1. 読み聞かせのコツ:対象年齢が実年齢よりも低い本を選ぶ

筆者も4年生の担任をしていたときに、時間に余裕があれば児童へ絵本の読み聞かせをよく行っていた。本を選ぶときには、「4年生おすすめの絵本」を選ぶことが多かったのだが、実際読み聞かせをしてみると、おもしろがって聞く子もいれば、「あれ、何の話をしているのだろう?」とあまり理解できていない様子の子もいた。
読み聞かせは、子どもたちと本の距離があると文字や絵が見えにくい。そのため、言葉だけを聞いて絵本の内容を理解しなければいけないのだが、それが苦手な子は少なくはない。
そこで、読み聞かせのボランティアの方は4年生の学級用であっても、あえて「2・3年生におすすめの絵本」を使用していた。
これが子どもの反応がとてもよく、実際よりも低い学年におすすめの本を読み聞かせすると、内容が分かりやすく理解しやすいということを実感した。子どもに読み聞かせをするための本を購入するときには、対象年齢が低い本からチャレンジすることをおすすめしたい。
読み聞かせは、子どもたちと本の距離があると文字や絵が見えにくい。そのため、言葉だけを聞いて絵本の内容を理解しなければいけないのだが、それが苦手な子は少なくはない。
そこで、読み聞かせのボランティアの方は4年生の学級用であっても、あえて「2・3年生におすすめの絵本」を使用していた。
これが子どもの反応がとてもよく、実際よりも低い学年におすすめの本を読み聞かせすると、内容が分かりやすく理解しやすいということを実感した。子どもに読み聞かせをするための本を購入するときには、対象年齢が低い本からチャレンジすることをおすすめしたい。
2. 読み聞かせのコツ:スピードや角度に気をつける

絵本の読み聞かせボランティアの方が読み聞かせをするときに注意していたことスピードや角度などだ。ここで詳しくご紹介しよう。
スピード
子どもがその場面を聞きながらイメージするには少し時間がかかるため、読むスピードは自分で「ゆっくり過ぎるかな」と感じるぐらいの速さで読むことをおすすめする。
また、文章を読み終わった後、すぐにページをめくらずに絵の部分を子どもにしっかり見せてからめくるようにするとなお良い。
また、文章を読み終わった後、すぐにページをめくらずに絵の部分を子どもにしっかり見せてからめくるようにするとなお良い。
子どもが見やすいように本に開きクセをつける
読み聞かせをする本が新しい本だった場合、しっかりと開きクセをつけておこう。新品のままだと読み聞かせの最中にしっかりと開くことができず、一部の絵が見えなくなってしまう。
読み聞かせをするとき、自分が読みやすいように少し本を傾けがちになるが、上に向けてしまうと電気の光などが反射して子どもが見えにくくなるので下のほうに傾けるとより見やすい。
読み聞かせをするとき、自分が読みやすいように少し本を傾けがちになるが、上に向けてしまうと電気の光などが反射して子どもが見えにくくなるので下のほうに傾けるとより見やすい。
話は中断しない
読み聞かせをする途中で、子どもから質問されたことは簡単に答えてもいいが、親から質問をたくさんするのはするのはやめよう。よくあるのが、話の途中で「くまさんどれかな?」「ここはどこだろうね?」などあまり質問が多いと、子どもの絵本の世界への集中力をストップさせてしまう。絵本に興味を持たせるように、あえて適度に会話を行うことはもちろん効果的だが必要に応じて取り入れるように心がけたい。
3. 読み聞かせのコツ:同じ本を繰り返し読み聞かせる

絵本の読み聞かせは1度で終わらないという経験をされたことはないだろうか。読み聞かせを終えたとたんに「もう一回!」とリクエストされるということは多い。
大人になると、気に入った本があったとしても立て続けに何回も読むことは少ない。そのため、絵本の読み聞かせを何度も繰り返すことに抵抗があるかもしれない。そんなときでも、ぜひそのもう一回という子どもの気持ちに寄り添って何度も読み聞かせをしてほしい。こどもが「もう一回!」と言うのはその絵本を気に入っている証拠である。
実際に、筆者が子どもたちに読み聞かせをして、とても反応がよかった絵本を読み聞かせボランティアの方にもう一度読んでもらったことがある。子どもたちは内容を全て分かっているはずなのに、とても楽しそうに聞く姿が見られた。「あ!この言葉、また出たね!」「ここの絵、気がつかなかった!」という反応も多く、繰り返し読み聞かせをすることで新たな発見をする子もいるようだ。
サセックス大学(イギリス)のJessica Host博士の研究によれば、異なった本を多く読み聞かせをしたグループの子どもよりも、同じ本を繰り返し読み聞かせしたグループの子どもの方が言葉の学習に効果があったという。子どもは、同じ本を繰り返し読み聞かせをしてもらうことで、頭の中で言葉の定着を図っているのだ。出来るだけサポートをしてあげよう。
大人になると、気に入った本があったとしても立て続けに何回も読むことは少ない。そのため、絵本の読み聞かせを何度も繰り返すことに抵抗があるかもしれない。そんなときでも、ぜひそのもう一回という子どもの気持ちに寄り添って何度も読み聞かせをしてほしい。こどもが「もう一回!」と言うのはその絵本を気に入っている証拠である。
実際に、筆者が子どもたちに読み聞かせをして、とても反応がよかった絵本を読み聞かせボランティアの方にもう一度読んでもらったことがある。子どもたちは内容を全て分かっているはずなのに、とても楽しそうに聞く姿が見られた。「あ!この言葉、また出たね!」「ここの絵、気がつかなかった!」という反応も多く、繰り返し読み聞かせをすることで新たな発見をする子もいるようだ。
サセックス大学(イギリス)のJessica Host博士の研究によれば、異なった本を多く読み聞かせをしたグループの子どもよりも、同じ本を繰り返し読み聞かせしたグループの子どもの方が言葉の学習に効果があったという。子どもは、同じ本を繰り返し読み聞かせをしてもらうことで、頭の中で言葉の定着を図っているのだ。出来るだけサポートをしてあげよう。
結論
読み聞かせは子どもと絵本の出会いの場だ。その出会いを楽しい時間にするためには、読み聞かせをする親も楽しむことが大切だ。本を選び、工夫して読み、何度も繰り返すことは大変かもしれないが、ここで紹介したコツを参考にしながらもあまり難しいことは考えずに、まずはお子さんとの時間を楽しんでもらいたい。