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新生児のへその消毒方法とは?適切なケア方法と注意点

投稿者:看護師・助産師 BrunnerAkiko(ブルーナアキコ)

2019年12月25日

新生児のへその処置について、「病院の入院中にへその緒が取れなかった場合はどうすべき?」「取れるまで菌に感染しないか心配」など自宅でのケア方法について疑問や不安を抱える方もいることだろう。そこで今回は新生児のへそのケア方法と注意点、早めの受診が望ましい状況について解説する。

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1. 「新生児のへそ」について

「新生児のへそ」とは、胎内で母体から成長に必要な栄養や酸素を得たり、不要なものを排泄したりなど生命維持に欠かせないものであり、誕生直後も新生児のへそは胎盤とつながっている。また、へそを短く切断してもへその中を通る血管と新生児の腹部内部にある非常に太い血管はまだつながれている。

それゆえ、しっかりと止血しなければならず、感染にも十分に気を付ける必要があるのだ。

へそのケアを行う期間

新生児のへそのケアは、感染予防のためにへその緒が脱落しても消毒は継続することが推奨されている。そのため退院時に「へその消毒をあと○日間継続してください」と指示を受けることもあるだろう。

入院中は助産師や看護師が新生児ケアを担当している。退院するまでにへそのケアを実際に見学したり、実際の新生児でケア方法やポイントなどについて指導を受けておくと安心だ。

退院後は、新生児のへそのケアを忘れることのないように沐浴後に合わせて実践することをおすすめしたい。

2. へそのケア方法

早速、具体的にへそのケア方法について解説しよう。

こちらでは、基本的な内容を紹介するが、出産した病院や参加した親子教室の内容と異なる手技や道具がある場合や新生児ごとに特別な指示がある場合にはそちらを優先させて実践いただきたい。
  • へその処置を実践する人の手をきれいに洗って十分に乾燥させる
  • 古いガーゼなどがへその緒に残らぬようにやさしく取り除く
  • 消毒液を含ませた綿棒やガーゼで「へその緒の付け根」を中心にまんべんなく周囲を消毒する
  • 消毒液が乾燥したことを確認してから新しいガーゼを当てる
  • 固定するテープの位置は毎度同じ位置だとテープかぶれを生じる可能性もあるため、テープの位置を横向けだけでなく斜め方向などにずらしながら固定するとよいだろう
  • オムツがへその部分に当たる場合は、オムツをしっかりと当てた後に少しオムツを折り返しておくとよい

3. へそをケアするときの注意点

こちらでは、新生児のへそのケアをするときの主な注意点について紹介しよう。

無理にひっぱらない

新生児のへその緒は「早くとれて欲しい」と思っても無理に引くのは出血や痛み・炎症などの原因になりかねないため避けるべきである。へその緒とおなかの皮膚のくぼみを消毒したいときには上にへその緒を引かずに、くぼみと反対方向にへその緒を倒すように皮膚をのばすと隅々まで消毒できるだろう。

へそのガーゼはその都度交換する

へそもしっかりと洗うことができるため、新生児のへその処置は沐浴後にするのがおすすめだが、ときにオムツや衣類と触れてガーゼがとれることもあるはずだ。そのときには、ガーゼは一見汚れがないように見えても衣類やオムツの間にあるときには、肉眼では確認できない雑菌が付着している可能性もある。感染予防のためにもその都度清潔なガーゼを使用して使いまわすさぬように注意していただきたい。

へそ周囲のガーゼやテープはきちんと取り除く

ときにへその緒を覆うガーゼの一部がへそ周囲に付着して残ることもあるだろう。このように残ったガーゼの一部には雑菌が繁殖している可能性もあるため、新生児のへその処置のときにはきちんと取り除く必要がある。乾燥したままで無理に取り除くことは、出血や皮膚トラブルの原因にもなる。そのため、沐浴で水分を含ませてふやけた後に取り除くことをおすすめしたい。

4. こんなときには受診しよう!

へそのケアを継続していても湿度が高いときや不適切な消毒の場合には、何らかの病原菌に感染する場合もある。そのときには、一早く異常に気付いて受診できるように備えることが大切だ。そのため、毎日のケアのときには「出血の有無・気になる臭いの有無・膿(うみ)の有無」などについてもしっかりと観察する習慣をもつべきである。

下記の症状により受診するときには、焦らずに出産した施設から説明を受けた連絡先に事前に状況を報告して指示を仰ぐことをおすすめする。

出血

へその一部や全てが脱落したときに出血することもある。滅菌された清潔なガーゼで出血部位を「5分ほど抑えても止血されない場合」は早めに医療機関を受診するとよいだろう。

臭い

へそ処置を継続していると「何か臭いが気になる」「嫌な臭いが強まっている」と気付いたときには、何らかの菌がへそやその周囲で増殖している可能性がある。そのため、他の症状の観察とあわせて早めに医療機関に相談することをおすすめしたい。

膿(うみ)

新生児のへその緒周囲にある黄色みがかった液は膿である可能性が高い。へその乾きが悪く、膿がでている場合は感染や他の疾患の可能性もあるため気付いたときにはできる限り早めに受診していただきたい。

結論

今回は、新生児のへその処置について解説したがいかがだっただろうか。新生児のへその緒は、母親とのつながりを象徴する神秘的なものであるが処置に不安を抱える方もいることだろう。へその緒が入院中に脱落しない場合は、医師や助産師に直に新生児のへそのケア方法について質問して不安を解決しておくのが望ましい。そしてこちらの内容も参考に無事に新生児のへその緒が取れるまで適切なケアを継続していただきたい。

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