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【表現力】とは?今教育現場で注目が集まる理由

【表現力】とは?今教育現場で注目が集まる理由

投稿者:ライター 木下 絵美(きのした えみ)

2020年1月 1日

日本の学習指導要領では「生きる力」と題して、日本の子どもに身につけさせたい力を3つ挙げている。それが「思考力」「判断力」そして「表現力」だ。他国に比べて、日本は自分の気持ちを表現するのが苦手な人が多い。実際に近年の国内外の学力調査からもそのような結果が出ている。多様化、グローバル化が進む日本においてこの問題を放っておくことはできない。表現力とは、一体どのように身につけることができるのだろうか。

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1. 教育の場で求められる表現力とは?

先述の学習指導要領の「生きる力」では「思考力」「判断力」と「表現力」が重視されていると挙げた。次世代を担う子どもたちには、自分の持つ知識を活かした柔軟な思考力を持ち、その思考力を使って問題に対し有益な判断をし、それを他人に表現する力が求められている。

つまり、表現力とは「自分の気持ちや考えを相手に伝える力」のことである。せっかく思考力や判断力が培われても表現力が伴わなければ無駄になってしまうと言えるだろう。

しかしながら、自分の気持ちを相手に正確に伝えることは大人でも難しい。子どものうちに表現力を養うにはどのような方法が効果的だろうか。

2. ダンスや演技から表現力を養う方法

表現力を高めるには身振り手振りを大げさにする、という方法がある。スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンテーションを思い出してみよう。ステージの端から端まで歩いたり、話している時も大きい動作がイメージできるだろう。

つまり「声・動作・姿勢・表情」などを用いて聞いている人に気持ちを伝えることが表現力をアップさせる。この所作を学ぶことができるのが、ダンスや演技である。いかにしてそれらの表現力を養うのだろうか。

自分自身を投影する

ダンスや歌を歌う場合、その表現や歌にはどんな意味があるのかを考えるだろう。演技も作品の背景を知り、自分の役割をイメージすることが大事だ。観たり聴いたりしている人に対して、まずは演者である自分がその作品の事を理解することが求められる。
さらに作品の本質を理解した上で、自分が何を求められているのかを考える。

ダンスではフリも与えられたものではなく、自分の気持ちから自然と発生した体の動きであるように踊る。

演技もこれは演じているのでは無く、自分自身であると思って演じる。どちらも最初は与えられたものであったとしても、人前で発表する時には自分のできごとにまで昇華し、表現しようとする。すると、自然と表情やしぐさに表れるだろう。

喜怒哀楽を表現する

いざ、表情で表せと言っても急には難しいかもしれない。そこで普段から喜怒哀楽の気持ちに合わせた表情を意識させることが大切だ。

つい、子どもが不平不満の表情をしていると注意しがちだが、一度、思い切り自分の感情をあらわにすることを良しとしてみよう。嬉しい時は思いっきり笑顔で、悲しい時はうんと泣く。自分がどんな感情の時にどんな顔になるのかを意識させることにより表現力アップにつながる。
さらにダンスを学ぶと体の使い方を学ぶことができる。顔だけではなく体全体を使った表現方法を学べるのだ。

目標とする人を見つける

特に芸術的要素の表現力を高める方法として、もう一つ効果的なものが目標とする人を見つけることである。

まずはその人の模倣から始めよう。自分にはない身振り手振り、表情の仕方、声の出し方。最初は真似でも構わない。目標とする人を持つことにより自分の表現力は知らないうちに養われるのだ。

3. 文章から表現力を養う方法

表情や動きでの表現力を養えたら、次は言葉での表現力を養う必要がある。
しかしながら、自分の考えを言葉に変えるのはとても難しい。

語彙力をアップさせる

一つ、文章での表現力を養う近道があるとすれば「語彙を増やす」ことが挙げられる。
語彙を増やすことにより、自分の感情を言葉に変える力が増大する。
例えば、日本語には色を表す言葉がたくさんある。ただ単に「赤色」と表現するよりも「茜色」や「小豆色」など、同じ赤色でももっと具体的に表現する言葉を知っていることにより、簡単かつ伝わりやすい説明をすることができる。まさに表現力のアップである。

では語彙を増やすにはどうしたら良いか。それはたくさんの本を読むことだ。他には新聞を読むこともいい。テレビからのインプットも悪くはないが知らない言葉が出てきたときに素通りしやすいので、できれば紙媒体が好ましい。

アウトプットには日記を書く

本や新聞から新しい語彙を増やしても、その言葉を使わないことには身につかない。
かと言って、自分の意見を言う場というのもさほど無い。

そこで表現力アップのためにオススメなのが日記を書くことである。いきなり誰かに気持ちを表現するのはハードルが高い。けれど自分しか読まない日記であれば誰からも文句を言われることもなければルールもない。

子どもが書く文章にはつい親は口を出してしまいがちだが、その日記に関しては親は見ない。子どもが見てほしいというときは、共感をしたり感想を伝えるだけに留めて、悪い点を指摘したり突っ込んだりするような口は出さない。
自由に気持ちを表現する場として日記はオススメなので、ぜひ子どもに取り組ませたい。

結論

何か問題が起きたときに、自分の考えをまとめ、ほかの意見の取捨選択の判断をし、それをみんなの前で表現する。確かに表現力は子ども達にとって一生涯必要なスキルと言えるだろう。自分の気持ちを表現する練習を、学校の中でだけではなく家庭内でも培っていけるように、子どもとの日々の会話も楽しむ時間を持つこともいいのではないだろうか。

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