1. ベビーカーで自由に身動きできないのが嫌だから

ときどき抱っこやお散歩で気分転換しよう
1歳を過ぎると自分で動き回れるようになって視野が広がり、好奇心も旺盛になってくる。さらに自我が芽生えるようになると嫌なことは「イヤ!」とはっきり主張するようになるだろう。そのためベビーカーに固定されて自由に身動きできなくなると、大泣きしたりぐずったりすることがある。そんなときは、ときどき抱っこしたり安全で広い公園やキッズスペースで歩くなどの気分転換をさせてあげよう。思いきり体を動かして満足した後には、スムーズにベビーカーに乗ってくれることがあるだろう。
2. ベビーカーに長時間乗ると飽きてくるから

長時間ベビーカーに座らせていると飽きてしまい、ぐずったり無理やりベビーカーの上に立とうとすることがある。そんなときには、次のような対策を参考にしてほしい。
積極的に話しかけよう
散歩のついでに用事があったり、考えごとをしたりすると気づいたら無言でベビーカーを押していた・・・という経験はないだろうか?ベビーカーでの移動時も、積極的にコミュニケーションを取って赤ちゃんが退屈しないようにすることが大切だ。たとえば指を指しながら「ブーブーが走っているね」「あそこに鳥さんが止まっているよ」など、赤ちゃんが好きなものや、関心を示しそうなものを見つけて声をかけてみてほしい。赤ちゃんはお父さんお母さんとの対話で安心感をもつだけでなく「ベビーカーで散歩するのは楽しい」と感じてくれるだろう。
赤ちゃんが好きな音楽を聴かせてあげよう
赤ちゃんが退屈していると感じたときに、音楽を聴かせてあげるのもおすすめだ。お気に入りの童謡などを歌ってあげると、赤ちゃんは楽しい気持ちになるだけでなくお父さんやお母さんの声を聴いてリラックスできる。また、スマホに赤ちゃんの好きな曲をダウンロードして、ときどき聴かせてあげるのもいいだろう。スピーカー内蔵のベビーカーも販売されているが、Bluetoothでワイヤレス接続できる携帯用スピーカーなどは手軽に試しやすい。ただし、音楽をかける場所をわきまえることや、スマホ操作をするときは危険のない場所でベビーカーを止めて行うなど十分に注意が必要である。
3. 暑さや寒さを不快に感じるから

赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、熱中症になりやすく体も冷えやすい。当然、暑い・寒いという不快な感情をうまく表現できないので、大人が温度管理に気を配ることが必要だ。
夏の暑さ対策におすすめのグッズ
夏場のベビーカーでの散歩は、直射日光を避けてこまめに水分補給を行う・午後のもっとも暑い時間帯を避けるなどの基本的なことは必ず守ろう。プラスアルファの対策として、ベビーカーに取り付けられるグッズもぜひチェックしてほしい。特におすすめなのが保冷剤などを入れるポケットつきの「ベビーカーシート」だ。このベビーカーシートを座席に取り付けて赤ちゃんを座らせてあげると、熱がこもりやすい背中やおしり部分が保冷剤の効果で優しく冷えるようになっている。さらに保冷・保温兼用の専用ジェルがついているタイプは、夏はジェルを冷蔵庫で冷やし、冬はレンジで温めるだけで1年中快適に過ごせるのでお得だ。
冬の寒さ対策におすすめのグッズ
冬の寒さ対策におすすめなのが、赤ちゃんの体を包み込んでくれる「フットマフ」だ。寝袋のような形状になっており、風を通しにくく防寒性に優れている。また多くの製品がベビーカーのベルトを使って固定できるので便利だ。ブランケットのようにずり落ちる心配もなく、赤ちゃんがベビーカーで暖かく過ごせる。フットマフのなかには前面にファスナーがついたタイプもあり、暖房の効いた室内に入ったときに温度調節できるようになっている。こうした使い勝手の面も含めて、赤ちゃんに合ったものを選んでほしい。ただし、ベビーカーのタイプによって取り付けられないものもあるので、購入前の確認を忘れずにしよう。
結論
赤ちゃんの反応を確認しながら、気になったアイデアを選んで試してみてほしい。ただし赤ちゃんによっては、何をしても嫌がってベビーカーに乗らない場合も考えられる。そんなときは無理に乗せることはせず、ベビーカー以外のお散歩手段を模索することも必要だろう。