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幼稚園入園までにおむつが外れてないとだめ?近年の傾向を解説!

幼稚園入園までにおむつが外れてないとだめ?近年の傾向を解説!

投稿者:ライター 旗手早奈恵(はたて さなえ)

鉛筆アイコン 2020年1月26日

子どもの入園を控え、新しい制服に身を包んだ我が子と写真を撮るのが待ち遠しい方もいるだろう。ところが、トイレについて心配している、という声もちらほらと聞こえてくる。保育園ではおむつ替えしている様子を思い浮かべることができるが、幼稚園で先生がおむつ替えをしてくれることはあるのだろうか。はたまたおむつが外れていないとだめなのか、入園できないのだろうか。今回は幼稚園のおむつ事情について解説する。

  

1. 入園がせまってくると、トイレトレーニングの進捗が心配

保育の現場にいると、おむつ外れの時期が徐々に遅くなってきている感覚がある。実際に統計を取ったわけではないが、入園時におむつが外れていないとだめなのか、という問い合わせが年々増加傾向だ。ミキハウス子育て総研の「おむつ外し実態調査」によれば、おむつを外したい年齢は「2歳以上~2歳3ヵ月未満」が13.7%と一番多く、2歳になったら外したいという保護者の気持ちがうかがえる。しかし実際におむつが外れた年齢はというと、「3歳以上~3歳3ヵ月未満」の19.4%が一番多いほか、3歳以上で外れたという子どもを合わせると36%にも上る。子どもの誕生月にもよるが、幼稚園の入園時におむつが外れていなくても珍しいことではないというのが現状だろう。とくに早生まれの子の場合は、トイレや言葉などさまざまな不安を抱えながら入園する。引き受ける幼稚園側も、まだ月齢差が大きい時期であることは十分に承知しているので、心配なことがあれば手続きの際や個別に時間を作ってもらって相談することをおすすめする。

2. 実際はおむつOKの幼稚園も増えている

現在は幼稚園といっても、こども園として0歳児から子どもを引き受けていたり、満3歳児入園として3歳の誕生日を迎えた子どもを学期の途中から順に受け入れたり、形態はさまざまだ。受け入れる側も子どもたちの家庭環境は多様であることを承知しているので、一人ひとりのしつけや生活の状況には深く干渉しない傾向にある。おむつを持参しての登園を強く希望すれば受け入れてくれる幼稚園も少なくないので、希望する場合は申し出てみよう。しかし、幼稚園は学校の一種であるため、教育機関にあたることを忘れてはいけない。保育園ではトイレトレーニングを含めた生活全般をサポートしてくれるが、幼稚園では基本的に個別にトイレトレーニングを実施することはないので注意しよう。

3. 着替えを多く持たせる方針の幼稚園もある

幼稚園はトイレに行く時間がだいたい決まっていて、保育の流れで先生から声をかけてくれる。たとえば、登園し身支度を整えた後、朝の体操をし教室に入る前、お昼ご飯を食べる前などだ。もちろん途中で「先生トイレ!」ということもまだまだある。日中のおむつが外れていても言い出せず、漏らしてしまう子もいないわけではない。しかし、きちんと一定の間隔をおいてトイレの時間を作ってくれることは、自然と排泄の自立を促し、トイレで用を足せるようになってくるだろう。幼稚園では排泄を失敗してしまう子、服を汚してしまう子は少なくないので、着替えを幼稚園に預けておくことも多い。おむつが完全に外れていない場合は、着替えを少し多めに預けておきおむつは着けてこないようお願いされることもあるので確認しよう。

4. 入園すると子どもも頑張れる!環境の変化や友達の影響は絶大

子どもにとっては幼稚園への入園は人生の転機ともいえる出来事だ。入園に備え、制服や持ち物が揃ってくると、子どもの中でもいよいよ入園!という気持ちが高まり、トイレだけではなく、生活習慣に変化がみられる子どももいる。3歳を過ぎてもまったくトイレで用を足す気持ちになれなかったのに入園の日から突然やる気になったり、友達がトイレで用を足しているのを見て、おむつをしているのが急に恥ずかしくなったりと、子どもにとって幼稚園は刺激に溢れた場所なのだ。幼稚園に入園する年齢の子は、イヤイヤ期を引きずっていたり、下に弟や妹が生まれて赤ちゃん返りをしていたり、家庭の状況や月齢、性格によってトイレトレーニングが進んでいない場合もある。入園をきっかけによい方向に進むこともあるので、「おむつ外しを入園までに!」と焦って取り組むのではなく、「幼稚園行ったらお兄さんだね、楽しみだね」など、入園までの時間を楽しみにしながら過ごすようにするのもよいだろう。

結論

「2歳にはおむつをはずす」というのが育児のセオリーだった時期もあるが、育児環境の変化もあり、近年は「入園までにおむつをはずす」という考えの方が多い。もし間に合わなくても、集団生活の中で自然とトイレで排泄できるようになるので心配はいらない。入園までに、子どもがトイレに行きたいと自覚して、間に合うようにトイレで用を足すことが理想だが、幼稚園のように、朝起きた時、食事の前、出かける前など生活のリズムに合わせてトイレの時間を作るのも方法のひとつだ。「すっきりしてからご飯を食べよう」「すっきりしてから出かけよう」など、力を入れ過ぎずにうまく声をかけてトイレに誘ってみよう。
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  • 更新日:

    2020年1月26日

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