌が繁殖しやすい環境を作ってしまうので注意が必要だ。また、まだまだ暑い運動会シーズンは適切に調理していても食中毒のリスクが高まる。お弁当箱は保冷剤と一緒に涼しい環境で保存しよう。
作ったおかずは必ず冷凍庫で保存して菌の増殖を抑え、当日朝は中心までしっかり火を通して前日の調理後に増殖した菌を殺菌する。温かく湯気が出ている状態では、お弁当箱に詰めず、粗熱が取れるまで冷ましてからお弁当箱に詰めよう。
作り置きに限らず、おかずが温かいままお弁当箱へ詰めると、水分と水蒸気で菌が繁殖しやすい環境を作ってしまうので注意が必要だ。また、まだまだ暑い運動会シーズンは適切に調理していても食中毒のリスクが高まる。お弁当箱は保冷剤と一緒に涼しい環境で保存しよう。
色のバランスを考える
運動会お弁当に限らず、彩りは大切だ。基本は、赤・黄・緑の三色で、栄養面を考えても、三色の食材を使うように意識するとよい。お弁当箱に詰めるときには、同じ色が隣にならないように注意して詰めよう。
カップを使って詰める
おかずの種類が多くなると、きれいに隙間なく詰めることが難しい。そんなときは、紙コップやマフィンカップにおかずを入れて、そのままお弁当箱に詰めるとよいだろう。カップとカップの間にはキャンディチーズを詰めるなどすると、隙間もなくなる。食べるときにはカップごと取り出すことができるため、取り皿も不要で、大勢で食べる運動会のお弁当におすすめだ。
3. 運動会前日に作り置きできるおかず

それでは忙しくて朝からお弁当を作る時間が取れないなど、どうしても必要な時に、前日に作り置きできるおすすめのおかずを紹介しよう。
ハンバーグやミートボール
子どもが好きなハンバーグやミートボールは運動会のおかずにピッタリである。手間がかかるので前日に作っておくといいだろう。小さめのフライパンや小鍋で作れば、冷ましてそのまま冷蔵庫に保存でき、運動会当日に再加熱できるので、時短にもなる。また、ハンバーグなどのタネに使うパン粉のかわりに、麩を牛乳に浸して使うと、その高い保水力により肉汁をギュッと閉じ込めてくれる。
筑前煮
筑前煮は、作り置きすることで一段と味が染みておいしくなる。そのため、むしろ前日に作っておく方がよいと言えるだろう。冷めてもおいしく、野菜をたっぷり食べられるので、運動会お弁当のおかずに最適だ。 筑前煮の煮汁は切っておくことで菌の増殖が抑えられる。前述の通り、必ず冷蔵保存と再加熱をすることが大切だ。
温野菜
ハンバーグや筑前煮のようなおかずばかりだと、彩りがさみしい。そんなときは、温野菜でブロッコリーやにんじんなどを添えるとよい。温野菜は、運動会前日に野菜を切って耐熱用のタッパーなどに入れて冷蔵保存し、当日に電子レンジで温めるだけで完成だ。
結論
運動会のお弁当に関する、量やおかずの詰め方などを紹介した。運動会は子どもの成長を感じられる一大イベントである。そのときに家族みんなで食べるお弁当は、大切な思い出として残るだろう。この記事を参考にして運動会のお弁当を作り、家族にとって素敵な思い出の1ページを刻んでもらえたら幸いだ。
参考文献
(※1)厚生労働省:「日本人の食事摂取基準」