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文部科学省が掲げる「確かな学力」とは?学力向上の方法も解説

文部科学省が掲げる「確かな学力」とは?学力向上の方法も解説

投稿者:ライター 佐藤夏帆(さとう なほ)

2019年12月 6日

「確かな学力」という言葉をご存知だろうか?これは近年子どもたちに求められている、これからの社会を生き抜くための非常に重要な能力のことである。そこで今回は、「確かな学力」とは何か、同じく文部科学省が掲げる「生きる力」との関係性、「確かな学力」を向上させるための取り組みについて解説しよう。

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1. 「確かな学力」とは?

「確かな学力」とは、基礎的・基本的な「知識・技能」に加え、これからの子どもたちに必要な「学ぶ意欲」や「思考力・判断力・表現力」を含めた幅広い学力のことをいう。

近年は学校で知識を詰め込むだけの教育ではなく、子どもたちが得た知識をその後の人生で生かしていけるような教育が求められている。なぜなら、予想ができないような激しい変化が訪れるこれからの社会においては、学校で得た知識のみでは限界があるからだ。そのため、学校を卒業して社会人になってからも、生涯に渡って学び続ける必要があるのだ。

2. 「生きる力」との関係性

同じく文部科学省が掲げる「生きる力」という言葉を聞いたことがあるだろうか?これからの変化の激しい社会では、子どもたちが個性を生かし問題を解決して生き抜く力が求められている。

生きる力を育むために必要な能力の1つ

「生きる力」の3要素である「確かな学力」「豊かな人間性」「健康・体力」を育むことで、変化の激しい社会においても子どもたち自身の力で未来を切り拓いていくことができるのだ。

このように、「確かな学力」とは「生きる力」を育むために必要な能力の1つである。しかし、現代の日本の子どもたちは判断力や表現力が十分身についておらず、学習意欲が高いとはいえない状況だ。そのため、「生きる力」を知の側面からとらえた「確かな学力」の確実な育成が、これからの教育の課題となっている。

3. 「確かな学力」を向上させる方法

「確かな学力定着向上のための共同研究推進委員会」から出された「確かな学力定着向上のための提言」がある。そのなかの、学校・地域・家庭が連携し「確かな学力」を向上させるための取り組みについて、詳しく解説しよう。

提言1:知識・技能を活用する力を育てる

これまでの教育は、教師の指導がどちらかといえば基礎・基本の定着に偏る傾向にあり、知識や技能を活用する力を育む研究や研修が十分とはいえなかった。そのためこれからは、「生きる力」にはどのような意味があり、どのくらい必要となるのかということを子どもたちに理解させなくてはならない。そこで、各教科で得られる知識や技能の活用と問題解決学習や探求的な活動の充実化によって「確かな学力」を向上させていく。

提言2:読書活動を充実させるとともに、読む能力を育てる

従来の教育では、「読む能力」の育成が国語科だけにとどまっていた。さらにはスマートフォンなどの普及によって子どもたちの活字離れが進み、長い文章の内容を理解する能力も低下している。そこで、基本的な国語力を確実に定着させるとともに、記録・要約・説明・論述といった学習活動に取り組み、家庭を巻き込んだ読書活動の推進に努めていくことで「確かな学力」を向上させていく。

提言3:個に応じた指導の充実を図る

これまでも多くの学校で少人数指導や習熟度別指導が行われてきたが、まだその成果が十分でない学校もある。そこで、少人数指導や習熟度別指導についての研修をし、理解が遅れがちな子どもには補充指導の時間を確保して適切な指導や支援を行っていくことで「確かな学力」を向上させていく。

提言4:校内研修を充実させ、教師の指導力の向上を図る

教師のデスクワーク業務が多く、研修に必要な時間の確保が難しくなっている。そのため、学校側で研修体制を整えるとともに、計画的に研修活動を進めるようにする。さらに、学校便りやホームページなどを活用し、子どもたちの活動や学習成果を積極的に家庭や地域に公開していくことで「確かな学力」を向上させていく。

提言5:基本的な学習習慣及び生活習慣を確立する

子どもの発達段階を考慮しながら課題(宿題)の与え方を工夫し、日記指導や学習習慣・生活習慣に関する質問紙調査を継続して実施し、家庭と協力しつつ行っていくことで「確かな学力」を向上させていく。

4. 少人数指導で「確かな学力」を育てる

文部科学省の新学習指導要領では、基礎・基本を確実に定着させ「確かな学力」を育てるために、習熟度別の少人数指導が挙げられている。
同じ学年や学級であっても学習の習熟度は千差万別であるため、学校では習熟度が近い子どもたちで少人数のグループを作り、それに合わせた指導を行なっているのだ。このような少人数指導は、「確かな学力」を育みやすい。そして、子どもたちの「確かな学力」を育てるためにも、今後の教員数の増加や教師の質の向上が求められている。

結論

「確かな学力」とは何か、「生きる力」との関係性や向上させる方法について解説した。これからの教育は、詰め込み型から子ども主体型に変わってきている。不確実な環境において子ども達が生き抜いていけるようになるには、教育現場のみなら、周囲の大人のサポートが不可欠といえるだろう。

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