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理系向きの子どもには特徴がある?令和の時代に求められる力とは

理系向きの子どもには特徴がある?令和の時代に求められる力とは

投稿者:ライター 長末初音(ながすえはつね)

2020年1月 2日

「2020年卒マイナビ大学生就職内定率調査」(※1)によると、内々定を得た学生の割合は、理系学生が9割に迫り、文系学生を上回った。世間的にも「理系人気」は衰えを知らないようだ。子どもの可能性を伸ばすには、「早く理系か文系かを知りたい」という親も多いのかもしれない。理系向きの子どもにはどんな特徴が見られるのだろうか?

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1. 誤解されがちな理系と文系の違い

そもそも理系と文系の定義は、人によって大きく異なることをご存じだろうか。多くは「理系=算数や理科が得意、文系=国語や社会科が得意」と考えがち。これは、高等学校教育の進路選択において、理系か文系のどちらかを選ぶやり方に由来していると考えられる。

一方で、近年必要性が叫ばれる「理系的思考」「理系脳」については、根本的な定義が違っている。

「個別指導教室 SS-1」の創設者で、中学受験のカリスマとも呼ばれる小川大介氏によると、理系的な思考とは、「優先度の高い情報を抽出して数字でまとめられるような考え方」だという。一方で、文系的思考は「収集した情報をさらに想像した上で、脳内にストックするような考え方」なのだとか。

千葉県立柏高校スーパーサイエンスハイスクール運営指導委員を務める諸葛正弥氏の著書「理系脳-理系に強い子どもに育てる技術」によると、理系の方は、発想力、論理力、推理力、検証力、問題解決力に優れているという。

2. 理系向きの子どもに見られる特徴

このように、理系と文系の違いは多岐に渡るため、たとえば算数が苦手だからといって、理系に不向きとは言い切れない。

前述の小川大介氏によれば、子どもが3人いる状況を伝えてもらった際、「3人いた」と数字を使って表現する子どもは理系的、「○○ちゃんと△△くんと□□くんがいた」と表現する子どもは文系的だという。「わが子を理科系に育てる本」を記した精神科医、和田秀樹氏によると、「理系の子どもは答えをきちんと求める思考が強いため、我慢強くなる可能性も秘めている」。音や味、ものや生き物の仕組みに対し「あれはなに?これはなに?」と興味を示す子どもはみんな理系向きの素質を持ち合わせている、と認識する小学校教諭もいる。

このような特徴が見られたら、子どもが気になることを親子で一緒に調べたり、実際に足を運んでみたりすることが、理系の素質を伸ばすきっかけになる。

3. 理系になりそうな子どもが好きな遊び

将来、理系向きの子どもは、好きな遊び方にも特徴が出ている可能性がある。

たとえば、よく百玉そろばんに親しむ子どもは、数を認識する力が身についている可能性がある。ブロックや積み木、砂場遊びを夢中でおこなう子どもは、日頃から立体図形力を鍛えているといっても過言ではない。折り紙遊びやどうぶつしょうぎからは、論理的発想力が培われている場合も。

反対に、これらのなかで苦手にしている遊びがあれば、一緒に取り組んでみるのもよいだろう。親が繰り返し遊び方を見せてあげることで、子どもが遊び方を理解し、理系的な遊びを好きになってくれる可能性があるためだ。

4. 将来を見据え相互の力を鍛える視点も重要

まだまだ理系人気が続く現代社会だが、研究者の多くは、子どもを理系と文系に分類することに抵抗を感じているようだ。小川氏は子どもを理系や文系に分類するのには意味がない、と断言する。

たとえば、文系教科である社会科の統計では、数字から情報を読み取る理系力が必要なように、理系と文系の考え方は相互に力を発揮しているためである。実社会において、相互力の必要性はより顕著だ。例をあげると、理系の仕事においても、文系の方が強いとされるコミュニケーション力は欠かせない。文系出身者が多いマーケティングでは、数字から市場分析する必要もある。

人の脳は8歳頃までにだいたい発達し、12歳頃までに神経回路が増え、ほとんど完成するといわれている。そのため、それ以前に理系や文系の分類をすることはできないだろう。また、子ども自身が理系と認識していても、思春期を経て考えが代わる子どもは一定数見受けられる。「子どもは理系」と決めつけず、社会生活で必要な相互の力を育成する視点も必要な世の中になっているようだ。

結論

理系脳に関しては、生まれつき決まっていると考える研究者もいれば、親をはじめとした周囲の働きかけの影響が多いという研究者もいる。「両親とも文系だから、子どもも文系だろう」といった決めつけが、子どもの進路を決めてしまう可能性も否定できない。いずれにせよ、理系の子どもか否かは、簡単には判断できないようだ。令和の時代は視野を大きく持ち、理系文系にとらわれず、論理的に考える力を付けていく環境が大切になってくるのかもしれない。

参考文献

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