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「2」の形をした風船を掲げる笑顔の女の子の写真

イヤイヤ期がないのは問題?なくても心配ない?原因や軽い子の特徴とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年3月24日

「イヤイヤ期がない」あるいは「軽い」場合、何かしらの問題があるだろうか?もしくはイヤイヤ期がなくてもとくに心配する必要はないだろうか?発達障害などのリスクも不安になってしまうお父さんお母さんもいるだろう。本稿ではそうしたご両親に向けてイヤイヤ期がない・軽い子どもの特徴なども解説する。

  

1. イヤイヤ期とは?ない子どもや軽い子どももいる?

子どもをおんぶしている笑顔のお父さんの写真
イヤイヤ期とはどのようなものなのか、本当にイヤイヤ期がない子どもや、軽い子どもはいるのだろうか?

イヤイヤ期とは?

2歳を過ぎるころから多くの子どもがイヤイヤ期を迎える。イヤイヤ期とは、なんでも自分でしたいという自我が芽生える一方で、まだ欲求をうまく抑えられず癇癪を起こす時期のことだ。自立への第一歩とされ、発達の過程では大変重要な時期である。
イヤイヤ期は長く続くものではなく、3〜4歳頃になると自分の欲求や気持ちを言葉でうまく伝えられるようになり、以降、次第に収束する。

イヤイヤ期がない、軽い子どもは意外と多い

「第一次反抗期」とも呼ばれ成長する上で誰もが通る道とされている。だがイヤイヤ期がない(気づかないうちに終わっていた)、あるいは軽いという子どもも実は意外と多い。自我の芽生えはどの子どもにも必ず訪れるが、イヤイヤの表現方法には個人差があるからだ。
イヤイヤという行動はどの子どもも一様ではなく、本人の性格や感情表現の仕方、環境などに左右される。

親が「イヤイヤ期がない」と感じているだけのケースも

イヤイヤ期がないというのは、親の感じ方にもよる。上の子どものイヤイヤ期を経験して慣れている場合、あるいは先輩お父さん・お母さんの経験談からイヤイヤ期を身構えていた場合などは「思ったよりも軽かった」「イヤイヤ期がなかったのでは?」と感じるケースもあるということだ。

2. イヤイヤ期がない子ども、軽い子どもの特徴とは?

笑顔で遊ぶ女の子の写真
個人差があるため一概にはいえないが、一般的にイヤイヤ期がない、または軽い子どもには以下のような特徴があるとされている。該当する場合で、イヤイヤ期がないと感じているのであれば、気づかないうちに終わっていたのかもしれないと考えよう。

欲求が満たされている

イヤイヤ期の子どもは、自我の芽生えにより強い自己主張が生まれる。だがそれをがうまく自分で処理できないことで癇癪などの行動を起こす。この「自分でしたい」という欲求をうまく親がサポートできている場合、子どもも達成感を得られやすく激しいイヤイヤ行動に繋がりにくい。
存分に遊ばせる、待つ時間を大切にする、話を十分に聞くなど親の対応により、イヤイヤ行動がエスカレートしにくいパターンがあるというわけだ。

生まれつき大人しい、またはこだわりのない性格である

2歳をすぎると、我が子どもの生まれつきの性格や気質を認識しだすお父さん、お母さんも多いだろう。イヤイヤの表現方法も生まれつきの性格が大きく影響する。もともと大人しい子どもであれば、反抗することはあっても激しい癇癪に至らないことが多い。
イヤイヤ行動を起こす原因になる「こだわり」があまりない子どもや、気持ちの切り替えが得意な子どもも同様だ。

言葉を覚えるのが早い

イヤイヤ期は言葉で自分の欲求をうまく表現できなかったり、親と子どもの対話ができなかったりすることで起こる。そのため言葉で気持ちをうまく伝えられるようになれば、収まることも多い。イヤイヤ期に差しかかる前、1歳半くらいから言葉を覚えて会話できるようになった子どもの中には、イヤイヤ期を回避できる子どももいる。

イヤイヤを出せない環境である

ネガティブな理由だが、家庭環境が不安定であったり親の顔色を伺う癖がついていたりする場合、自分の欲求を表現できない子どももいる。結果としてイヤイヤ期がなかったことになるが、このケースは子ども育ての仕方や環境を見直す必要があるだろう。
逆をいえば、イヤイヤ期が大変だと感じている方は、それだけ子どもが安心できる環境を作れているということだ。

3. イヤイヤ期はなくても大丈夫?発達障害などのリスクは?

庭で遊ぶ子どもの後ろ姿の写真
イヤイヤ期はなくても大丈夫なのだろうか?発達障害といった問題を抱えているリスクはないのだろうか?当然、心配になることだ。

イヤイヤ期がなくても過度な心配は不要

前述した通り、イヤイヤ期がない子どもは言葉を覚えるのが早かったり、大人しく穏やかな性格であったり、親のサポートにより欲求が満たされていたりすることが多い。イヤイヤ期がない子どもは、気持ちの切り替えや感情のコントロールが自然にできているのだ。
したがってイヤイヤ期がないからといって過度に不安がる必要はない。子どもの性格や長所・短所を見極めて伸ばしていくことが大切だ。イヤイヤ期に成長することは「しっかり主張すること」「親からの自立に目覚めること」の2点であり、イヤイヤ行動の激しさはそこに関係ない。

子どもに任せて自立をサポートすることが大切

第一次反抗期であるイヤイヤ期がないと、思春期に訪れる「第二次反抗期」がひどくなるといわれている。だがこれには明確な根拠はない。またイヤイヤ期がないからといって、思春期の反抗期がないわけでもない。イヤイヤ期も思春期の反抗期も「親からの自立」という点で共通している。親はうまく手を離して子どもに任せ、自立を促すことが重要だ。

発達障害の心配はしなくてもよい?

イヤイヤ期がない、すなわち自閉症や発達障害のリスクがあるとはならない。こうした発達障害などの診断基準の中に、イヤイヤ期がある・ないといった項目は含まれていないためだ。したがってイコールで考える必要はないだろう。ただし発達障害などのリスクがゼロというものでもない。ほかに思い当たる症状が見られたり不安を抱えていたりするのであれば、一度診断を受けてみることをおすすめする。

4. イヤイヤ期は遅れてくることもある

パパやママと遊んでいる子どもの写真
冒頭で、イヤイヤ期は2歳を過ぎた頃から始まり3〜4歳で徐々に収まるとお伝えした。だが子どもの成長は個人差が大きい。そのため中には3歳を過ぎた頃から始まるなど、イヤイヤ期が遅れてやってくることもある。

ほかの子どもと比べないことが大切

イヤイヤ期が遅れてくるのも、その子どもの立派な個性である。大切なことはほかの子どもとの比較などではなく、その子ども本人を見てあげる・理解してあげることだ。過度に不安や心配を抱えず、じっくり成長を見守ってあげよう。

結論

生まれつきの性格や、親と子どものコミュニケーションなどにより、イヤイヤ期がないあるいは軽い子どもは意外と多くいる。イヤイヤ期がないからといって不安になる必要はなく、子どもの個性ととらえて成長を見守ろう。イヤイヤ行動の有無よりも、自己主張ができているか、自立がうまく促されているかが重要だ。
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  • 公開日:

    2020年1月21日

  • 更新日:

    2022年3月24日

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