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PISA型読解力って知ってる?子どもの読解力を鍛えるカギは読書にあり!

PISA型読解力って知ってる?子どもの読解力を鍛えるカギは読書にあり!

投稿者:ライター 佐藤夏帆(さとう なほ)

2020年5月28日

現行の学習指導要領でも重要視されてきた「読解力」は、新学習指導要領でも引き続き高めるべき能力として記されている。そこで今回は、文部科学省が掲げるPISA型読解力とは何か、読解力を高めるために学校や家庭でできることを紹介する。

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1. PISA型読解力とは?

日本はPISA型という国際的な学習到達度に関する調査に参加していて、その調査の1つとして「読解力」という項目がある。

PISA型の読解力とは、「自分で立てた目標を達成し、自分の知識と可能性を伸ばし、効果的に社会参加するために、テキストを理解・利用・熟考する能力」というものである。つまり、求められる読解力は"ただ読むだけではだめ"ということだ。

読解力とは具体的にいうと、ある文章を読み、自分にとって大切だなと思う情報を抜き出し、自分の知識や経験と結びつけてまとめたり、話し合ったりする活動全般を指す。文章の詳細な読解に偏りがちであった日本の国語教育で用いられてきた「読解力」とは意味するところが大きく異なる。

2. 読解力を高める方法

PISAの調査結果から明らかになった読解力に関する課題をクリアするための取り組みを、文部科学省が「読解力向上プログラム」としてまとめた。

このプログラムには「テキストを理解し、評価しながら、読む力を伸ばす取組の充実」「テキストにもとづいた自分の考えを書く力を向上させる取組の充実」「さまざまな文章や資料を読む機会や、自分の意見を話したり書いたりする機会の充実」という3つの重点目標を基本に、国語の授業だけではなく、算数や理科などの各教科、また総合的な学習の時間等を通じて改善していく必要があるとしている。

そこで、読解力向上プログラムの3つの重点目標を詳しく説明する。

テキストを理解し、評価しながら読む力を伸ばす取組の充実

読解力を高めるためには、授業の中で「そのテキストを読むのは何のためか」「読むことによってどういうことを目指しているのか」と、目的を明確にした指導が重要となる。つまり、テキストをただ読むだけではなく、「そもそもそのテキストは信頼できるか?」や「自分と比べてどうか?」などの考える力と併せて読むことができるように指導していく必要がある。

テキストにもとづいて自分の考えを書く力を向上させる取組の充実

1つ目の重要目標を基本として、読解力には文章を「書く力」も必要だ。例えばテキストの内容をまとめたり紹介したり、もっと分かりやすく書き直したりする力のことである。授業では、自分の意見を日記や作文として書いたり、友だち同士で論じさせたりする機会を設けることが重要となる。これは国語の授業を中心とし、他の全ての教科で進めていくことができる活動だ。

さまざまな文章や資料を読む機会や、自分の意見を話したり書いたりする機会の充実

読解力を向上させるためには、まず「読むこと」が基本となる。近年増えてきている朝読書の時間など読書活動の充実だけではなく、新聞や科学雑誌などのあらゆるジャンルに親しめるよう、児童生徒にガイダンスを充実することも必要だ。子どもたちが読書を楽しむために、学校図書室にある本の充実をはかったり、司書教諭学校図書館担当事務職員の配置なども進めている。また、読書や読み聞かせを基本として、自分の考えを表現することの大切さを、家庭や地域にも周知する。

3. 読解力を鍛えるには読書の質が鍵!

同じ文章を読んでも、「文章を理解するだけで終わるタイプ」と「文章理解のその先を考えるタイプ」の2通りの読み方がある。

例えば「太郎は花子のどんなところが好きか?それが分かる部分を抜き出せ」という設問があったとする。前者のタイプはただ単に該当部分を抜き出し解答するだけで終わるのに対し、後者のタイプは前者同様に答えを書きつつも、「自分だったら、花子のこと好きにならないだろうな。だって自分は花子の言動よりも幸子の考えの方が好きだし」と、自分だったらどう感じるかということまで考えることができる。これが読解力の「自分の知識や経験と結びつける力」を育てることになる。

普段から「なぜ?」「自分ならどうする」と考える習慣が大切

このような思考を普段から鍛える方法がある。例えば家庭ではテレビを観ている時に「どうしてこの人こんなこと言ったんだろう?」や「あなたはこの人と同じ気持ち?」など家族で会話する機会を設けてみる。ただ場面を理解するだけで終わらずに、「なぜ」や「自分ならどうする」と考える練習をすると、文章を読む時にもそのような視点で読み進めるきっかけとなり、「読解力向上プログラム」の3つの重点目標に近づくことができるだろう。

結論

文部科学省が掲げるPISA型読解力とは何か、読解力を高めるために学校や家庭でできることを紹介した。読解力を高めることにより、インターネットの記事や新聞、科学雑誌など身の回りにある文章をより深く読み解くことができるようになる。学校や家庭が連携し、読解力の向上を目指そう!

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