1. 0歳の絵本の楽しみ方とは

そもそもオノマトペとは、耳に聞こえる音や声、目に見える事象を言葉で表現した擬音語と擬態語の総称である。さかのぼれば、日本に現存する最古の歴史書「古事記」にもオノマトペの表現が見られており、その歴史は深い。
このオノマトペを取り入れた絵本が、なぜ0歳児におすすめなのだろうか。その理由は、0歳児ならではの絵本の楽しみ方に隠されている。
0歳の赤ちゃんは、音や声で絵本を楽しむ側面がある。子どもの視力が大人並みになるのは3歳頃といわれていて、0歳の赤ちゃんは目があまり見えない。一方で、聴力はお母さんの胎内にいる時期から発達を続けており、新生児でさえお母さんの声を聞きわけられるほどの力を持つ。
そんな赤ちゃんだからこそ「オノマトペ」のような、リズミカルな音が出てくる絵本を好むのだ。いつも一緒にいるお父さんやお母さんの声による読み聞かせであれば、安心感も相まって、より楽しんでくれるだろう。
このオノマトペを取り入れた絵本が、なぜ0歳児におすすめなのだろうか。その理由は、0歳児ならではの絵本の楽しみ方に隠されている。
0歳の赤ちゃんは、音や声で絵本を楽しむ側面がある。子どもの視力が大人並みになるのは3歳頃といわれていて、0歳の赤ちゃんは目があまり見えない。一方で、聴力はお母さんの胎内にいる時期から発達を続けており、新生児でさえお母さんの声を聞きわけられるほどの力を持つ。
そんな赤ちゃんだからこそ「オノマトペ」のような、リズミカルな音が出てくる絵本を好むのだ。いつも一緒にいるお父さんやお母さんの声による読み聞かせであれば、安心感も相まって、より楽しんでくれるだろう。
2. 0歳からオノマトペ絵本に触れるメリット

メディアでも活躍し、書籍「子どもがグングン伸びる魔法の言葉」(※1)の著者でもあるオノマトペ研究家、藤野良孝氏によると、比較的抑揚のない日本語のなかでも、オノマトペは抑揚が大きいため、子どもが好むという。さらに単純な音節を使っているために子どもも発語しやすいことや、日常の事象と連動しやすいことから、乳幼児の脳を効果的に刺激するそう。
入浴時に「ちゃぷちゃぷしようね」、散歩中に「ぶーぶー(車)が走っているね」といった声かけは、赤ちゃんが自然に言葉を覚えるきっかけにもなる。育児にオノマトペを取り入れると、将来的には声によって相手の気持ちを推し量る力や、会話力が養える可能性もあるという。
だからこそ、オノマトペの絵本にも0歳の頃から触れさせてあげたい。もちろん、0歳児の時期だけでなく、2歳、3歳の幼児期になってもオノマトペ絵本は活躍する。
オノマトペが効果を発揮するのは、子どもに限った話ではない。藤野氏の研究はスポーツにも活かされているし、親しみやすさやインパクトを与えるオノマトペには、広告業界も注目する。0歳の子どもへオノマトペ絵本を読み聞かせることは、お父さんが仕事のひらめきを得る1つのきっかけとなるかもしれない。
入浴時に「ちゃぷちゃぷしようね」、散歩中に「ぶーぶー(車)が走っているね」といった声かけは、赤ちゃんが自然に言葉を覚えるきっかけにもなる。育児にオノマトペを取り入れると、将来的には声によって相手の気持ちを推し量る力や、会話力が養える可能性もあるという。
だからこそ、オノマトペの絵本にも0歳の頃から触れさせてあげたい。もちろん、0歳児の時期だけでなく、2歳、3歳の幼児期になってもオノマトペ絵本は活躍する。
オノマトペが効果を発揮するのは、子どもに限った話ではない。藤野氏の研究はスポーツにも活かされているし、親しみやすさやインパクトを与えるオノマトペには、広告業界も注目する。0歳の子どもへオノマトペ絵本を読み聞かせることは、お父さんが仕事のひらめきを得る1つのきっかけとなるかもしれない。
3. おすすめのオノマトペ絵本3選

ここで、0歳におすすめのオノマトペを取り入れた絵本をご紹介しよう。
1983年出版のロングセラー絵本「じゃあじゃあびりびり」(※2)(偕成社)は、「いぬ わんわんわん」といった親しみやすいオノマトペがハッキリとした色味で描かれているのが特徴である。厚紙を使ったボードブック絵本でもあるため、0歳児が自分で手を伸ばす時期になっても、安心して読ませやすい。
長く親しまれているオノマトペ絵本といえば「がたん ごとん がたん ごとん」(※3)(福音館書店)もおすすめだ。「がたんごとん」という擬音語の繰り返しが楽しいこの絵本は、リンゴやバナナなど、0歳も日常的に親しみやすい登場人物も魅力的である。
さまざまな賞を受賞している絵本「だるまさんが」(※4)(ブロンズ新社)にも、0歳児が喜ぶオノマトペが豊富である。「だ・る・ま・さ・ん・が」という言葉と絵からは、右に左に揺れるリズムも感じられ、そのあとに続く数々のオノマトペがより楽しく感じられるだろう。
1983年出版のロングセラー絵本「じゃあじゃあびりびり」(※2)(偕成社)は、「いぬ わんわんわん」といった親しみやすいオノマトペがハッキリとした色味で描かれているのが特徴である。厚紙を使ったボードブック絵本でもあるため、0歳児が自分で手を伸ばす時期になっても、安心して読ませやすい。
長く親しまれているオノマトペ絵本といえば「がたん ごとん がたん ごとん」(※3)(福音館書店)もおすすめだ。「がたんごとん」という擬音語の繰り返しが楽しいこの絵本は、リンゴやバナナなど、0歳も日常的に親しみやすい登場人物も魅力的である。
さまざまな賞を受賞している絵本「だるまさんが」(※4)(ブロンズ新社)にも、0歳児が喜ぶオノマトペが豊富である。「だ・る・ま・さ・ん・が」という言葉と絵からは、右に左に揺れるリズムも感じられ、そのあとに続く数々のオノマトペがより楽しく感じられるだろう。
結論
0歳児の絵本選びに悩んだら、オノマトペがふんだんに使われているものを選ぶのがおすすめだ。オノマトペのように、短く簡単な言葉を繰り返し語りかけることは、子どもの豊かな学習基盤を作るという育児方法「語りかけ育児」にも取り入れられている。読み聞かせのファーストステップは、オノマトペ絵本から始めてみてはいかがだろうか。
(※1)「子どもがグングン伸びる魔法の言葉」藤野良孝( 祥伝社 )
(※2)「じゃあじゃあびりびり」まつい のりこ(偕成社)
(※3)「がたん ごとん がたん ごとん」安西水丸(福音館書店)
(※4)「だるまさんが」かがくい ひろし(ブロンズ新社)
(※1)「子どもがグングン伸びる魔法の言葉」藤野良孝( 祥伝社 )
(※2)「じゃあじゃあびりびり」まつい のりこ(偕成社)
(※3)「がたん ごとん がたん ごとん」安西水丸(福音館書店)
(※4)「だるまさんが」かがくい ひろし(ブロンズ新社)