1. 遊び食べの理由とは?

食事に集中できていない
作った料理で遊び食べを始められると、作った側はがっかりするものだ。子どもは食事の時間になっても遊び気分が続いていたりと、食べようとしない時がある。食事に集中できない一番の理由は空腹状態ではないということだ。遊び足りなかったり食事前におやつを食べていて、ごはんを食べようという気持ちにならない。ほかにもテレビがついていたりおもちゃが近くに置いてあるなど、食事に集中できず遊び食べをしてしまうさまざまな要因が考えられる。
食事時間が楽しいと感じていない
遊び食べが始まると食事は進まないし後片付けも大変で、何よりも食事時間が楽しいと感じることができなくなる。そして遊び食べを注意された子どもは、食事時間は楽しくないと感じてしまい、食事時間は集中できず遊んでしまう。ほかに嫌いな食材があったり、見た目や量が違うと感じたときも食が進まないことがある。親の「食べてほしい」という気持ちが子どもにとってプレッシャーになっているかもしれない。
2. 遊び食べの対策

遊びと食事時間の区切りをつける
ごはんの時間までおもちゃで遊んでいて、食事の時間になってもまだ遊びたくて食べようとせず、だらだらと遊び食べをしてしまうことがある。食事時間になったらテレビを消しおもちゃを片づけてから食卓へ向かい、子どもが集中できる5~10分を食事時間とし、それ以降は遊び食べが始まる可能性があるため一定時間を過ぎたら食事を終わらせよう。ダラダラと食事時間が長くなるのは、集中力もきれて遊び食べをしてしまう原因になる。注意しても遊び食べをやめない時は、「ごちそうさましようか」と声をかけてから食事を片付けよう。
食事時間は楽しい雰囲気で
子どもがごはんを食べたいと思わせるためにも、食卓は楽しい雰囲気にしよう。ごはんの見た目を可愛らしくアレンジしたり、食器自体をカラフルで興味のある柄にしたりと工夫するのもよい。遊び食べは困った行動と思うかもしれないが、いろいろな興味がでて1人で食べられるようになっていく成長過程のひとつだ。汚さないように大人が手伝うことが続いてしまうと、自分で食べる意欲もなくなってしまうため、発達のひとつとして見守ってみよう。
3. 遊び食べ対策には椅子も重要

椅子とテーブルの高さをチェック
子どもが椅子に座った状態で子どもの顔はどの位置にあるだろうか?机からすぐのところに顔がある状態だと高さが足りず、食べにくく食事に集中できず遊び食べに繋がる。椅子に取り付ける座面クッションで高さを調整するなど、テーブルと椅子とのバランスを見て子どもが食べやすくしよう。
下に足がつくようにする
椅子に座っているが足がブラブラしていると、子どもは落ち着かないため椅子から降りたくなったり足でテーブルを蹴ったりと、遊び食べの原因になることもある。ローテーブルで足がつくようにしたり、椅子に踏み台を用意するなど足の裏がつくようにすることによって、姿勢もよくなり遊び食べをしにくくし食事に集中できる。
4. 一緒に料理する

簡単なお手伝いをしてもらう
遊び食べをするということは食に興味がない子もいるだろう。そこで子どもも一緒に料理をしてみることで、食べ物の大切さや料理の達成感などを学ぶことができる。玉ねぎの皮をむく、ミニトマトのへたを取るなど簡単な作業からチャレンジしてみよう。自分が作った料理を目の前にしたら、遊び食べではなく素直に「食べてみたい」と感じるものだ。子どもの慣れない手付きを見ていると親は手伝いたくなるが、子どものやる気を尊重し子どものやりたいことを見守ってみよう。
自分で食器に盛り付けをさせる
料理が難しいようならば盛り付けだけでも充分お手伝いになり、料理に参加した気分になる。しゃもじを使って茶碗にごはんを盛るだけでも、子どもにとっては難しい作業になるが、達成感も得られる。おかずをお皿に移す時にはトングを使うと子どもでも使いやすく便利だ。トングは力をこめないと挟めないが、お箸の使い方にも繋がっていくため今後にも活躍する。お手伝いをすることは親子とのコミュニケーションにもなり、楽しみながら食事ができるだろう。
結論
遊び食べをする理由はさまざまある。食事のたびに遊び食べをされると困ったものだが、成長の過程のひとつでもあるため、あらゆる対策をしつつも見守ることも大事だ。食事を楽しい時間にすることができれば、遊び食べの頻度も少なくなってくるだろう。