1. 幼児のお弁当箱の選び方

大きさで選ぶ
お弁当箱の大きさ(ml)は、お弁当の中身のカロリー(kcal)と同等と考えられ大まかな目安になる。お弁当箱の大きさは幼児が一食に摂取するべきカロリーを基準にして決めるとよい。具体的な大きさは後に記述するが、子どもの成長や食欲に合わせた大きさのお弁当箱を選ぼう。
素材で選ぶ
お弁当箱の素材には、次のようなタイプがある。それぞれの特徴を見ていこう。
プラスチック製
幼児のお弁当箱では、プラスチック製が定番素材になっている。価格の安い100均で買えるものや、人気キャラクターのものなど種類が豊富だ。食洗機や電子レンジに使えるものが多く扱いやすいことも特徴の1つ。においや色がうつりやすいのがデメリットで、特にケチャップを使うときは気を付けよう。
アルミ製
アルミ製のお弁当箱は、軽くて小さい子どもでも持ちやすい。シンプルな形状で洗いやすく、汚れが落としやすいという特徴がある。熱伝導がよく、保温庫を使う園ではアルミ製に限るところもある。食洗機や電子レンジに使用できないことが難点だ。
木製
近年、曲げわっぱで人気の木製お弁当箱。おかずを詰めると見た目がよいだけでなく、スギやヒノキなどの天然素材なので幼児にも安心して使える。吸水性がよく、お弁当の具材の水分を吸ってくれるなど機能性も抜群だ。ただし、保温庫、電子レンジ、食洗機には使えないため注意が必要である。
使いやすさで選ぶ
お弁当箱のふたの形状はさまざまで、その中には幼児が自分で開閉しづらいものもある。お弁当箱のふたの形状は次のとおりだ。
- かぶせタイプ
- シールタイプ
- ロックタイプ
この中で幼児が開閉しやすいのは、かぶせタイプだが密閉性があまりなく、汁っぽいものは入れられない。ふたの両端にロックが付いているロックタイプは、密閉性はあるがロックを外すのにコツが必要だ。シールタイプも、密閉性はあるが気圧によってはふたが貼りつき、開閉が難しい。
2. お弁当の容量の目安

お弁当箱の大きさの目安
前述したように、弁当箱の大きさ(ml)は、お弁当の中身のカロリー(kcal)と同等と考えてよい。厚生労働省が提示している「日本人の食事摂取基準2015年版」を参考に、幼児のお弁当箱の大きさの目安を見ていこう。
1~2歳の子どものお弁当箱の大きさ
身体活動レベルが普通の1~2歳の子どもが一日に摂取するべきカロリーの量は、900~950kcalで、一食あたり300~317kcalとなる。したがって、お弁当箱は300ml前後がちょうどよい大きさだ。子どもがお弁当に慣れないうちは小さめにして、完食できた達成感を味わうのもよいだろう。
3~5歳の子どものお弁当箱の大きさ
3~5歳の子どもが一日に摂取するべきカロリーの量は、1250~1300kcalで、一食あたり417~433kcalだ。活動量が多くなることも踏まえて、450ml前後の大きさのお弁当箱がおすすめだ。
3. 男の子・女の子が喜ぶお弁当

男の子におすすめのお弁当の作り方
男の子に人気のお弁当のおかず
男の子のテンションが上がるおかずは、からあげやウインナーなどの肉類で、ボリューム感満点のおかずだ。からあげは、幼児でも食べやすい大きさに切っておこう。ウインナーは、タコさんやカニさんなど生き物の形にすると男の子は喜ぶ。
男の子が喜ぶお弁当づくりの工夫
おにぎりを、男の子が大好きな乗り物型やボール型にする方法もおすすめだ。車型おにぎりは、市販の車の型にご飯をつめておにぎりを作り、のりを窓とタイヤの形にカットして飾る。電車型おにぎりは、スティック状のおにぎりを作り電車の先頭車両の形に見立て、ドアと窓の部分に小さなのりを飾る。サッカーボール型おにぎりは、小さな丸型のおにぎりに5角形に切ったのりを6枚飾り付ける。
女の子におすすめのお弁当の作り方
見た目のかわいさを重視
お弁当用の仕切りやピックなどの小物をカラフルなものにしたり、ハムやチーズをハート型や花型に型抜きして飾ったりすると、見た目がかわいらしいお弁当になる。桜エビと枝豆を混ぜたおにぎりは、ピンクと黄緑でカラフルになるのでおすすめだ。
おにぎりで顔をつくる
おにぎりを子どもの顔に見立てて、のりで作ったパーツを飾り付ける。「お弁当のおにぎりがわたしの顔だった!」と子どもも大喜び間違いなし。おにぎりだけでなく、他の具材にものりで目を付けるだけで見た目も楽しいお弁当になる。
結論
幼児のお弁当やお弁当箱について紹介した。この記事を、子どもに合ったお弁当箱を選ぶ際や子どもが喜ぶお弁当作りに役立ててもらえたら幸いだ。お弁当を通じて子どもの成長を感じ、親子で充実したお弁当ライフを送ろう。