1. 挨拶・着替え・食事 入園までに身につけさせたい習慣

子どもにとって、幼稚園入園は初めて社会に出る第一歩だ。ずっと家で見てきた子どもを預けるのは、親にとっても心配事が多い。そこで、幼稚園入園までに身につけておきたい習慣について紹介する。
挨拶の習慣づけ
集団生活をするようになると、まず大事なのがあいさつだ。未就園児のうちは基本的には家庭の中だけで遊んでいるため、挨拶の習慣がついていないことも多い。公園や支援センターなどに出かけた際は、親が率先してはきはきと挨拶をするように心がけよう。親が手本を示すことで、挨拶の重要性を子どもに伝えることができる。また、幼稚園では名前を聞かれるシーンが多い。言葉の発達には個人差があるため焦る必要はないが、ある程度喋れる子どもであれば「お名前は?」と親が質問をして練習してみよう。
着替えを身につけよう
幼稚園に入園すると、着替えをする機会が増える。まだボタンかけなどは難しいが、簡単な服であれば着替えられるように練習しておこう。私服の園であれば、着替えがしやすいウエストゴムやゆとりのある服装がおすすめだ。制服のある幼稚園に入園予定の場合、制服はブラウスやブレザーなど難易度が高いことが多いため要注意。制服の着脱の練習をしておくと安心だ。
好き嫌いは大丈夫?
給食のある幼稚園の場合、子どもの好き嫌いを不安に感じるお父さん、お母さんも多い。好き嫌いをなくすことは難しいが、給食を想定して新しい食材や調理方法に家庭で慣れておくとよいだろう。集団での食事は、普段家では食べられない食材にもチャレンジできるという効果もあるため、好き嫌いがあるからといって過度な心配は必要ない。お弁当の場合は、お弁当の開け方やお弁当包みの包み方、フォークやスプーンの使い方を練習しておくと子どもが戸惑うことがないだろう。
規則正しい生活習慣
幼稚園に入園すると、毎朝決まった時間に登園する必要がある。入園前は決まった時間に〇〇をするといった制約のない生活のため、夜更かしが癖になっていることもあるかもしれない。また、3歳前後であればまだ昼寝をする子どもも多い。夜更かしをしていると日中眠気が取れず昼寝をたくさんしてしまい、また夜眠れない、といった悪循環に陥りやすい。夜はまとまった睡眠時間を確保できるように、昼寝や食事の時間を調整しよう。生活リズムはすぐ身につくものではないので、入園数ヶ月前から早寝早起きを心がけ、規則正しい生活リズムを身につけておこう。
2. 入園に間に合う?トイレトレーニングはいつから?

幼稚園入園に向けて、トイレトレーニングが気になるという方も多いのではないだろうか。特に早生まれの子どもの場合、幼稚園入園に間に合うのかと焦ってしまう保護者の方も少なくない。3年保育であっても、トイレトレーニング完了を条件にしている幼稚園も多い。そのため、理想としては、幼稚園入園前年の春から夏に余裕を持ってトイレトレーニングを始めておくと安心だ。衣類の着脱、トイレットペーパーの使い方、手の洗い方も一通り練習しておこう。しかし、トイレトレーニングは進み方に個人差があるため、間に合わない場合はオムツ着用について幼稚園に事前に相談しておこう。たとえトイレトレーニングが完了しているようにと入園条件に記載してあっても、実態としては、年少児が必ずしも完了しているというわけではない。
3. 幼稚園入園 保護者の心構え

幼稚園入園前は、お父さん、お母さんの準備や心構えも大切だ。
幼稚園の入園案内をチェック
入園説明会などの説明や入園案内などの冊子には、望ましい生活習慣や、身につけておくべきことが説明される。給食やお弁当、着替えなどについての方針は、幼稚園によって異なるため、家庭で必要なしつけやトレーニングについて把握しておこう。もちろん全て完璧にすることは難しいが、入園前のひとつの目安となる。トイレトレーニングについての説明があることも多いため、不安がある場合は事前に相談しておこう。
親子のコミュニケーションを大切に
幼稚園入園で初めて親から離れることで、不安定になる子どもも多い。数ヶ月前からこれから幼稚園に通うことを伝えておき、幼稚園にポジティブなイメージがもてるよう働きかけよう。スキンシップなどの親子のコミュニケーションも大切だ。家庭が子どもにとって安全地帯であると認識できることで、幼稚園入園という自立への第一歩もスムーズに歩き出せるだろう。
結論
生活リズムや着替えなど幼稚園入園前に身につけておきたい習慣は、一朝一夕で身につくものではない。1年から数ヶ月かけて、徐々に身につけていこう。何よりも重要なことは、幼稚園入園を楽しみに待てるように働きかけること。親子でしっかりと準備をして、楽しい幼稚園生活をスタートさせよう。