1. 野菜を食べやすくする調理のポイント

野菜の下ごしらえで臭みや酸味を取る
野菜嫌いの子どもは野菜独特の青臭さや酸味が苦手なことが多いだろう。下ごしらえを工夫することで、食べやすさがグッと増すので試してもらいたい。たとえばキャベツならレモン汁を加えた水に数分さらす、トマトなら酸味が強い種の部分をよく取るといいだろう。このような少しの工夫で青臭さや酸味が抑えられ、野菜嫌いな子どもでも食べやすくなる。野菜の種類によって油で炒める・茹でるなど効果的なやり方はさまざまだ。ぜひ一度、子どもが嫌いな野菜の下ごしらえを調べて調理してみてほしい。
スティック型に切ってソースで食べる
きゅうり・人参・大根・パプリカなど新鮮な野菜をスティック型にして、ディップソースで食べるという方法も野菜嫌いの子どもにおすすめだ。苦手な野菜でも子どもが好きなマヨネーズや、甘みのあるごまだれなどのソースにつけると食べやすくなるだろう。さらに野菜嫌いの子どものなかには「自分の手でソースにつけて食べるのが楽しい」と喜んでくれる子も多い。ソースは子どもが好む市販のドレッシングなどを活用し気軽に試してほしい。
見た目にも楽しめる盛りつけを工夫する
2歳~3歳くらいの野菜嫌いの子どもは「いかにも野菜そのまま」という見た目の料理や、色合いや盛りつけが地味なおかずには手をつけないことがある。そんなときには、いつもの盛りつけに少しアレンジを加えてみよう。たとえば野菜を動物やキャラクターの型で抜いて、カレーに乗せてみてはいかがだろう。野菜のおかずをワンプレートに盛りつけて、お子様ランチ風にしてもよい。野菜嫌いの子どもには、こうした見た目にも楽しめる工夫をおすすめしたい。
2. 野菜嫌いでもおいしく食べられるおすすめレシピ

野菜嫌いでもおかわりする!?野菜たっぷりドリア(2人分)
ドリアは子どもが好きなチーズとホワイトソースが使われており、野菜嫌いの子どもにも人気のメニューだ。しかも野菜嫌いの子どもたちが苦手とするピーマン・ナス・トマトとも相性がいい。さらに調理の手間が少なく済み洗い物も少ないので、普段はあまり料理をしないお父さんにもおすすめの野菜嫌い克服メニューだ。そのレシピは以下の通り。
- ピーマン(1個)、ナス(1/2本)、玉ねぎ(1/2個)、ほうれん草(2株)などドリアに入れたい野菜を一口サイズに切る。ウインナー(2本)も一口サイズに
- 1を油と塩胡椒少々で炒めてご飯(茶碗2杯ほど)を加え、ケチャップ(大さじ2杯)で味つけする
- 2を耐熱皿に盛りつけ、ホワイトソース(150gほど)、チーズ(適量)の順に乗せる
- 3を200℃のオーブンで10分ほど焼く。チーズに焼き色がついたら完成
3. 野菜嫌い克服メニューの王道!おやきのレシピ例

一般的なおやきは小麦粉などで作られた皮のなかに、野菜や小豆が入っているものを想像するのではないだろうか?家庭で作る離乳食や幼児向けのおやきは、もう少しシンプルで簡単に作ることができる。野菜嫌いな子どもでも、おやきに混ぜると食が進むことも多くたくさんの家庭で作られている人気のメニューである。そのおやきのレシピ例を以下に紹介する。
ほうれん草とじゃがいものおやき(2~3人分)
~食感が気になる葉物野菜もパクッといけるおやき~
- 茹でたほうれん草(2株ぶん)を細かく刻み、同じく茹でたじゃがいも(2個ぶん)をつぶす
- ボウルに1を入れ、片栗粉(大さじ1)とだし汁少々を加えて固さを調節する
- 2を食べやすいサイズに丸く成形する
- 油を引いたフライパンで両面を焼いたら完成
ピーマンとごはんのおやき(2~3人分)
~野菜嫌いの天敵・ピーマンと仲良くなれる魔法のおやき~
- ピーマン(2個)・人参(1/2本)・ウインナー(2本)を細かく刻む。
- 卵(1個)を割りほぐしたボウルに1とご飯(茶碗2杯ぶん)を加え、塩胡椒少々で軽く味つけする
- 2を丸めて成形し、固まりにくい場合は小麦粉を混ぜて調節する
- 油を引いたフライパンで焼いて完成。マヨネーズやケチャップを添えてもよい
結論
野菜嫌いの子どものための調理のポイントとレシピ例を紹介した。野菜嫌いに悩むお父さんお母さんはとても多いが、あまり神経質にならず野菜に慣れる工夫をしてみてほしい。野菜嫌い克服のための第一歩はハードルの低いところからチャレンジし、徐々にレベルアップしていこう。まずはこのページで紹介したような「おいしそうな見た目に盛りつけてみる」「子どもが好きな具材や味つけを利用する」などから試すことをおすすめしたい。
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