このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。

赤ちゃんにしか見られない「原始反射」とは?

投稿者:ライター 植村麻衣子(うえむらまいこ)

2020年1月 3日

生まれて間もない赤ちゃんに見られる原始反射は、外部からの刺激に対して身を守るために起こる。原始反射はどの赤ちゃんにも見られる反応ではあるものの、見慣れない動きをするため病気を疑う方は少なくない。ここではそんな原始反射の種類やそれぞれの特徴を紹介していく。

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

1. 原始反射とはどんな反射か

生まれて間もない赤ちゃんは脳の機能が未発達であるため、自分の意志で身体を動かすことができない。

そのため、この時期の赤ちゃんには自分の身を守るために原始反射が備わっている。そしてこの原始反射があるおかげで、赤ちゃんはお母さんのお腹から出てきても生きていくことができるのだ。

原始反射の代表的なものにはモロー反射や把握反射、吸てつ反射、緊張性頸反射、足底反射(バビンスキー反射)などがあり、原始反射はこれらの総称ということになる。

原始反射は脳にある脳幹という部分にコントロールされており、子どもの成長とともに脳や神経系が発達することによって徐々に消えていく。

2. 外からの刺激に対して起こる「モロー反射」

モロー反射は原始反射の一つで、急に大きな音がしたときや抱きおろしなどで急に頭が下がったときなどに見られる。

驚いたように手足をビクッとさせ、両手を広げた後に何かに抱き着くような動きをする。そのため、何かの病気ではないかと心配する方もいるが、モロー反射は生まれてすぐの赤ちゃんにみられる正常な反応で、脳の機能が発達してくる生後4~6ヶ月頃までに消失する。

モロー反射の程度には個人差があり、なかにはちょっとした音に対してもモロー反射を起こしてしまうこともある。病気ではないかと不安になるお父さんお母さんもいるかもしれない。しかし、声をかけたり抱っこしたりすることで落ち着き、いつもどおりの様子に戻るようであれば大きな心配がいらないケースがほとんどだ。

ただし、生後6ヶ月を過ぎても反射が残っている場合は脳の機能になんらかの問題がある可能性がある。そのため、モロー反射が強い場合やなかなか消失しない場合などは、医師に相談するようにしよう。

3. ぎゅっと掴む「把握反射」

原始反射の一つである把握反射には、手のひらを触ると赤ちゃんがぎゅっと握りしめる「手掌(しゅしょう)把握反射」と、足の親指の付け根あたりを押すと足の指がぎゅっと内側に曲がる「足底把握反射」の2種類があり、これらは子猿が母猿にしがみつくために備わっていた反射の名残だと考えられている。

手掌(しゅしょう)把握反射は遅くとも生後5~6ヶ月頃に消失し、反射の消失後はものを掴むことができるようになる。

一方、足底把握反射は生後9~10ヶ月くらいまで残り、この反射が消失すると立ったり歩いたりできるようになる。

これらの原始反射のうち、手掌(しゅしょう)把握反射は、乳児の健診の確認項目の中に入っている。なかには把握反射をしないので何かの病気ではないかと思っていたら実際は動きが弱くてわかりにくいだけだった、というケースもあるが、なにか気になることがあればすぐに医師に相談するようにしよう。

4. ミルクを飲むために必要な「吸てつ反射」

吸てつ反射は、赤ちゃんが乳首や指などをくわえると、舌を規則的に動かして吸い付く原始反射のことを指す。吸てつ反射は胎児期からみられ、哺乳にかかわる原始反射で、吸てつ反射があることで出生直後からおっぱいやミルクを飲むことができるのだ。

基本的に吸てつ反射はおなかが空くと強くなり、おなかがいっぱいになると弱くなる。しかし、おなかが空いていない状態で反射が強くみられることもあるため、反射の強さだけで授乳量を判断しないようにしよう。

吸てつ反射以外にも哺乳に関する原始反射がある。口角や頬など口の周辺にものが触れるとそれを追いかけて探すように口を開く「探索反射」や、乳首や指などのやわらかいものが口に触れるとそれをくわえようとする「捕捉(ほそく)反射」などが代表的な原始反射だ。

結論

赤ちゃんにだけ見られる原始反射について紹介した。見慣れない動きに病気ではないかと心配する方が多いかもしれないが、原始反射は赤ちゃんが生きていくために必要な、大切な機能なのだ。中には1~2歳まで続く原始反射もあるが、原始反射は限られた期間しか見られないため、いましか見ることのできないかわいらしい姿を目に焼き付けておこう。

おすすめ記事おすすめ記事

    ページトップへ ページトップへ