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赤ちゃんに図鑑はいつから見せてOK?図鑑を見せるメリットも解説

投稿者:ライター 長末初音(ながすえはつね)

2019年12月11日

ファストフードのおまけにもなっている「図鑑」は、子どもの知的好奇心をくすぐるのにふさわしい本である。「図鑑好きの子どもになってほしいから」と赤ちゃん時代から図鑑の購入を考えるお父さんお母さんもいる。ところで、赤ちゃんにはいつから図鑑を見せられるものなのだろうか?

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1. 赤ちゃんにいつから図鑑を見せる?

赤ちゃんへ図鑑を見せるなら、早くても生後3ヶ月以降がよいと考えられる。身体や精神面の発育を考えると、生後6ヶ月ごろ以降でも十分よさそうだ。

生まれたばかりの赤ちゃんは、耳はよく聞こえているものの目があまり見えていない。コンタクトレンズなどを作る企業、ボシュロムによると、新生児の焦点距離は、顔から16~24cm程度。色は黒と白、グレーしか認識できない。新生児期~生後3ヶ月ごろは図鑑そのものを認識しにくいと考えられる。

生後3ヶ月になる頃にはさまざまな色を認識するようになるため、絵のコントラストがはっきりした赤ちゃん向け図鑑を見せるのもよいだろう。ただし、この時期の視力はまだ0.1程度で、遠近や立体の感覚が少しずつ育っていく時期でもある。赤ちゃんが興味を示すようなら見せてあげるとよいが、興味がないようであれば、頻繁に見せなくてもよいだろう。

おすわりができる、など身体の発育も著しい生後6ヶ月ごろになると、ものの大きさがわかるようになってくる。自分が欲しいものに手を伸ばす、など精神面の発達も見られるため、図鑑に親しんでもらうため、日常的にページをめくってみるのもおすすめだ。

2. 図鑑を楽しみがわかるのは2~3歳ごろから

子どもの発育によって異なるが、子どもが自分の意思で図鑑を「好き」「楽しい」「読んでみたい」と感じはじめるのは、2~3歳ごろからだと考えられる。株式会社学研の図鑑・百科編集室室長である松下清氏は、「図鑑は、2歳や3歳、未就学児の頃に好きになる子どもが多いのではないか」という。

2~3歳といえば、視力は大人並みに発達し、記憶力だけでなく思考する力も発達してくる時期だ。図鑑で見た物や事象をリアルの世界で目の当りにすることは、この年頃の子どもの好奇心をくすぐる。

たとえば「この虫、図鑑で見たことがある!」という子どもの発見は、知る喜びや記憶力の養成につながり、「ほかにはどんな虫がいるのかな」と考えることは、思考力や好奇心を伸ばすことになるのだ。図鑑は、2~3歳の子どもに「知的好奇心を満たされることが楽しい」と伝えるよいツールだともいえるだろう。

3. 赤ちゃん時代に図鑑を見せる意味

2~3歳にならないと、図鑑を見せる意味がない、というわけではない。

乳児期から図鑑に触れることは、赤ちゃんへ「図鑑=楽しいもの」という認識を与える。2~3歳ごろになって突然「読みなさい」と図鑑を与えても、楽しめないだろうことは想像にかたくない。そこで、より幼い時期から図鑑に親しむことで、将来みずから図鑑を開いてみよう、という気持ちになる可能性が高まる。そのためには、親が楽しみながら図鑑を見せてあげるのも一つのテクニックだ。

言うまでもなく、図鑑を見せることは「言葉を知る」ことにもなる。

北海道教育大学釧路校教育心理学研究室の戸田須恵子氏の研究(※1)によると、生後1歳1ヶ月でもすでに20語の言葉を話せる子どももいた。言葉は「理解」されたうえで「発語」にいたるため、0歳の発語前でも、すでに言葉の意味を理解していると推測される。親子で図鑑をながめながら言葉を教えてあげる取り組みは、絵本の読み聞かせと同様に、赤ちゃんの語彙のストックを増やしてくれるだろう。

4. 赤ちゃん向け図鑑の選び方

赤ちゃん向けの図鑑は、タイトルに「0歳」や「はじめて」と入っているものが多いため、その中から探してみるのがおすすめだ。「ボードブックタイプ」のように、サイズが小さめで紙が分厚く、角を取った図鑑なら、安全性が高い。子どもが指を使ってつまむ動作をできるようになるのは1歳ごろといわれているため、一般的な図鑑よりもボードブックのほうが、赤ちゃん自身で楽しみやすいというメリットもある。

親が図鑑を楽しむ姿を見せてあげたいなら、お父さんやお母さんが読みたい図鑑、読んでいて楽しい図鑑を選ぶ、という方法もおすすめだ。

結論

いつから与えるのか悩みがちな図鑑だが、赤ちゃんの頃から見せることは、図鑑に対して親近感を養う意味合いも強い。だからこそ、安全性の高いボードブックをただ与えるだけでなく、まずは語りかけながら安心感を与え、一緒に見てみることが重要だ。親子で図鑑を眺める時間は、なんらかの形で子どもの将来へつながっていくはずである。


(※1)北海道教育大学釧路校教育心理学研究室 戸田須恵子:乳児の言語獲得と発達に関する研究

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