目次
1. いつからいつまで必要?チャイルドシートとは

チャイルドシートを選ぶ前に念頭へ置きたいことは「いつからいつまで使うのか」という点だ。使用年齢や買い替えの有無も考慮しつつ、チャイルドシートを選んでみてほしい。
チャイルドシートは産院を出た瞬間から必要
チャイルドシートは、法令上6歳未満の着用が義務付けられているため、たとえば出産後の退院時に車で移動する場合も使用しなければならない。
「抱っこしていれば大丈夫なのでは」「幼児は大人のシートベルトをつければいいのでは」と考える方もいるが、これでは万が一事故に遭った際に子どもを守り切れない。警視庁の調査によれば、チャイルドシートを使っていない子どもが事故に遭った際の致死率は、正しくチャイルドシートを使った子どもの約16倍(※1)だという。
「抱っこしていれば大丈夫なのでは」「幼児は大人のシートベルトをつければいいのでは」と考える方もいるが、これでは万が一事故に遭った際に子どもを守り切れない。警視庁の調査によれば、チャイルドシートを使っていない子どもが事故に遭った際の致死率は、正しくチャイルドシートを使った子どもの約16倍(※1)だという。
着用推奨年齢は11歳頃まで
法令上は6歳未満の使用が義務となっているチャイルドシートだが、本来は「身長140cm以上」となる11歳頃までの使用が望ましい。これは、車のシートベルトが身長140cmの人の使用を想定して作られているためである。
2. チャイルドシートの種類を全解説

0歳から6歳になるまで必須、11歳頃まで推奨されるチャイルドシートは、使用する年齢によって種類がわかれている。
新生児対応チャイルドシート(インファントシート)
「インファントシート」とは、首や腰がしっかり座っていない新生児期でも安心して使えるチャイルドシートだ。5点式ベルトで身体を支えるようになっていて、仰向けで寝かせられるベッド型や、やや傾斜がついたコンパクトな椅子型などがある。1歳半頃までしか使えないものもあるが、向きを変えることで4歳頃まで使用可能な製品も多い。
幼児からはチャイルド&ジュニアシート
1歳から3歳までは5点式ベルトで支えるチャイルドシートとして、3歳から11歳頃まではシートベルトを使用したジュニアシートとして使えるのが、「チャイルド&ジュニアシート」である。新生児期から11歳頃まで使えるチャイルド&ジュニアシートも存在するため、「1つの製品を長く使いたい」というご夫婦におすすめだ。
児童が使えるジュニアシート
「ジュニアシート」は3歳頃から11歳頃まで使える。新生児対応やチャイルド&ジュニアシートに比べコンパクトかつ軽量なのが特長で、車の乗せ換えが多い際に重宝する。背もたれがあるタイプと座面のみのタイプがあり、比較的通気性もよいため、暑がりの幼児にも支持されている。
3. 確認すべきは2点!チャイルドシートの選び方

シート部分の機能を確認
種類を把握したら、いよいよ家庭に合うチャイルドシートを探してみよう。チャイルドシートのシート部分は、360度回転するタイプと完全に固定されているタイプがある。回転タイプは、赤ちゃんの乗せ降ろしが大変楽になるのがメリットだ。回転に加え、赤ちゃんを乗せたまま外へ移動できるキャリーになる製品もある。ただし比較的高価で、重いという点がデメリットだ。
チャイルドシートの設置方法を確認
チャイルドシートは、設置の際にシートベルトで固定するタイプと、ISOFIX固定タイプがある。ISOFIX固定タイプとは、車内備え付けのISOFIXバーとチャイルドシートのコネクターを固つなげることで、簡単に設置できるタイプだ。ISOFIX固定タイプは確実性も高いため、ご自宅の車が対応している場合は、チャイルドシートもISOFIX対応タイプを選ぶようにしてほしい。ちなみに、2012年以降に販売された新車はすべて、ISOFIXバーの設置が義務付けられている。
4. 安全基準は満たしている?チャイルドシート購入時の注意点

市販のチャイルドシートはほとんどが安全基準を満たしている。しかし、通販では未認証のチャイルドシートが販売されていることもあるため注意してほしい。現行の安全基準を満たしているチャイルドシートには「Eマーク」がついているため、購入時にマークの有無を確認しよう。2012年6月30日以前に作られていたチャイルドシートは、旧安全基準への適合を示す「自マーク」がついている場合がある。
結論
チャイルドシートにはさまざまなメーカーや種類があるが、まずは使用年齢によって分類されていることを認識すれば選ぶのは怖くない。チャイルドシートを購入したら、一番に気をつけたいのが「適正に使用すること」だ。車への固定が不完全だったり、誤った装着をしたりしていると、万が一の際に子どもに重大な危険が及ぶことになる。メーカーによっては着用動画も公開されているため、説明書と併せて確認してみるのもおすすめだ。
参考文献
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