1. 食べたいと思わせる工夫を

子どもに食べてもらうため、試行錯誤する親は多い
パルシステムによる2012年の調査では、野菜嫌いのあるなしに関わらず「子どもにお弁当を食べてもらうための工夫」という問いに対し「子どもの好きな食材を入れる(61.1%)」、「彩りをよくしている(56.2%)」が上位にあり、子どものために全国のお母さんお父さんがあらゆる工夫をしていることがわかる。
好きなおかずをただ入れるだけでなく、苦手な野菜をおかずの上に可愛くカットして乗せるだけでも立派な工夫のひとつであり、野菜嫌いの子どもでも食べてみたいと思うキッカケになる。
好きなおかずをただ入れるだけでなく、苦手な野菜をおかずの上に可愛くカットして乗せるだけでも立派な工夫のひとつであり、野菜嫌いの子どもでも食べてみたいと思うキッカケになる。
飾り切りで楽しいお弁当に
野菜嫌いの子が残しがちなミニトマトはそのまま入れるのではなく、十字に切り込みを入れ皮をむき、花びらのように開くと一気に華やかな雰囲気になる。花の真ん中にコーンや枝豆を刺せば、より彩りもよくなる。
食感や味が苦手という理由がほとんどな野菜嫌いの子どもは多いが、ピーマンやパプリカをしっかりボイルして好きな形に切ったあと、ナイフで顔になるようくり抜くと、ハロウィンのおばけのような雰囲気がでて楽しい気分になり食べてみたくなるかもしれない。
食感や味が苦手という理由がほとんどな野菜嫌いの子どもは多いが、ピーマンやパプリカをしっかりボイルして好きな形に切ったあと、ナイフで顔になるようくり抜くと、ハロウィンのおばけのような雰囲気がでて楽しい気分になり食べてみたくなるかもしれない。
2. 切り方ひとつで味が変わる?

味付けだけでなく、大事なのは繊維の向き
野菜には見てわかるように繊維があり、縦と横に切るだけでも違いがでる。たとえば玉ねぎを繊維に沿って縦に切ると、辛みが出にくいうえ煮崩れしにくくなるので炒め物や煮物料理などに最適だ。また繊維を垂直に横に切ると、切り口が大きくなるため生では辛みが出やすいが、火の通りが早く甘味が出やすいため、輪切りで玉ねぎステーキにしたりチーズを乗せて焼くのもおすすめだ。
野菜嫌いの子どもは味や食感で苦手意識を持つことが多いため、切り方ひとつとっても重要になる。
野菜嫌いの子どもは味や食感で苦手意識を持つことが多いため、切り方ひとつとっても重要になる。
野菜は食感も変えられる
野菜の切り方によって食感も大きく変わる。
たとえばキャベツの千切りにしても繊維に対して垂直に切ることで、ふんわりした食感になり、多少千切りの幅が出てしまってもやわらかい。反対に繊維に沿って切る縦切りだと繊維がそのまま残り、キャベツの歯ごたえがよりしっかり出てしまい、野菜嫌いの子どもにとっては食べづらく感じる。野菜嫌いの子どもはやわらかい食感を好む傾向にあるため、野菜の繊維を断つように調理すればしんなりして食べやすい。
たとえばキャベツの千切りにしても繊維に対して垂直に切ることで、ふんわりした食感になり、多少千切りの幅が出てしまってもやわらかい。反対に繊維に沿って切る縦切りだと繊維がそのまま残り、キャベツの歯ごたえがよりしっかり出てしまい、野菜嫌いの子どもにとっては食べづらく感じる。野菜嫌いの子どもはやわらかい食感を好む傾向にあるため、野菜の繊維を断つように調理すればしんなりして食べやすい。
3. 野菜を使ったおすすめのおかず

子どもの好きな野菜1位はにんじん
cozreが子どもの好き嫌いを調査した結果、好きな野菜第1位は「にんじん(41%)」、第2位は「さつまいも(36%)」となっており、上位には他にかぼちゃやトウコロコシなどがある。男女ともに嫌いな野菜第1位は「トマト(20%)」であり、酸味や食感が苦手な野菜嫌いな子も多い。
トマトは加熱すると酸味が飛び甘味がぐっと増すので、豚ロースで肉巻きにするのがおすすめだ。好きな野菜のにんじんで甘辛く作るにんじんしりしりは彩りもよくお弁当に合う。
トマトは加熱すると酸味が飛び甘味がぐっと増すので、豚ロースで肉巻きにするのがおすすめだ。好きな野菜のにんじんで甘辛く作るにんじんしりしりは彩りもよくお弁当に合う。
好きなおかずと野菜を合体させる
野菜嫌いでも食べたくなるように子どもの好きなおかずと合わせるやり方でチャレンジしてほしい。
お弁当によく使うちくわの穴に野菜を入れ、豚肉で巻きつけて照り焼きにすれば肉の味が強いので苦手な野菜でも食べやすい。ホットケーキミックスにあらゆる野菜と卵と牛乳を入れ、塩コショウで味付けしてオーブンで焼けば、野菜嫌いでも食べたくなる野菜たっぷりケークサレの出来上がりだ。厚みがでるため弁当箱とは別に持たせることになるが、デザート感覚で美味しく野菜を食べられる。
お弁当によく使うちくわの穴に野菜を入れ、豚肉で巻きつけて照り焼きにすれば肉の味が強いので苦手な野菜でも食べやすい。ホットケーキミックスにあらゆる野菜と卵と牛乳を入れ、塩コショウで味付けしてオーブンで焼けば、野菜嫌いでも食べたくなる野菜たっぷりケークサレの出来上がりだ。厚みがでるため弁当箱とは別に持たせることになるが、デザート感覚で美味しく野菜を食べられる。
4. :見た目のインパクトで野菜も食べられるキャラ弁

子どものお弁当は見た目も重要
株式会社アスマークが調査した結果、子どものお弁当作りにおいて見栄えを意識しているかという問いに、全体の56.3%の人が「やや意識している」と回答しており、「とても意識している(17.8%)」と合わせると7割以上がお弁当の見た目を意識している。
生活スタイル研究所の調査では全体の3割の人がキャラ弁を作っており、割合は少ないもののインスタグラムなどで発信している人が多く人気ジャンルである。
生活スタイル研究所の調査では全体の3割の人がキャラ弁を作っており、割合は少ないもののインスタグラムなどで発信している人が多く人気ジャンルである。
まずはお弁当の一部をキャラ弁に
ハンバーグに丸く型抜きしたチーズを置いて、パスタでにんじんを刺して顔を書けば可愛いクマの出来上がりだ。ブロッコリーにも同じようにすれば野菜嫌いの子どもでも手を出しやすくなる。また、5等分にしたウインナーをご飯の上に花びらのように置き真ん中に野菜を置くだけでも見た目が華やかになる。
野菜を食べるキッカケにもなるキャラ弁に、簡単なところから挑戦してみるのもいいだろう。
野菜を食べるキッカケにもなるキャラ弁に、簡単なところから挑戦してみるのもいいだろう。
結論
野菜嫌いの子どもも、なかには美味しく食べられる野菜があるかもしれない。味付けや切り方を工夫するだけで、野菜嫌いの子どもが食べてくれるキッカケになるはずだ。キャラ弁のインパクトで野菜も食べやすい雰囲気になる。嫌いだった野菜が好物に変わることも少なくない。まずはひと工夫をチャレンジしてみてほしい。