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小1の壁を解消する【新・放課後子ども総合プラン】とは?

小1の壁を解消する【新・放課後子ども総合プラン】とは?

投稿者:ライター 佐藤夏帆(さとう なほ)

2020年1月29日

「小1の壁」という言葉は、近年社会問題としてよく取り上げられている。小学校入学を控えた子どもがいる方は、この問題に対して不安を抱えてはいないだろうか?そこで今回は、「小1の壁」とはどういう問題で、その解消方法としての「新・放課後子ども総合プラン」や、学童保育について紹介する。

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1. 小1の壁とは

主に共働き家庭において、子どもが保育園から小学校に進学する際に直面する社会的な問題を「小1の壁」という。小学校入学前までは両親に送り迎えをしてもらっていた子どもが、自力で登下校をしなければならなくなる。ただ歩いて帰ることだけが問題なのではなく、下校時間や預かり時間の差が「小1の壁」における大きな問題なのだ。というのも、保育園は延長保育を利用して21時頃まで子どもを預かってくれるのに対し、小学校入学後に利用できる学童保育は、東京23区では最長でも19時までしか預かってくれない。そのために働いている保護者は働き方の変更を余儀なくされる場合がある。また、小学校入学後の1週間程度は給食がなく、子どもがお昼前に帰ってくるので、「お昼ご飯はどうするのか」「保護者が帰宅するまで1人で過ごすのか」など、様々な問題が出てくる。さらに、子どもが病気の時、園によっては病児保育にも対応してくれるので、保護者は仕事を続けられるが、小学校入学後に病気になった場合はすぐに学校から呼び出しがあるため、完治するまで保護者も休まなければならなくなるという問題も「小1の壁」である。「働く女性の子育てに関する調査」において、幼児を持つお母さん509名に「小1の壁」は大変と思うか聞いたところ、85.0%が「大変だと思う」と答えた。このことからも「小1の壁」について不安を抱いている方が多いということが分かる。

2. 「新・放課後子ども総合プラン」の4目標

「小1の壁」を打破する目的で、文部科学省と厚生労働相が連携し、平成26年に「放課後子ども総合プラン」を策定した。そのプランに基づき、放課後学童クラブと放課後子供教室の一体型運営を1万ヶ所以上にすることを目標として「新・放課後子ども総合プラン」を策定した。放課後学童クラブは、主に共働き家庭の小学生が、放課後遊んだり生活したりする場のことで、通称「学童保育」と呼ばれている(以下学童保育とする)。放課後子供教室は、全児童を対象とした、学校の校庭などでスポーツや文化活動ができるようにする取り組みのことである。この2つが連携して、「小1の壁」「待機児童」を解消し、すべての児童が放課後を安全安心に過ごすことができるように、4つの目標を設定した。

目標1

放課後学童クラブについて、2021年度末までに約25万人の児童を受け入れられるようにし、待機児童の解消を目指す。それにより働く女性が増えることを考慮し、2023年度末までに約30万人の児童を受け入れられるように整備することで、「小1の壁」を解消できるようにする。

目標2

「小1の壁」等を解消するために、全ての小学校区で、学童保育と放課後子供教室を一体的または連携して実施する。それを1万ヶ所以上にまで広げることを目指す。そうすることにより、「小1の壁」の解消に繋がる。

目標3

学童保育と放課後子供教室を新たに作る場合は、既存の学校施設を徹底的に活用し、新たに開設する学童保育の約80%を小学校内で実施することを目指し、「小1の壁」の解消を図る。

目標4

学童保育の役割を徹底し、児童の自主性や社会性などのより一層の向上を図る。共働きや一人親の小学生が安全で安心な放課後を送れるように保障することを通して、保護者の仕事と子育ての両立を支援するのが学童保育の役割だ。この役割を達成することで、「小1の壁」の解消に繋がる。

3. 学童保育ってどんな施設?

主に共働き家庭は、小学校に入学後は学童保育を利用しようと考えている方が多いだろう。学童保育とは、共働き・一人親の小学生の放課後の生活を継続的に保障するもので、仕事と子育ての両立を支援し、「小1の壁」の解消を図っている。学校がある日だけではなく、土曜日や夏休みなどの長期の休みにも対応している。専任の指導員は、この時間は親代わりとして児童の生活を保障する。しかし、厚生労働省が2018年に行った調査によると、学童保育の待機児童は1万7,279人と、過去最多の人数となっていて、学童保育を利用したくてもできない方がいるのが現状だ。もちろんこの「小1の壁」解消に向けて受け皿づくりが加速してはいるのだが、それ以上に利用者が増えているのだ。そのため、自治体などが運営する学童保育に加え、近年は「民間学童保育」が都市部を中心に増加している。民間学童保育では、預かり保育だけでなく、学習支援などのサービスをすることで、利用者のニーズを満たし「小1の壁」の解消を図っている。

結論

「小1の壁」とはどういう問題で、その解消方法としての「新・放課後子ども総合プラン」や、学童保育について紹介した。家庭の事情や社会の変化により、放課後に子どもを1人にしたくないと考える保護者が増えてきた。自分たちの生活スタイルに合う施設を選び、「小1の壁」を乗り越えよう!

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