目次
1. 生まれたばかりの赤ちゃんに「音」や「歌」の絵本を

新生児や、生後数ヶ月の赤ちゃんには、「音」や「歌」を楽しめる絵本から選ぶのがおすすめだ。この時期の赤ちゃんの視力は、完全に発達しきっているわけではない。一方で、聴力は胎児の頃から発達しているため、お父さんやお母さんの声を楽しむツールとして、絵本を取り入れるのがよい。
「音」を楽しめる絵本といえば、自然や生活の音、声、事象を言葉で表現したオノマトペの絵本がうってつけである。たとえば詩人の谷川俊太郎さんと、絵本作家の元永定正さんが作った「もこ もこもこ」。100万部以上のベストセラーでもあるこの絵本は、静かな空間を舞台に不思議な物体が次々と生まれていく様子が、オノマトペで表現されている。大人の視点だと奇妙に映るかもしれないが、声を出して読むことで幼児も喜ぶオノマトペの力を感じられるだろう。
「歌」を楽しめる絵本といえばスイッチ1つで歌が流れるタイプもあるが、親が歌って聞かせてあげられるような絵本もおすすめだ。たとえば、画家、松田奈那子さんの「うたのすきなねこ ララとルル」は、誰もが知っている童謡とともに、2匹のねこが楽しく1日を過ごす様子が描かれている。ストーリー仕立てのため、気負わず歌ってあげやすい絵本である。
「音」を楽しめる絵本といえば、自然や生活の音、声、事象を言葉で表現したオノマトペの絵本がうってつけである。たとえば詩人の谷川俊太郎さんと、絵本作家の元永定正さんが作った「もこ もこもこ」。100万部以上のベストセラーでもあるこの絵本は、静かな空間を舞台に不思議な物体が次々と生まれていく様子が、オノマトペで表現されている。大人の視点だと奇妙に映るかもしれないが、声を出して読むことで幼児も喜ぶオノマトペの力を感じられるだろう。
「歌」を楽しめる絵本といえばスイッチ1つで歌が流れるタイプもあるが、親が歌って聞かせてあげられるような絵本もおすすめだ。たとえば、画家、松田奈那子さんの「うたのすきなねこ ララとルル」は、誰もが知っている童謡とともに、2匹のねこが楽しく1日を過ごす様子が描かれている。ストーリー仕立てのため、気負わず歌ってあげやすい絵本である。
2. 生後3ヶ月以降の絵本は「色」や「形」に注目

生後3ヶ月頃の赤ちゃんには、「色」がわかりやすい絵本や、丸、三角、四角の「形」を楽しめる絵本から選ぶのがおすすめだ。この時期の赤ちゃんの視力は0.1程度まで上がるため、原色のはっきりした色合いや形が目に入るようになる。
デザイナーでもある、かしわらあきおさんの「いっしょにあそぼ しましまぐるぐる」は、はっきりした「色」や「形」を楽しめる絵本だ。赤、白、黒など、コントラストをくっきりと出しているのが特長で、累計発行部数180万部以上の人気赤ちゃん絵本である。
デザイナーでもある、かしわらあきおさんの「いっしょにあそぼ しましまぐるぐる」は、はっきりした「色」や「形」を楽しめる絵本だ。赤、白、黒など、コントラストをくっきりと出しているのが特長で、累計発行部数180万部以上の人気赤ちゃん絵本である。
3. 生後6ヶ月頃からおすすめ「ボードブック絵本」

おすわりやハイハイをはじめ、ほしいものに手を伸ばし始める生後6ヶ月頃からは、読み聞かせだけでなく、赤ちゃん自身が手に取って親しめる絵本も向いている。厚紙を使い、一般的な絵本よりもページを分厚くしている「ボードブック絵本」なら、赤ちゃんでも扱いやすいような小さめなサイズで、ページをめくりやすく、簡単には破れない。角を丸く落としているため、身体に当たってもケガをしにくい点もポイントだ。
赤ちゃん向けボードブック絵本といえば、いしかわこうじさんの「くだものいろいろかくれんぼ」もおすすめだ。ページが型抜きされた仕掛け絵本でもあり、ページをめくると、カラフルな果物を発見できるようになっている。この絵本はシリーズになっていて、果物以外に、乗り物や動物、虫などさまざまなレパートリーがあるため、赤ちゃんに教えてあげたいものや、お父さんお母さんが読みやすそうなものをセレクトするのもよいだろう。
赤ちゃん向けボードブック絵本といえば、いしかわこうじさんの「くだものいろいろかくれんぼ」もおすすめだ。ページが型抜きされた仕掛け絵本でもあり、ページをめくると、カラフルな果物を発見できるようになっている。この絵本はシリーズになっていて、果物以外に、乗り物や動物、虫などさまざまなレパートリーがあるため、赤ちゃんに教えてあげたいものや、お父さんお母さんが読みやすそうなものをセレクトするのもよいだろう。
4. 赤ちゃん絵本の選び方に迷ったら

赤ちゃん向けの絵本の選び方に迷ったら、お父さんやお母さんが「読んでみたい」「楽しい」と思える絵本を探してみるのも1つの方法だ。数々の児童書を刊行している福音館書店のサイト「絵本の選びかたガイド」(※1)には、子どもを本好きにするためには、親が子どもと一緒に絵本の時間を楽しむことが重要だと書かれている。「絵本はとても楽しいものだ」ということを伝えるためにも、世間的によいといわれているだけでなく、ご自身が幼い頃に大好きだった絵本や、いま読んでみたい赤ちゃん向け絵本をセレクトして、童心に戻ってみてはいかがだろうか。
ロングセラー絵本もおすすめ
絵本選びに迷った際は、何十年にも渡って愛されるロングセラー絵本からセレクトするのもよい。ロングセラー絵本は、時代や流行が変わっても読まれてきた絵本であり、それだけ子どもたちの心をつかむ力のある絵本といえる。たとえば、1967年に刊行されいまも愛される、松谷みよ子さんの「いないいないばあ」もおすすめだ。
結論
生まれてすぐの赤ちゃんには反応する能力がないため、絵本を読んでも読み応えがないと感じられるかもしれない。生後数ヶ月は反応を示さないこともある。しかし、心を込めて選んだ絵本に、はじめて反応してくれたときの喜びははかりしれないものだ。月齢だけでなく赤ちゃんの反応も見つつ、楽しみながら赤ちゃんの絵本を探してみてほしい。
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参考文献
(※1)福音館書店:絵本の選びかたガイド